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2023 小川谷廊下


山行記録 小川谷廊下(2級)

〈文責〉荒井
〈目的〉
丹沢一の美渓と言われる沢を感じ、また夏合宿に向けてゴルジュの練習を行う。
去年のリベンジ。
〈日程〉7/15
〈メンバー〉CL:藤田(W3)、SL:荒井(W2)、救急:辻(W3)
〈天気〉曇り
〈アプローチ〉国立1時半発 駐車スペース4時半着
〈コースタイム〉
駐車場所(4:42)-0:28-入渓点(5:10)-0:27-F1下(5:37)-0:06-F2下(5:43)-0:30-F3下(6:13)-0:43-F4下(6:56)-0:30-F5下(7:26)-0:25-F6最初の滝(7:51)-0:25-F71段目下(8:16)-1:04-F720m上(9:20)-0:50-F9上(10:10)-0:10-脱渓(10:20)-1:00-林道合流(11:20)-0:10-入渓点(11:30)-0:28-駐車場所(11:58)

計:7:16 沢外:2:06 沢中:5:10

〈写真〉https://yamap.com/activities/25431367
〈計画書提出〉コンパス
25000分の1地形図 「中川」
山と高原地図 「丹沢」
東京起点沢登りルート120

以下、対処

①駐車場所
もともとは玄倉駐車場に止める予定であったが、前週にユーシン沢に行ったメンバーから少し奥まで行けるとのことだったので、小川谷出合の近くまで車で行った。道は荒れていることもなく十分車で通れた。自転車やバイク、トラックで入っている人もいたので大丈夫そう。駐車禁止や進入禁止の看板もあるので、気になるなら玄倉駐車場に止めた方が良いかもしれない。結局、止めたのは、玄倉川と小川谷出合より少し手前の停められそうかつ駐車禁止の看板が無いところに停めた。

②入渓点
小川谷方面に進むと、ケルンがあるのでそれが目印。ここまでの道は倒木、落石があるため注意。ここで沢装装着。
ケルンの目印を降りると、堤防の上に出るため。梯子を4回ほど使って、出合いになって開けている場所まで降りていく。

③F1(3m)
右壁直登。水流中ではなく、テラスになっているところから右に行って登る。W2なら難易度は高くない。W1にはPRが必要かもしれないが、その後のことを考えると、フリーで行けてほしい。
F1下の開けている場所は前日泊なら十分に使える。平らで広く、高台になってるため多少増水しても危険性は低いと思われる。

②F2(5mCS)
CSの右直登。トップは空身で登るかショルダーを使う。セカンド以降はPR。支点は残置がある。また、しっかりとした倒木を使ってもよい。対処がわかっていれば簡単。

③F3(2段7m)
1段目は左から、特に難しい箇所はない。2段目は左から行くが、テラスに出るまでが難しい。ガバがあまりないため、苦労するが、無理やり上がるか、水流近くのホールドを使えばいける。テラスに出た後は、左から余裕。高度感があるが、確保の必要はない。W1がいるなら、PRがあってもよい。

③F4(ゴルジュ3m+6m連滝)
左岸巻き。3mは登れそうな気がしたが、とっかかりが難しく、断念。左岸に巻き道があるため、それを使って連滝を巻く。PRなしだったため、正直、怖かった。だが、この程度のトラバースはPR無しで行きたい。意外と長いが、高く登りすぎずに巻くことが大事。降りる際にPRを出したが、なくても大丈夫そう。

④F5(大岩)
難しくないが、しっかり水に漬かるので、寒い。辻先輩は奇声をあげていた。この大岩を超えたところにヒエ畑沢が左から入っている。ここからエスケープをとれる。

⑤F6(石棚のゴルジュ)
ここからのゴルジュと連瀑が小川谷らしさがあって楽しかった。へつりや泳ぎなど人によって対処の仕方が異なるのも面白い。特に難しいポイントはないが、寒くないなら泳いだ方が速い。途中、そこそこの高さの滝もある。SLが水流直登にこだわり、寒すぎて筋肉が動きづらくなってしまったので、水の漬かりすぎには注意。

⑥F7(7m+20m)
1段目の7mは7mもある気はしない。右壁直登。
2段目が核心。20mは迫力ある。左壁?左壁?直登。2つルートがあるように見えるが、正解は右側の傾斜が急なルートと思われる。今回はミスで左側をいったため、残置はなかった。一応、リードをしてブッシュで中間をとったが、あまり意味なかったかもしれない。高さがあるため、リードや中間エイトでの確保をした方が良い。確保があればW1でも登れる。落ち口に下りる際には、残置ロープがあるのでそれを使って降りる。無くても立ち木があるのでPRで行ける。

⑦F9(8m)
残置があったため、CLが右壁直登を試みたが、途中から足場がなくなり、直登は厳しいため断念。無理すれば行けるのかもしれないが、無難に右岸巻き。巻き道は簡単。降りる際にも残置ロープ有。

⑧ツメ
F9を過ぎたら、滝はない。壊れた立派な堰堤があるので、それが目印。そこを過ぎ、少し歩くと右岸側に脱渓ポイント。今回は、ご丁寧にケルンがあり、わかりやすかった。ツメといったツメはなく、簡単に仕事道にでる。

⑨下山
仕事道に出ると、これまたご丁寧にフィックスのような形でロープが張ってある。危険ではないが、先日、滑落者が出たそうで、比較的新しい。何個か涸れ沢を渡る。ピンクテープがあるため見逃さず。
しばらく行くと、林道に出る。

〈総評〉
前回が途中撤退ということで、SLとしてはいつもより緊張感をもって臨んだ山行だったが、完遂できてよかった。
もともとはF1下で前日泊する予定だったが、当日1時半小平キャンパス発に変更。ちょっと早い気もしたが、コースタイムを考えると、そんなもんなのだと思う。今回は少数かつ上級生のみ(W3*2、W2*1)だったため、F1やF3でロープを出すことなく行けたが、人数が増えたり、W1がいたりすると時間は厳しくなると感じる。登攀や泳ぎ、トラバースなど様々な点で技術を要するが、だからこそ沢登りの楽しさが詰まっている、満足度の高い沢。
今回のように時間に余裕があれば、滑り台や釜で遊ぶこともできて、楽しい。ただ、2年連続、同じ場所でモノをなくすというジンクスができてしまったので要注意。(辻先輩の時計はどこに...)
まさしく、丹沢1の美渓。渓相も良く、丹沢ブルーを味わい尽くせる。ぜひ、毎年行ってほしいし、W1も夏合宿等を超えた秋ごろなら連れて行ってもよいかもしれない。ただ、夏前に連れていくのは現実的でないかも。
今日は曇りだったが、平地で32度もあり、風邪気味かつ水に漬かりまくったSL以外は寒いと感じなかった。濡れないことは無理なので、山行適期としては最低でも最高気温30度は欲しい。行動時間、運転時間が長いので、運転手は3人くらいいた方が良い。早く免許を取りましょう。





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