四阿山
日時 2024.2.17
山域 四阿山・根子岳
文責 辻
メンバー CL:辻(W3)、SL:前川(W2)、医療:長尾(W3)、無職:五十嵐(W1)
天気 快晴、積雪量少(牧場は半分ちかく地面見えてる) ⇒菅平高原スキー場で110cm
地図資料 25000分の1地図「四阿山」
山スキールート212「四阿山・根子岳」
コースタイム
登山口(7:55)-0:30-牧場入口(8:25)-0:50-1830m稜線(牧場出口)(9:15-9:35)-0:10-1870m鳥居(9:45)-0:50-8合目2100m(10:35-11:15)-0:30-根子岳分岐(11:45)-0:05-2300m地点(11:50)-0:25-四阿山山頂(12:15-12:25)-0:10-2300m地点(12:35~13:00滑走準備)-1:10-牧場出口(14:10)-1:00-登山口(15:10) 合計5:40
コースタイムからシールトラブル・靴擦れ対応・ウンコタイムを省いたため参考にする際は留意すること
コース記録(YAMAP)
【詳細】
W1五十嵐、W2前川の山スキートレとして四阿山へ。根子岳の近くにありながら敬遠してきたが、初心者向けかつ雪崩の危険も少ないということで行ってみた。
小平から高速利用で4時間、とはいうものの長尾君のウンコが長かった。どれだけ詰まってるんだ。あずまや高原ホテルまでの道が結構凍結あるので注意。駐車場は氷びっしりだった。駐車場についてからシール・ブーツ装着、ビーコンチェックまでして50分、準備が遅すぎる。慣れないのは仕方ないが合宿なら30分までに納めたい。そうでなければ出発を早めるほかないので。
駐車場から少し歩いた登山口でスキーを履いて出発。牧場入口までは登山道を歩く。
牧場ゲートに着く時点で辻のシールの金具が外れてしまう。前回・前々回とも悩まされ補修を繰り返していたのだが、ついに完全崩壊したらしい。やむを得ずリペアテープでシールを付けたが、後も取れては貼り直しを繰り返し最終的にシートラに切り替えることとなった。細かい経緯は省きます。
牧場ゲートからは広い雪原を…のはずだったが半分くらい雪が剥げていた。3日前にはもう少し積もっていたと思うが、すぐ溶けたらしい。薄いところは夜の冷えでカリカリになっていた。雪の付いているところを渡ってシールのまま歩く。
牧場を抜けたあとも樹林帯の夏道を辿る。鳥居を過ぎたあたりで斜度がきつくなってくる。この辺りで辻はシートラに切り替えたが、かかった時間は特に変わらずしまった雪で歩きやすかった。五十嵐は急斜面に結構苦労していたようだ。
8合目まで着くと視界が開け、山頂部も見えてくる。ここで辻のザックのバックルが壊れシートラが不可能になったため長尾君に担いでもらった。散々だが情けない話だ…。以降2300mピークまではトレースに従う。思ったよりも長かった。
2300mピークから四阿山はすぐだが、細尾根で起伏も激しいことからスキーをデポして空身のアイゼン歩行でピストンした。ストックで十分、ピッケルはまず不要だろう。山頂は遮るもののない360°パノラマで素晴らしい展望だった。今日の苦労はこのためにあったというものだ。特に根子岳からは見えない頸城山塊を一望できたのがよかった。写真撮影を済ませすぐ板のところへ戻る。
滑走モードにして来た道をそのまま戻る。基本夏道トレースに従うが、まだ登ってくる人もいるので衝突には気を付けたい。ついでに目の前でこけると恥ずかしい。8合目あたりまでは楽しいツリーランだが、しだいに樹間が狭くなってゆく。8合目から尾根の西側に夏道が入るが、ここは樹間が濃いと判断しそのまま南下、だがどの道夏道を行く他なかったようだ。一ヶ所ガリガリの急斜面があったため、キックターンと斜滑降で何とか降りる。
牧場ゲートまではかなり樹林帯が濃く、ショートカットしようにも低木に阻まれ難しい。無理しようとして前川はズッコケてたし、初心者チームなら夏道を横滑りで降りるのが安牌だろう。4人パーティだと進みも遅く、ハイカーに抜かされたのは屈辱だったが…。
牧場に入ると出口まではゲレンデ状の斜面。ほどよく緩んで気持ちのいい滑走だった。ここまでの樹林帯もこれがあれば許さんこともない。
しかし雪のはげたところを避けるうちに大分東のゲートに降りてしまった。CLが動画撮影に気を取られたのもよくなかった…。仕方ないのでゲートを越えた先をトラバースしたが、木を避けようとするたびに高度を落として登山道のある尾根よりも相当下まで降りて降りてしまった。この判断はよくなかったと思う。
皆疲労困憊だったが、高度を落とさないよう必死にストックを漕ぎ続けて何とか登山道まで合流できた。30分くらいかかっただろうか。これほど苦労するのでやはり滑走ルートどりには慎重になりたい。
車に着いたらさっさと板をしまって真田温泉へ。いい湯でした。
【総評】
初心者でも行ける百名山ということでセレクトしたが…行ってみるとスキー向けの山ではなかったかな~と感じる。思い切って滑れるのは牧場くらいであとは樹林帯。特に8合目~鳥居まではひたすら横滑りでとても楽しいもんじゃない。実際周りはスノーシューだらけでスキーは自分たちの他2人くらいだった。
山スキーとしてのオススメ度は低いが展望は格別なので、また違う形で登頂してほしい。
反省としてはやはりシールトラブルだろう。これまでにも悩まされてきた問題だが、通販をミスったこともあって解決しないまま突っ込んだのはよくなかった。パーティを繰り返し待たせてしまったし、傍から見てもとてもCLらしい振る舞いではなかっただろう。恥ずかしい、情けない限りだ。
加えて最後のルートミスもCLの責任だっただろう。原因としては五十嵐が先走ったことだし、前川がルートミスに気づいたまま周りにキチンと伝えなかったのもよくなかったが、それでもリーダーが未然に防げた行動だし、キチンと規律を働かせるべきだった。リカバリー中も早く脱出しようという気持ちが先行して後続を急かしたのもよくはないだろう。何事もなく戻れたのはたまたまだと思うべきかもしれない。
後輩らも体力やら滑走やらに反省点はあっただろうが、まず無事下山できたことがよかったと思う。決して楽な滑走でもなかったし。今日の経験を次に活かしてください。