2010 リープレ豆焼沢 


リープレ豆焼沢遡行 記録

文責:木村幸介

山域:奥秩父

日時:8/20~8/22

メンバー:

CL木村(W3)、SL森田(W3)、顧問:西垣(W4)、山田(W2

 

日程・コースタイム(表記は遡行図『東京周辺の沢』に準拠)

0日目:国立~(レンタカー)~出合いの丘駐車場

 

1日目:出合いの丘駐車場 -0:30-トウガク沢-1:00-入渓点-0:30-トオの滝上-1:20-明るい二俣-1:20-4段24m下-1:30-BP適地【遡行外時間1:30】【遡行時間4:40】

 

2日目:BP適地-2:00-二つ目のミニゴルジュ上-1:00-ツメ終了点-3:50-出合いの丘駐車場【遡行時間3:00】【遡行外時間3:50】


エアリア:「雲取、両神」

25000万分の1地形図:「雁坂峠」

記録

計画書:豆焼橋を渡った先トンネル手前の左側の林道入り口付近にポストあり。

携帯電話:出会いの丘駐車場でauは良好。

 

入渓まで:出会いの丘駐車場の建物の裏手からワサビ沢を渡り、ヘリポートの裏に「東大演習林」の看板がある。そこから入ると、直後に右上に金属製の階段が見えるのでそこから踏み跡を辿る。ジグザグに高度を上げていき、途中左へ誘導する赤テープがあるが、右へ。そのまま金属製の橋や階段を何個も超えるとトウガク沢へ。トウガク沢でもビバーク可能。トウガク沢右岸を降りていくと右手に白い布を巻きつけられた棒が立っている。すぐ近くの木製の階段からまた踏み跡をたどっていく。以後も分岐はすべて右へ。左へ降りれそうな沢筋やルンゼが何個かでてくるが、もうこれ以上仕事道をたどれないというところで、ガレルンゼを降りて入渓した。5分ほど歩くと、トオの滝が出現する。

 

トオの滝:右岸大高巻き。巻き始めは手前ルンゼから。トラロープがあるが頼れない。PRをだした。その後の巻き道は明瞭。

 

3m:右から直登。濡れるので注意。

 

3m:左から直登。同じく濡れる。

 

4m:右巻き。

 

6m+10mナメor12m:12mには水流がなかった。12m部分を直登。高度感があり、大変すべりやすい。しかし、PRをだせるような支点はない。

 

3m:右巻き。

 

8m:手前ルンゼより左巻き。入り口には赤テープがある。

 

3m:右巻き。

 

6m:左階段状より。残置ザイルあり。

 

4段50m:遡行図上にあるガレ沢より巻き始めたが巻き道はみつからなかった。実際は落ち口とガレ沢の中間くらいの地形的に特徴のない斜面を直上した。降り始めには赤テープがあり、ルンゼを巻き降りた。

 

2m+6mルンゼ状:2m直登後6mを巻こうとしたが、6mが難しかった。そのため両方まとめて巻いた。

 

4段24m:滝のだいぶ手前の砂利の台地から巻き始めた。浅く巻くのを意識した結果、2段目の上で沢床に降りてしまった。その後再び巻き始め、尾根までツメ上げ、尾根線上を移動して沢床へ降りた。結果、3m・6mもまとめて巻いてしまっていた。

 

スダレ状50m:下段は左、上段は真ん中を登った。ナメ状でスリップ注意ではあるが、スタンスもホールドもしっかりある。

 

5mナメ滝:左の乾いたところを直登。

 

20mナメ床:左から。問題なし。

 

ミニゴルジュ:一段目右のチムニー状をつっぱって直登。二段目は右から。逆層気味で少々怖い。練習のためハーケンを打ち、PRをだした。三段目も右を直登。濡れなきゃ登れない。巨大な流木からPRをだした。四段目も右から。問題なし。

 

ミニゴルジュ:すべて直登可能。濡れる。

 

ツメ:ガレ場を右に分けしばらく直進すると給水タンクが見える。「どうせ左に登山道がある」と安易に判断し左へ。ツメがないはずの沢で一時間ツメたうえ、一本北の登山道にでていた。給水タンクの右の沢をツメるのが正しいのかは不明だが、慎重な判断をすべきである。

 

下山道:少々崩壊している場所もあるが、特に問題なし。

 

CLコメント:

今回の沢は学ぶことが多い沢だった。問題点としては、巻き道等のルーファイが下手なこと、リーダー間の意思疎通よりもすぐに顧問を頼ってしまったこと、体力のなさなどが挙げられる。

 また、遭対段階での甘さも実感した。私自身の調べ不足もそうであるが、ZOHO移行に伴い紙媒体の資料に目を通す習慣が減ってしまったのは問題である(実際にニゴマンのマーカーが間違っていた)。

沢自体は巻き主体でとてもいい練習になる。足がそろっていれば確かに日帰りも可能かもしれないが、今回のリミットであった11:20はリミットとして遅すぎた。機械的にコースタイムでリミットを決めるのではなく、残りの体力等を考慮し慎重に判断する必要がある。




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