米子沢
日時 2023.9.24
山域 魚野川水系登川米子沢(2級)
文責 辻
目的 毎年恒例米子沢。2年生の腕試し。
メンバー CL:辻(W3)、SL:山口(W3)、医療:薮田(W2)、無職:前川(W2)
天気 晴れ。水量普通。
地図資料 遡行図 「東京起点沢登りルート100」 25000分の1地形図 「巻機山」 山と高原地図 「越後三山・巻機」年版
電波 沢中通じない。
コースタイム
威守松小屋(5:05)-0:20-スリット堰堤下(5:25)-0:50-ナメ沢出合(6:15)-1:05-スダレ状17m下(7:20)-0:30-日影沢出合(7:50)-1:05-大ナメ下(8:55)-1:00-奥二俣(9:55)-0:15-脱渓ポイント(10:10)-0:05-避難小屋(10:15)-0:40-巻機山頂(10:55)-0:20-避難小屋(11:15)-2:30-威守松小屋(13:45)
合計8:40 沢中4:45 沢外3:55
コース記録(YAMAP)
【詳細】
昨年度に引き続いて夏休み明けの米子沢。昨年遡行したCLと経験の多いSLが2年生2人を連れていく編成。 なお本来はW2石川君がSLを務める予定だったが、本人の体調不良により山小屋待機となった。 例によって2024年になってから書いてるのでうろ覚えです。対処は概ね2022藤田Pを踏襲してるのでそちらを参考に。
入渓:桜坂駐車場脇の坂から林道を上がっていく。看板多いので分かりやすい。
・入渓点(スリット堰堤)
河原に出るとすぐ見える。今年は全く水が見えなかった。
・2段25m
左岸巻き。下降も同様。
・ナメ沢出合 ・F1(大滝多段40m)
右岸を大きく巻く。巻き道は相変わらず明瞭でサポートも必要ない。下降も同様。
・7×10m
右岸…巻きだっけ…。特に苦労はなかったと思いますよ…ええ。
・F2(幅広10m+ヒョングリの滝15×25m)
左壁階段状を直登。多少ヌメるが難しくない。右壁も登れないことはないだろうが、リスクを冒すところではない。
下降も同じところをCD可。
・2段ナメ滝
この辺は全部巻いた気がする。登る気もおきないし滑る気もおきない。
・栂ノ沢出合
左へ。
・F3(トイ状5m)
SLがフリー直登、上からパワーロープを出してもらって後続はゴボウでのぼった。SL山口君は大分苦戦して濡れたようで、凍えながらパワーロープを握ってくれていた。なお支点はなく肩がらみ。 下降は滑り降りるのが速いか。懸垂下降するにもいいところに支点は見当たらない。
・F4(スダレ状17m)
中央のリッジ状からトラバースしつつ右壁をフリー直登。今回の遡行では一番ヒヤッとした。高度感もあり決してホールドもよくないので気が抜けない。W2の二人はよく登ってくれたと思う。 確保するにも立木という立木もないので安倍Pの記録のように岩を支点にする他ないか…。信頼できるパーティでなければ全員一度には突っ込まず、トップの判断でフリー直登・PRでゴボウ・ロープ確保を選択してほしい。ロープなら40mで足りる。 下降するならCDは難しい。岩を使うか薮をまとめて分散支点を作って懸垂下降するのがベターか。
・多段15m
右壁直登。CD可。
・日影沢出合
ここの滝は日影沢の入口から右壁に上がる。直登は難しい。CD可。
・F5(5m+5m+2段10m)
5m二つは容易に直登。2段10mは左岸をへつって登る。ステップが大きいが、ちょっと怖い程度。CDは少し怖い(懸垂はできなくてもPRくらいは出せる)。
・2m(CS)
右岸巻き。下降も同様。
・F6(2段8m)
核心の気もするが山口君がスイスイ登って行ってしまった。詰め上げすぎは禁物、早めに滝の落ち口に出てしまうのがよい。高度感はあるがホールドは豊富。下降はCDは難しいので、ブッシュで支点をとってPRくらいおろしたい。
・F7(チムニー状7m+5m+2条20m)
前二つは素直に右岸巻き。最後の20mは右壁直登するが、左岸側に高くあがってしまうので落ち口へのトラバースが若干怖い。以降下降は想定しない。
・F8(2段15m)
右岸巻き。難しくない。
・F9(3段15m)
右岸巻き。ちょっと怖いが、フリーで行った。
・F10(大ナメ帯)
水量も少なく容易に突破。この日は快晴でよく乾いていた。たまたま出会ったおじさん2人に写真撮ってもらった。
・F11(6m+2条3×5m+2条8m+5×8m+6m)
まあここまで来れたら苦労するこたないっすよ。
・ツメ
脱型ポイントは水場になっているのでロープあり。すんなり上がって避難小屋へ。
・下山
余裕があったので空身で巻機山に登ってから下山。快晴の登山は気持ちいい。とはいえ下山は長くつらい道のりでした。
【総評】
昨年に引き続いて上手くいってよかったです。W2二人はフワフワしてるので心配していたが、沢中では頼もしかった。前川のオニオンスープは気が利いている。
とはいえそれも天候・水量と良コンディションだったおかげなので、この記録を見て簡単な沢だと思うのは危険。今回はほとんどロープを出さなかったが、メンバーの力量によっては何度もロープを出すこともあるだろう。
来年度からも、経験を十分積んだものの腕試しの場と思って、気を引き締めて挑んでもらいたい。