モミソ沢
日時 2023年4月2日
山域 丹沢水無川水系モミソ沢(1級上)
文責 山田
目的 2023年度の沢始め。山田のSLトレーニング。
メンバー CL:藤田(W3) SL:山田(W2) 医療:小野(W2)
天気 晴れ時々曇り
地図資料 25000分の1地図「大山」、東京起点沢登りルート120「モミソ沢」
電波 auは新茅山荘駐車場で通じた
コースタイム 新茅山荘駐車場(05:00)-0:55-入渓(05:55)-0:35-3段8m下(06:30)-0:50-3段8m上(07:20)-0:50-大棚12m下(08:10)-1:10-ツメ終わり(09:20)-0:40-懸垂岩下(10:00)
合計:5時間00分
※なお、今後このコースタイムを参照する場合は、以下に留意すること
・少人数かつW1のいないパーティだったため、行程そのものはハイペースであった
・3段8mで想定以上に時間がかかった(詳細は後述)
・下山のときルートを間違え懸垂岩上にたどり着かなかったため、今回懸垂岩での懸垂は行っていない
詳細
・入渓
新茅山荘駐車場で車をとめる。この駐車場までの道のりは舗装されておらず道幅も狭いため、大型の車で来ることはお勧めできない。駐車場から上流方向に徒歩で移動。ヘアピンカーブの手前でガードレールが切れている。これが目印。ここから川に下りると、崖から落ちたのであろう廃車が見える。川に下りる斜面はかなり急だが、廃車から見て下流側にロープがあるため、それを利用。下りると河川敷は開けているため、ここで沢装をつけた。川を渡渉し下流側に少し下ると懸垂岩がある。懸垂岩の下流側に小さな沢があり、これがモミソ沢の入渓点となる。
・2段5m
右壁を直登。
・2m
左壁をトラバース。CLは水流中を直登したが、かなり苦戦していたのでおすすめはできない。
・2mCS・3m
まとめて右岸巻き
・二俣4:1・3m
4:1の1、すなわち右の方へ。現在地の把握に最適な場所。3mは直登。
・2条3m
2条の左側を直登
・2m
直登。
・3段8m
「1,2段目は直登、3段目は左岸を巻いて後続を確保」というのがセオリーだが、我々一行は見事にこれを間違えた。1,2段目を登ると進行方向右手側に3段目(4m)があるのだが、我々は1,2段目と同じ方角にある10mほどの滝(といっても水は流れていない)を3段目と勘違いし、アタックを試みてしまった。SLは10mの左岸巻きをすべく(本来の)3段目を左岸巻きし、10mの滝に向かってトラバース。CLはその間に10mを苦戦しながらも直登した。そしてラストを立木支点で確保した。全員が登り終わって先に進もうとしたときルートが見えず、そこではじめて間違いに気づいた。結局10m滝から(本来の)3段目までトラバースし沢に復帰。明らかに難易度の高い10mを3段目と勘違いしていたため想定以上に時間を使ってしまった。この記録を参照する方は気を付けていただきたい。1,2段目を登った後に沢は方角を変えるため、3段目は進行方向右手側に見えるはずだ。尚、(本来の)3段目の左岸巻きは容易であり(といっても滑落した場合下まで落ちてしまうが)、確保付きで直登しなければ先へ進めないというわけではないことを注釈しておく。
・2m
直登。
・2m~トイ状4mまで
倒木がたくさんあり一見先へ進めないように見えるが、木をまたぐなりくぐるなりすれば簡単に進める。見た目に惑わされないこと。
・トイ状4m
狭くホールドも殆どないためツッパリで直登。ここからの滝はツッパリが多くなる。
・2mCS(遡行図2m)
直登。
・2mCS(遡行図3m)
直登。
・4m
直登。
・3mCS
左壁はホールドがたくさんある一方、右壁はツルツル。適切なやり方ではないかもしれないが、幅が狭かったので左壁のホールドを使い体を持ち上げ、ザックの厚みで身体ごと両壁に挟んでしまった。あとは足で右壁を支えて登った。やり方は色々あると思うが巻くことはできないため、工夫したり助けを借りたりして直登するしかない。
・2段7m倒木の滝
右岸巻き。滝そのものは登れそうだが滝上の倒木が進路を拒んでいるため危険。
・2段4m
直登。
・大滝12m
SL、CLが右岸を巻いて後続を確保。巻き道も中々難易度が高く危険であった。SLはスリングを何度か木にかけて進んだが、CLも後に続いたのでPRで道を作っておけばよかったと反省①。確保支点は立木。滝上のスペースは広い。ラストを確保したが、登攀に中々苦労していた。中央から左に登るが最後は足場がないようで、確保に頼って右にトラバースしていた。ゴボウにせよトラバースにせよPRを出すべき場面だったと反省②。
・ツメ
大滝から少し進んだところで左岸にツメた。ゆるやかな斜面を探したが、結果的にはどこも大して変わらないようだった。
・下山
懸垂岩上を目指し尾根を下っているとジグザグとした林業用の踏み跡を発見。それを進んだが、結果的に懸垂岩のやや上流方向に下りてしまった。後から確認すると懸垂岩上に行くには一本南側の尾根を行くべきだった模様。踏み跡を見つけた時点で無事下山できそうだと安心し読図を怠ってしまった。冷静に考えれば林業従事者は懸垂岩の上にたどりつくルートをとるはずがない…。