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2022年 沢トレ 鷹ノ巣谷 遡下降


鷹ノ巣谷遡下降

日時 2022.7.9

山域 日原川鷹ノ巣谷

文責 宮川

メンバー CL:中浜(W4)、SL・医療:宮川(W2)、無職:前川(W1(初沢))

天気 晴れ

地図資料 

25000分の1地形図 「武蔵日原」

エアリア 「奥多摩2021」

遡行図:「東京起点100」(2020)

コース記録(YAMAP)

 

<コースタイム>

6:52東日原バス停~0:16~入渓点(0:20)~0:25~❷X字条~0:35~❸トイ状3m~0:21~❹堰堤前の滝~0:59~❽幅広4m下~0:20~❽幅広4m上~0:36~❽幅広4m下10:36~0:47~❼3段10m下~1:46~❸トイ状3m~0:46~入渓点~0:18~東日原バス停14:13

計6:48(沢中:6:14 沢外:0:34)






<詳細>

  • (あ)入渓

    • 東日原で下車、10分程車道を歩いて鷹ノ巣山登山口の看板のある階段を下りる。巳の戸橋を渡り左にまっすぐ進んで少し下りたら日原川との出合いがあるのでそこが入渓点。朽ちた木橋があるのでその下を通って行く。

  • (い)24m 

    • 対処:直登

    • 下降:左巻き 

  • (う)3m 

    • 対処:直登

    • 下降:左巻き

  • (え)トイ状5m(遡行図❶)

    • 対処:中央の岩をフリクション登攀で登る。

    • 下降:x 字状とまとめて左岸巻き。かなり広い場所をまとめて巻いて行った。

  • (お)X字条8×10m(地蔵滝)(遡行図❷)

    • 対処:右の岩場からワサビ田跡に登る。緑の網マットのようなものが巻き上がりにあるためわかりやすい。

    • 下降:❶とともに左岸巻き。

  • (か)巳ノ戸沢出合

    • 左に進む、ここで地図の確認を行った

  • (き)堰堤の連続

    • 対処:ほとんど左岸巻きだった。明確な踏み跡がある。

    • 下降:上に同じ

  • (く)釜5m(遡行図❸トイ状3mに相当)

    • 対処:釜の右側をへつり、右壁を直登。釜はかなり深そうに見えた。特に問題はない。

    • 下降:クライムダウン。

  • (け)2つ目の堰堤前の滝(遡行図❹に相当)

    • 対処:右壁を直登、トラロープがあったため、それを利用して登った。古いトラロープと新しいトラロープどちらもあり、新しい方は問題がないように見えた。

    • 下降:左岸の立ち木を支点に懸垂下降。立ち木はちょうど良いところにあるので、(トラロープがかかっているので)わかりやすい。

  • (こ)3段12m①(遡行図❺❻に相当)

    • 対処:1段目を右をへつって右壁直登、2段目も右から登り、3段目を左にトラバースしながら登る。3段目はW1にPRを出すとともに、トラバースの時もフィックスを張った。水の流れが強いのでトラバースが怖かったが、足場はちゃんとある。

    • 下降:大丈夫そうであればそのままクライムダウンの予定だったが、難しいだろう。近くに立木がなく、今回は残置支点を使用しPRで下降した。W3は最後PRを身体に巻き付け下降した。少し遠いところに立木があり、それを使用すれば3段まとめて下降できるように見えた。しかしながら、ロープの連結が必要かつ足りるか分からなかった点、立木までの道がなかなか渋かった点から今回は選択しなかった。この判断がよかったかは不明である。

  • (さ)3段12m②(遡行図➐3段10mに相当)

    • 対処:下段は右の階段状になっている部分を上り、中段は右壁を上る。上段は皆直登した。高度感があったため、パワーロープを出せばよかったかもしれない。

    • 下降:左岸を懸垂。立ち木を支点に使用した。❽を下降してまたすぐ下降することになるので、ロープはすぐ使えるようにしておこう。

  • (し) 幅広の4m(遡行図❽に相当)

    • 対処:残置ロープを利用して右壁を直登。残置が届く部分がかなりすべりやすい。W3が登り、スリングで後続を引っ張り上げた。今回はここで登攀を終了し、下降した。

    • 下降:残置ロープを利用してクライムダウンの予定だったが、残置が最後まで届いているロープではなかったため、懸垂下降。





<総評>


今回はW1の前川くんの初沢であったが、スケジュールの都合上初沢が遡下降になってしまい、申し訳ない限りである。ただとても良く登ってくれたと思う。より高度感があり確保のある沢も楽しんでほしい。初沢には向かないが、2,3回目の沢としてはかなり良い沢なのではないだろうか。大滝まで行かない限り確保の練習ができないのは難点であるが、懸垂下降の練習はここに行けば完璧だろう。個人的には下降が好きなので、とても楽しかった。

反省としては大滝をはなから諦めていたことがまず挙げられる。電車を選択した際、まあ行けなくてもいいかと思っていたが、歩いている途中で大滝を見たくなった。しっかりと登るのであれば、車の方がよいだろう。

また、パワーロープを出すべき場面でも自分の登攀力を基準にして、出す判断ができなかったことも反省である。あとはのんびりしすぎた。

しばらく奥多摩に行く機会がないのが大変残念だが、社会人になったら奥多摩のような場所に家を借りて、土日に滞在する人生を送りたい。





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