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20230916 沢合宿 釜ノ沢東俣


釜の沢東俣

<日時> 2023.09.16

<山域> 奥秩父 笛吹川水系 釜ノ沢東俣 1級上

<文責> 前川

<目的> 沢泊を行い、特に前川はW3に向けた経験を積む。去年雨天中止だったためリベンジも兼ねて

<メンバー> CL:辻(W3)、SL・食当:前川(W2)、医療:滝澤(W1)、天気:生田(W1)、無職:山口(W2)、薮田(W2)

<天気> 一日目夕方から二日目明け方にかけて雨。そのほかは晴れ。

<地図資料> 25000分の1地形図「金峰山」、山と高原地図「金峰山・甲武信山」(2019年) 、 遡行図『東京起点沢登りルート120』

<電波>    docomo:西沢渓谷と下山道では概ね繋がる。沢中は無し。

     softbank:西沢渓谷とごく一部の登山道で繋がる      au:西沢渓谷、甲武信小屋と一部下山道で通じる。

<コースタイム>

一日目 西沢渓谷バス停-0:40-鶏冠谷出合-1:10(想定外のコース)-ホラの貝のゴルジュ-0:30-山の神-1:00-東のナメ沢-1:00-釜の沢出会い-0:05-魚止の滝下-0:30-6m&2段5m(3段ノ滝)上-0:25-両門の滝下-0:35-マヨイ沢出会い-1:25-幕営地▲

二日目 幕営地-0:35-ミズシ沢出会-0:50-1930の二俣-0:50-ポンプ小屋-0:15-甲武信小屋-3:30-西沢渓谷バス停

一日目合計7:20(沢中0:40、沢外6:40)、二日目合計6:00(沢中2:30、沢外3:30)

コース記録(YAMAP)


【詳細】

(あ)鶏冠谷出会い

明らかに濡れるのでここで沢装をつけた。


ホラ貝のゴルジュまでは沢装なしでも行けるとのことだったが、作業道を見逃していたらしくそのまま滝を登ったり巻いたり...。釜の沢自体よりもここで登った滝の方が下手したら難しく、また面白かったかもしれない。

時間的には1時間と少しで(い)まで進めたため結果オーライ。だがもっと慎重な読図が必要だった。


(い)ホラの貝のゴルジュまで

対処:ホラ貝のゴルジュは左岸から巻く

下降:同上


(う)山の神

見当たらなかった?かも


(え)乙女の沢

(お)東のナメ沢

対処:渡渉時、水深が深い場合はスクラムを組む


水量も大したことはなかったため普通に歩いて渡った。後半は結構滑った。

景色とても良い。


(か)西のナメ沢

(き)釜の沢出会い

対処:右に行く


(く)魚止の滝

対処:トップは滝の左のスラブ壁から直登、後続はPRでゴボウ

下降時:懸垂。支点は右岸のPR張った立ち木


ナメが苦手な自分は登れず、山口先輩が登りPRを張ってもらった。YAMAPにも載せているが支点の立木にはご丁寧にテープもついていた。


(け)千畳のナメ

(こ)6m&2段5m(3段ノ滝)

対処:右岸から3つまとめて巻く。上に行き過ぎないように注意。

下降時:巻き道を降りる


ナメがすごい綺麗。(こ)を自分は怖くて巻いたが、生田と山口先輩は二段目までだったか直登。


(さ)両門ノ滝

対処:左岸巻き(沢復帰時様子を見てPR)

下降時:巻き道を降りる


(し)ヤゲン(薬研)ノ滝(15×20トイ)

対処:ヤゲンの滝とマヨイ沢に挟まれた低いスラブ面から上がり、灌木伝いに左岸を小さく巻く

下降時:巻き道を降りる


(す)8m斜滝

対処:右岸巻き

下降時:巻き道を降りる

(せ)ビバーク地(1771m付近の河原)


ひたすら河原歩き。規模が大きい沢の悪いとこ。薮田はいかにつまらないかをいろんな例えで表現していた。


(そ)初めのゴーロ

(た)20×50m

対処:1段目は右岸から、その後、残地ロープを使いトラバース。2段目は左岸から登る。なお、2段目は左壁からはダメ。

(ち)ミズシ川出合

対処:右へ行く


河原歩きエグい長い


(つ)1990m分岐

対処:右に行く。読図で確認。

(て)木賊(とくさ)沢

対処:分岐手前から左岸を進む→木賊沢左岸(小さな尾根)に突入→木賊沢に降り立つ→木賊沢と本流の間の尾根を登り、本流に復帰(現地では、落ち着いて探す&ルートのイメージを持つ)


かなり明瞭な巻き道。というか巻き道のルート以外ではどう考えてもいけない急さ。


(と)最後のナメ

(ち)ポンプ小屋

対処:必要なら水を汲む。沢装解除。

(つ)甲武信小屋と甲武信ヶ岳

(て)下山

対処:登山靴推奨。


甲武信山頂までは走って往復。流石に木賊は踏まなかった、山口先輩だけ走って行ったみたい。下山が長い。


【総評】

スケールが大きな沢なので、ナメの巨大さは素晴らしい。しかし河原歩き的な場所も多く、ナメ滝以外は巻きが多いので退屈に感じる場面も多かったと思う。一年生の登攀能力が良い感じなので自分も負けずに頑張ろうと感じた。しかし沢装をつける際のもたつきや、特に生田の装備品忘れは目立ったので注意が必要。





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