リーダーズプレ小川谷廊下遡行
※この記録は一橋大学ワンダーフォーゲル部(以下HWV)の部員が記録・作成したものです。主たる対象はHWVの後輩であり、レベルに関する表記などはHWV基準で書かれています。
また、記録対象が「自然」であるため、ここに書かれている記録通りの状態が永続することを保証するものではありません。
1.メンバー
CL・装備・記録:清水(3) SL:真船(3) 小幡(3) 安井(2)
2.行程概要
8月4日~谷峨駅(0850)~(taxi)~▲穴ノ平橋(0930)
8月5日▲(0345/0447)―河原(0500)―つるつる大岩(0606/0617)―石棚(0647/0725)―終わりの河原(0805/0815)―穴ノ平橋(0910)
3.問題点と対処
携帯電話…玄倉BS周辺は入る。その後はあっというまに入らなくなる。穴の平橋周辺では林道終点あたりで場所を選べばムーバで二本。
以下は滝の対処であり、滝の番号は「東京周辺の沢」による。()は50ルート。下部は「東京周辺」が良い。上部は50ルートがベター。とくにF13。下降は~とあるのは下降するなら~という意味。全体的に欲しいところに人工支点か残置ロープ(主に下山時)がある。
入渓点:今回は少し戻ったところにある枝尾根を辿る道で降りた。
①(F1‐2m):右壁から。下降はクライムダウン。ちなみに上部に人工支点もあり。
②巨岩(F2‐5m大岩):右から。残置ピトンにかかっているスリングを鐙代わりに使用し、倒木も補助的に使用。下降はクライムダウン。
6m(F3‐6m):水流と右ルンゼの中間あたりの「右壁」を直登。下降は途中から懸垂。
③(F4‐5段5m):左壁を登る。04年は確保した。下降は要懸垂。
④(F5‐2段5m):普通に直登した。あまり記憶にないが大きな問題はなかった。
5m+3m(F7?F8?):右凹角から巻き始めて、左岸を浅めに巻く。欲しいところには木の根か人工支点がある。
ヒエ~大コバ間の2m+3m+5m(4m3m3m):最後の滝は滝の中か左をうまく使う。下降は右岸クライムダウン。最後から一個前は増水時は左壁の使い方がポイント。平水時は普通に突破可能。
⑥(F11‐20m石棚):滝ではなく左壁を直登。トップはフリーで後続を確保。支点は立木と人工支点。途中がテラス気味なので、そこでセカンドを待たせて、下に送らせた。下降はめんどくさい懸垂になるだろう。スリンゲ捨てるつもりでやるのか?
⑦(F13-5mトイ状):左壁から突破。トイ状の上に石が詰まってトイ状ではなくなっていました。
下降はクライムダウンか?最悪飛び込み。
F13‐5m:これが実は曲者。左を巻いて、残置ロープを頼って降りるのだが、これが意外に怖い。
遡行終了:左が壊れた堰堤を過ぎて、ゴーロを歩くと先にかすかに堰堤が見えるあたりで右岸ワサビ田跡に入り、登山道に乗る。
下山路:崩壊しまくり。実は隠れた核心まである。でも、小川谷を遡行したPなら突破に問題なし。ただし、これは刻一刻と変化するので要注意。
4.状況・感想
タク代が安くなるので、御殿場線谷峨駅からアプローチ。山北タクシーを使用。松田合同は行ってくれません。足柄箱根登山は配車センターの番号が分からないと厳しい。エアリアに載っているのは本社で、時間によっては出てくれない。行き先は「西丹沢県民の森」と伝える。谷峨~西丹沢県民の森4500円(400円+4100円)。
テントを張って寝る。暑い。安井は外寝。朝方は寒かったが。
4時30分にはでるつもりだったがまだ暗いので、少し待つ。これが間違いだった。「少し」ではなく1~2時間待てば良かった…そもそも起きる時間の問題だね。
そのあとはずっとさくさく進む。本当にサクサクと。04年が嘘みたいだ。結局3ピッチだったし。
最後のほうは早く終りすぎる危機感から、水線をゼンツして無駄に泳ぎまくったが、ゴーロで走り並みに飛ばしてしまい。早く終ってしまった。ま~下山が一番暑い時間なのも厳しいとは思いますが。
林道に出てから安いが捻る。林道で携帯を取り出しタクシーを呼ぶ。
穴の平橋まで戻って着替えていると、男性二人と女性一人が到着。トランクス一丁のCLは焦ることなくゼンツしていたが、なんと知り合いでびっくり。S大学の山岳部の主将さんでした。
反省会は04年と一緒。マニラが閉まってたし…。
小川谷は車で行って、暑い時間帯にサクッと行くものだと思った。
一年生がいれば話は別。
リープレなら遡下降必須。