05年度HWV記録
六月山行 東沢釜ノ沢西俣右沢遡行
1.メンバー
CL:高野(3) SL・装備・記録:清水(2) 気象:小幡(2) 医療:真船(2) 芸人:安井(1) 食当・居波(1)
2.行程概要
8月3日 塩山st~(taxi)~西沢渓谷(7時00分)―0:35―入渓点(準備0:25)―1:05-ホラの貝のゴルジュ(休憩0:22)―0:48―山ノ神―0:35―東御付江ノ沢出合(休憩0:15)―2:15―釜ノ沢魚留めの滝(遊び1:10)―0:55-7m曲がり滝下(偵察&ラジ天1:00)―0:20―▲両門15分前の左岸テン場(16時45分) 【5:58+0:35+3:12=9:45】
8月4日 ▲ー0:15ー両門の滝下(偵察&通過1:00)ー2:10(休憩0:15)ー二俣(休憩0:20)ー1:40ー多段10m曲がり滝上(偵察&休憩0:30)ー1:05ー枝尾根ー0:35ーミズシ(休憩0:30)-0:33ー甲武信ヶ岳山頂(休憩0:17)ー3:50(途中0:50の休憩)ー西沢渓谷~(taxi)~塩山st
【5:45+4:17+3:50=13:52】
3.問題点と対処
・携帯電話…トイレでは入る。ミズシは入らない。
・入渓点へのアプローチ…車も通れる林道である。普通に行けばオッケイ。
・幕営地…山ノ神後に何とか一張り分ある。釜ノ沢出合にもある。両門前にはいくつかあるが今回使ったのは極上だと思う。西俣に入った後のゴーロにも多少あるが、詳しく確認しなかった。
以下は滝の対処であり、滝の番号は「東京周辺の沢」による。
・入渓点~山ノ神…入渓点は橋からすぐ上の堰堤上。山の神まで数回沢床に降りる。一箇所は木からPRをだしてゴボウ降りした。去年は残置(今年にはひん曲がっていて今にも向抜けそうになっていた)を使った。ホラの貝沢を渡るところは丸太などとうになく、一回ゴルジュを見物して、新しい巻き道を行った。ちなみに山ノ神は小さい祠。
・③8m魚止滝は左を登り、そのまま落ち口付近まで巻く。一年生用にPRを出した。
・7m曲がり滝…右岸を巻いた。
・⑤(①)両門の滝…右岸の樹林帯を巻き、倒木のある落ち口付近に下りた。
・②2.5m…右壁の細いバンド状を行った。一年生用にPRを出した。
・③2m…倒木使用、水流マントリング、水流左バンド状マントリングの三通りに分かれたが、いずれも簡単。ただし、最後の一歩がいやらしくなかなか出ない人がいた。
・④3m…右巻き気味
・⑥多段7mナメ滝…左壁。
・⑪3m…右巻きもあるし、直登も可能(水量次第)。次の3.5も同様。
・⑫6×10m…直登できる滝と巻き(すべて左)で対処した。こけはヌル苔と滑りにくいこけが混じっている。ここは落石とスリップに注意。
・⑬多段10m曲がり滝…左を登る。
・ツメ…昨年同様⑬からミズシからの枝尾根に乗って、枝尾根上を行き、ミズシに出る。踏み跡はぼちぼち付いている。急登も枝尾根に乗ってからも思ったより長い。
4.状況・感想
いろいろあって八月に釜ノ沢へ。一番早い電車で塩山へ。予約していたタクシーに6人+ザックを乗せ、西沢渓谷へ。6000円強。トイレで用を足し、入渓点へ。リミットを決めて急がせる。準備を整え出発。オーダーは真船―CL―居波―小幡―安井―SL。
鶏冠谷出合で読図講習。ゴーロを少し行くと登山道に上がる。その後も降りたり上がったりする。コースを覚えている以前に真船のルーファイがばっちりで順調に行く。ホラ貝で休憩。なんとここまでで04の半分の時間で来ている。しかも出発は2時間早い。ここでの休憩で居波が気持ちよさそうに沐浴していた。そうその姿はまさに沐浴である。
さて、また荒廃した登山道歩き。東御付江沢出合で一休。ここはアブがうざい。かなり歩いて釜ノ沢出合に、…の前にとある渡渉点で、渡渉を避けそのまま右岸を行こうとして真船がはまりかける。小幡が助けに行って難を逃れた。
魚止めの滝ではSLが巻き工作(空身だがフリーで)を終えた後、飛び込み実施。Kは「ラジオを手に持っている」ことを盾に飛び込まなかったが、他はみんな飛び込む。もちろんビレイループにPRをつないで、水に入った後はそれを引っ張る。去年と違い大分気温が高いので楽しく飛び込めた。ここで八王子山の会の二人組に抜かれるが、東俣の広川原に泊まるそうなので一安心。
3時30分に曲がり滝下に着く。ラジ天の時間と微妙であったが、とりあえず真船に偵察に行ってもらう。どうやら完全正解ではないルートだったらしく思いのほか時間がかかるので、小幡にここで書かせることにする。結局CLも偵察に行き、途中から正解ルートに乗り、一旦降りきって正解ルートを戻ってもらい、情報を書いただけで巻き開始。
テン場に着いたらすぐにテント設営。その後はそれぞれの分担で仕事を。焚き火担当SLは他の人の集めてくれていた(テン場にあった)木を使い火を起こす。中途半端に湿っていて付きにくいが何とか付け切る。夕食はカレー。ご飯もうまく炊け良い夕食を。食後居波の梨が炸裂し。宴会後就寝。
4時起床。みんな良く寝られたようだ。シュラフカットのCL・真船も。朝食は炒飯。ご飯は先日炊き。食当居波はやはり多少準備に時間がかかったが、初めてにしては合格レベル。
オーダーは小幡―CL―居波―真船―安井―SL。歩き始めて15分で両門到着。巻き偵察にCLが行くが大分時間がかかる。帰ってきたCLとともに途中まで上がる。途中でCLが起こした落石を間一髪で安井が避ける。途中の広いところに着いたところで、小幡が正解発見。そのルートを巻ききる。やはり正解だった。その後の滝の対処は前述の通り。西俣のゴーロは記憶と違い開けていなかった。⑥をサクッと越えて二俣で休憩。すぐの5mは左を登る。⑪は小幡が巻きにかかる。すると真船が直登してもいいかと。CLが許す。サクッと突破。CLが続き、その後真船は3.5も突破。次は居波→安井→SL。3.5は居波→CL→安井→SLで。CLがはまりかけ、安井に抜かれる事態もあった。⑫はそれぞれについて詳しくは覚えていない。しかし、ここまで来ると一年生もフリクションクライミングが出来るようになってきており、安心して見ていられた。
そしていよいよツメ開始。居波がばて気味で遅いペースに思えたが、上がってみると04より早く自分の成長を感じた。もちろん、去年の一年生(森・SL)より良いペースで歩いたのはすごいと思う。
ミズシに出たところで一つの決断が。そう今日降りるか否かということである。事前のリーダー会議でないということになっていたが…。日程を考えると降りたいという二年生の圧力が。一年生も降りられるというので、とりあえず甲武信小屋まで行くことにする。
甲武信山頂への急登はガレガレ。甲武信山頂で小休止。んで、小屋に着いた。みんな降りよう雰囲気。もちCLも。なんで降りる。(中略)やっとの思いで西沢山荘に到着。得ちゃんはそんなに悪くはない。ただし、これはかなりイレギュラーな降りかたなので今後はまねしないで欲しい。
タクシーを呼んで、塩山キラクで反省会。塩山駅には奈良大学WV部の方がいて、色々なお話をさせていただいた。
リーコメ
CL…
SL…一年生は個々数回の山行で大分伸びたような気がする。本人たちは自覚はあんまりないと思うが。二年生はもう十分トップを任せられるようになっている。総じて楽しかった。ただ、最終日の13時間行動はきつかったが。