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2023 勘七ノ沢


CL藤田(W3)、SL 荒井(W2)、医療 前川(W2)、無職 秦(W1) 

駐車場(4:50-0:20-二俣(入渓点)-0:10-F1-1:10-F2-1:20-F4下(8:17-1:40-F4後の堰堤①下(9:57)-1:30-F5(10:26)-1:30-F5(11:54)-0:50-cc880(12:44)-1:00-天神尾根分岐(13:50)-0:20-堀山の家(14:10)-0:50-二股-0:20-駐車場

合計10:40 沢中10:00


入渓点(二股)まで

丹沢の森駐車場に駐車。久しぶりに天気が良い予報だったためか、朝4時半ごろについてにもかかわらず、すでに3台ほど止まっていた。帰りの時点では満車になっており、林道や空き地に止めている車もあった。

鍋割山方面にずっと進むと看板が見えてくるので、そのまま進むと入渓点までたどり着く。

 

F1(7m

左壁直登。登り初めに、ホールドがないためにととっつきづらいが、中間にある残置ロープを使えば、W2以上なら登れると思われる。トップ(荒井)が直登して後続を確保した。支点は落ち口付近に残置があるので流動分散。W1の秦くんも十分登れていた。

 

F2

右壁直登、後続確保。支点は左岸立ち木が豊富にある。2段になっている右壁のリッジを登る。注意点としてはホールドがもろい。トップは特に、使えるホールドかどうか注意しながら登攀することが大事になる。登攀難易度としてはそこまで高くない。

 

堰堤 

左岸から登れるが、少し怖いかもしれないので、W1の秦くんには、PRを出した。

 

 

F3

ここが今回の山行では課題が残った点である。増水しており、へつるのが難しかったため、もともとの対処であった右壁直登から、左壁直登に変更した。左壁側は枯葉と苔で滑りやすくなっており、5m程度上ったところで、トップの荒井が滑落した。幸い、下が釜になっていたため、軽い打撲で済んだが、水温の低さもあいまって、その後の登攀に関しては思うように体が動かなかった。その後、W3の藤田先輩が同じく左壁直登し、後続を確保した。支点は、落ち口からさらに奥に行った立ち木からPRで延長。対処を変える判断は間違えてはいなかったが、いっそう慎重に登らなければならない。通常時はへつり+右壁直登で良いと思う。

 

F4(2段 2m10m

1段目は軽く右壁直登だが、あがってすぐに急流があるため、注意。水量が多く、2段目下までのトラバースがとても怖かった。実際、W1の秦くんは滑ってしまい、セルフが無ければ危うい場面であった。残置があるのでPRとスリングでフィックスをとりながら、滝下まで行く。2段目は登攀が難しいわけではないが、落ちたら大惨事のため、落ち口付近の立ち木を支点に確保。W1がいる際は、各滝下にW2以上がいて、ロープワーク等の確認や声掛けが行えると良いと思う。

 

 

F5(12m

核心。7m付近までは残置が2つあるため、トップがリードしたが、後半は残置がないため、もし落ちたら危ういところだった。カム等があると安心。登攀難易度的にはそこまで高くなく、適切な足場を探せば、十分に登り切れる。確保支点は右岸立ち木。W1の秦くんは不安もあり、先にザックを挙げてから、身軽な状態で登攀したが、案外行けていて良かった。トップの登攀は危険もあるので、右岸巻きも視野に入れていいいかもしれない。

 

連瀑帯

ゴルジュ状になっており、楽しく登ることができた。気温も上がってきており、あえて水流中直登をすることで良い登攀練習にもなったと思う。

 

ツメ

Cc880の左岸枝沢からCc1128ピークを目指してツメに入った。最初見のがしてしまったため、連瀑帯から地図や沢線を確認することが大事になる。いきなり急斜面かつザレ場がでてきたため、対応に苦難した。もうひとつ後の沢線での脱渓でもよいかもしれない。

 

全体として今回の勘七は課題点の残る山行であった。リミットには間に合ったが、水量が通常時よりも多く、通常の歩行に時間がかかったことと、F3で対処を変え、トップが落ちてしまったことによるタイムロスが大きい。だが、連瀑帯や各滝の登攀は楽しく、登攀目的の山行にはおすすめ。ただ、W1が多い場合はコースタイム等が厳しいかもしれない。

 




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