乗鞍岳・山スキー
日時 2024.4.14
山域 北アルプス南部 乗鞍岳
文責 辻
目的 3000m級でのハイクアップ、滑走を体感する。新二年のリーダー育成も兼ねる。
メンバー CL:辻(W3)、SL:長尾(W3)、医療:山口(W3)、無職:五十嵐(W1)
天気 快晴 積雪量そこそこ
雪質 ザラメ雪
地図資料 25000分の1地図「乗鞍岳」
山スキールート212「乗鞍岳周辺」
山スキー百山「乗鞍岳」
コースタイム
三本滝駐車場(6:25)-0:50-かもしかリフト上部(7:15)-1:20-ツアーコース終点(看板のところ)(8:35~9:00)-1:15-肩の小屋口(10:15)-1:15-蚕玉岳(11:30~12:10)-0:10-乗鞍岳剣ヶ峰(12:20~30)-0:10-蚕玉岳(12:40~13:20)-0:25-ツアーコース終点(13:45)-0:35-三本滝駐車場(14:20)
合計 6:00(休憩1:55)
コース記録(YAMAP)
【詳細】
前年はGW明けに行こうとしたら全然雪がなくて敗退したので、再度計画を練り直してリベンジしに行った。4年生3人に対して2年生1人と上級生中心のパーティである。当日は雲一つない快晴であった。
当日は国立を2時に出て4時間かけて三本滝レストハウスへ。駐車場はすでにパンパンに埋まっていて、自分たちが最後の一台という感じだった。その場でシール等準備し、6:30頃行動開始。
駐車場を出てはじめはゲレンデ斜面のハイクアップ。途中横断する道路は路面がすでに出ていた。えっちらおっちら登り切ったら、しばらく平地を歩いて今度はツアーコース入口の急斜面。ここもシール歩行で登るには結構大変な斜度だった。ここまで1時間20分ほど登って、しばらくはツアーコースの緩やかな斜度を登る。ツアーコースの道中では、両脇にいくつかテントが張られていた。
ツアーコースの終点には目立つように位ヶ原山荘の場所を示した看板がある。チェックポイントになるだろう。ここで長尾くんのうんちが挟まって大休憩。
ツアーコースの終点から100mほど急斜面を上がると位ヶ原に出る。ここから見える乗鞍岳の姿がかっこよかった。今年はこのあたりでもかなりの藪が出ていた。位ヶ原では肩の小屋口の施設よりにしばらく進み、途中で朝日岳と蚕玉岳のコルを目指して斜登高していく。他にも沢山の人が思い思いのルートで登っていた。ここで、急登に入る前に各自クトーを装着させた(このとき五十嵐がクトーを忘れたというので、長尾君のやつをつかってもらって、長尾君にはシートラアイゼンで登ってもらった)。ここの急登は段々斜度がきつくなってくるのでなかなか辛い。特にこの日は早い段階で雪が緩んでいたので、ずるずる滑ってシールが効きにくかったように思う。またこの日すでに40cmほどのクラックが発生しており、この対処にも神経を使った。
この日は蚕玉岳のあたりにスキーをデポして、アイゼンを履いて剣ヶ峰頂上まで往復した。山頂標は祠の裏手にある。ピーカンだったので北側には槍穂高、南側には御嶽山がよく見えた。感動。
さて戻ってきて滑走…と思ったら、長尾君がビンディングの調整を忘れていて、ブーツがはまらないらしい(直前で板を大内に貸していたことによる)。半ばキレながらCLがドライバーで調節した。この作業で相当時間を食ってしまったので、チャレンジしようとしていた乗鞍岳直下(蚕玉岳とのコル)からの滑走はカットして、無難にもと来たルートから若干北寄りに滑走した。結果的にクラックの対処をせずにすんだので楽だったかもしれない。滑走については、この日は最高のザラメ雪だったので快適な滑走だった。山頂付近も十分雪が緩んでいた。あとはもと来たルートをそのまま辿って、駐車場まで。
【総評】
春山スキーの定番コースであるが、天気も景色も雪質も素晴らしく、とても充実したバックカントリーであった。コースも他に登山者が多く道に迷うことはないし、情報も沢山集まるので計画しやすいと思う。初心者向けコースであるだけに立派な記録とは言えないかもしれないが、こういう楽しいスキーをぜひ後輩らも続けていってほしい。