沢合宿 葛根田川記録
文責:木村幸介
山域:岩手県裏八幡平
日時:8/28~8/30
メンバー:
CL木村(W3)、SL森田(W3)、山田(W2)、横岩(W1)、中村谷(W1)
日程・コースタイム(表記は遡行図『日本百名谷』に準拠)
1日目:滝の上キャンプ場近くのトイレ-0:40-入渓点-3:30-大石沢出合-1:00-中ノ又沢出合-1:00-葛根田の大滝上-1:00-▲滝ノ又沢出合
2日目:▲-2:40-20m下-2:20-20m上-1:00-10m上-0:50-八瀬森小屋-5:00-▲大深山荘
3日目:▲-2:40-諸桧岳-2:20-八幡平頂上-0:30-見返峠
エアリア:「岩手山・八幡平・秋田駒」
25000万分の1地形図:「秋田駒ケ岳」「曲崎山」
記録:
○アプローチ
雫石駅からジャンタクアプローチ。滝の上キャンプ場は2010/08/27現在で工事中であった。滝の上キャンプ場より南に来た道を戻ると、トイレ兼休憩所がある。そこを使うと便利。綺麗なトイレと電灯、コンセントまでもある。
○一日目
入渓点:林道をとにかく進めばいい。コンクリート塗装がなくなる草むらに囲まれた車のUターン用スペースより入渓。
入渓~お函:とくに問題のないゴーロ歩き。途中、右岸にいやらしい巻き道があるが、残置ロープ等を使いながら問題なく突破できる。
お函:左岸を通った。平水時は特に問題ない。
葛根田の大滝:小滝手前から巻き始める。登りは特に問題ない。トラバースは木の根などに足をとられないように。沢床へはクライムダウンで戻る。一応PRをだしたが、ふつうは問題なく降りれる。巻き道は基本的には明瞭である。
滝の又沢出合:途中BPと勘違いしてしまうようなスペースが何箇所かある。読図をしっかりと行うべき。BPは快適。つめれば4張はいけるだろう。
○二日目
「石滝続く」:すべて左の乾いたところを登れば問題なし。
その後沢は蛇行するように流れる。途中二つに分かれてすぐに合流するような場所が何箇所かある。遡行図・ニゴマン上の二俣は明瞭なので、それらに惑わされないように。
20m:途中右から入る滝を20mと勘違いしてしまった。画像などで20m滝の様子を確認しておくことが必要。対処としては、左の支流沿いに登り高度を上げた。途中、後続を確保した。その後、右のササ藪を漕ぎ、懸垂下降で本流の沢床へおりた。結論としてこの対処は間違いである。08清水Pの対処を参考にされたし。
10m:右壁直登。細い立木を束ねてPRをだした。トップがフリーで突破するのは高度感があり少々怖い。
10mの後:分岐は左、左といく。途中倒木が多くなり、水はかれる。キツい登りが続き不安になるが、20分ほど歩くと草原にでる。その後はまっすぐ北へ進むと八瀬森山荘がみえる。
○三日目
登山道は特に問題はないが、左右の藪の背が高く、朝一で通過すると朝露で全身がびしょびしょに濡れる。雨具の着用を考えてもよい。
○下山後
盛岡駅の銭湯は月曜日全て定休になる。隣の仙北町駅の「喜盛の湯」は年中無休でクオリティーも高いのでオススメである。
打上用の居酒屋はたくさんある。盛岡駅近くの「岩手の居酒屋」は料理のクオリティーも高く値段もそこそこなのでオススメである。
オールをするなら南口のラウンド1がオススメである。フリータイムなら1300円で翌朝6時まで出入り自由である。
CLコメント
東北一の名渓と称されることも多い沢だけあって景色は大変綺麗であった。今後もHWVの伝統として継承していってもらいたい沢である。
個人的な反省としては、後続への意識の配り方が甘かったように思う。特に一年生に対しての注意が不十分で、中村谷をバテさせる結果になってしまった。一方でもう少し一年生にも体力はつけてきてほしいというのも本音である。夏休みの前半は各種プレで上級生は充実しているが、一年生は放置状態になってしまっている。これは部の体制として一つの弱点ではないかと思う。来年度以降の変革を期待したい。
あと、釣りがうまくいかなかったのは残念であった。肉眼でも魚影が確認できるような沢であるのに、釣果が上がらなかったのは準備不足のせいであろう。本気で釣りをやりたいなら釣りプレを行うことを強く勧めておきたい。