源次郎沢右俣
日時 2023.4.9
山域 表丹沢水無川水系 一級上
文責 辻
目的 沢トレ。二年生の育成をしつつ、OBさんからリーダー指導、技術指導を受ける。
メンバー CL:辻(W3)、SL:長尾(W2)、医療:大内(W2)、無職:前川(W2)、顧問:小川さん(2020卒)
天気 晴れ。水量水温普通。
地図資料 25000分の1「大山」 山と高原地図「丹沢」2022版 東京起点120「源次郎沢」(Fナンバー準拠)
電波 戸沢駐車場ではいずれも通信不可。au、docomoは新茅山荘駐車場で確認、在京連絡。ツメ後花立山荘では全て通じる。
コースタイム
戸沢駐車場(7:10)-0:45-F1上(7:55)-0:50-F4上(8:45)-4:20(F5に45分、F6に120分かかった。理由は後述)-F6上(12:05)-0:50-F8上(12:55)-1:10-F9上(14:05)-1:40-花立山荘(14:50)-1:20-戸沢駐車場(16:10) 沢中7:40 沢外1:20 合計9:00
このコースタイムを参照する際には以下の点に留意すること。
・このコースタイムでは各所での休憩時間を考慮していない点。記録し忘れです。
・F5、F6では後続のパーティに先を譲りF5では滝下で20分、F6では30分ほど待機していたこと、加えてF6途中登攀を諦めた部員の下降ができず大幅にロスしていること。120分のうち4~50分はそれに使っている。
コース記録(YAMAP)
【詳細】
アプローチは、レンタカーで小平寮3時発、3時間程度で戸沢駐車場到着。大倉~戸沢駐車場までの道は舗装されておらずガタガタ、この日はたまたまライズにしていたので助かった。6時の時点で戸沢駐車場は8割ほど埋まっていた。後から来た小川さんの車が最後の1台だった気がする。ちなみに戸沢駐車場は電波が入らず新茅山荘まで引き返した。早めの下山連絡をオススメする。
・入渓点
入渓はしばらく登山道を歩いて本谷沢との二俣から。堰堤手前で一度沢床に降り、真ん中の尾根から堰堤上に上がれる。
・F1 4m
直登、何のことはなし。下降はCD。割と深い谷地形なので以降落石注意。
・F2 多段8m
一段目直登、二段目はトップが右壁から直登したが難しいと見て後続右岸巻き。下降は右岸巻き。
・F3 4mトイ状
右岸側に大岩あり。水流中直登。下降CD。
・F4 10m
倒木のある滝。2021藤田Pに左岸巻きとあったが斜度もあって大分厳しい気がする…。
倒木を利用して全員直登。巻くなら右岸か。下降も右岸巻きと見る。
・二俣 3:2
右へ。左は涸れていた。
・F5 三段12m
一段目が大きなナメっぽい滝。左壁がリッジ状になっている。なお前後に2パーティおり先を譲ったため20分ほど待機。
一段目をSLが直登し、リッジ上の中間ボルトからパワーロープを降ろした。リードも考えたが、1ピン目までが遠く断念。二段目へは滝上をトラバースし、水流中。二段目以降も確保したいが、あまり意味はないか。ナメっぽくて水量が多ければ危険。下降は右岸巻き、必要なら懸垂下降(立ち木もあったはず)。
・F6 三段10m
一、二段目直登余裕。三段目を左壁をリードで直登、後続確保。ここも先行パーティ待ちで30分ほど。リードもそこまで難しさはなかったが、セカンドが苦戦。まさかと思ってアッセンダーで登ったもので下降も難しく、エラい時間食ってしまった。なお支点は滝上の大岩にボルトが二つあったのでそれを流動分散で利用。滝上にも一本ボルトがあるのでフィックスには利用できる。下降は懸垂下降(捨て縄利用)。
ちなみに我々が登ってる横で2人パーティが水流中直登してた。自分たちには厳しいかな…。
・F7 CS
直登、CD可。この辺りから傾斜がきつくなってくる。
・F8 5m+4m
二段とも真ん中のクラック?を直登。一段目は突っ張りから右壁のガバが利用できる。下降は懸垂下降したい(支点未確認、申し訳ない)。
・F9 8mCS
トップが右岸から巻いて後続確保。中央のCSより左壁側の段々を登った。逆層で渋いが、確保していれば問題ない。リードだと技量を要する。なお確保を取った位置は滑りやすく注意が必要。フィックスロープを張っておきたい。下降は懸垂下降。
・F10 4m
記憶にない。
・ツメ
笹が出てきたあたりで右岸から尾根に乗り上げる。基本谷筋に沿って行けばよい。鬱蒼としている上滑りやすく、おまけに鹿の糞だらけなので気分は悪い。笹やぶを越えれば花立山荘まではすぐ。
・下山
当初の予定を変更し、山荘から在京連絡を行い天神尾根から下山。急な坂道なので急ぎは厳禁。大体一時間強。
【総評】
当初は山スキーで乗鞍岳の予定だったが、強風の予報から直前に予定を変更し実施。小川さんからリーダー指導を中心に様々な指摘を頂きとても有意義な山行になったと思う。特にリーダーズ以外のフォロワーとしての意識というのは今までの盲点であった。その他長尾君にも登攀など悔しい面はあったであろうが、そこは精進していきたい。やはり自分も登攀は正直苦手だし、そこは受け入れて自分なりにベストなリーダー像を求めていきたい。
沢自体はちょくちょく難しい登攀もあるが、やはり初心者向けという印象。というかパーティこんなに多いと思わなかった。如何せんアプローチが面倒だが、後輩の指導にはよく向いた沢だと思う。