山行記録 西丹沢玄倉川小川谷廊下(2級)途中撤退
〈文責〉藤田
〈目的〉丹沢一の美渓と言われる沢を感じ、また夏合宿に向けてゴルジュの練習を行う。
〈日程〉6/25(土)
〈メンバー〉CL:藤田(W3)、SL:辻(W2)、救急:山口(W2)、無職:中浜(W5)、宮川(W2)
〈天気〉曇り
〈コースタイム〉二つ目のチェーン(5:40)-0:30-入渓点(6:10)-0:30-小川谷出合い(6:40)-0:15-F2(6:55)-0:40-F3(7:35)-1:25-F5(9:00)-2:40-二つ目のチェーン(11:40)
計6:00
〈写真〉https://yamap.com/activities/18110682
〈電波〉softbankは玄倉駐車場まで。沢中は通じない(他のキャリアも)
〈計画書提出〉コンパス
〈地図・資料〉25000分の1地形図 「中川」
山と高原地図 「丹沢」
東京起点沢登りルート120
〈対処〉
・入渓点まで
玄倉駐車場からチェーンがかかっていたが、勝手に越えた。昼間は家族連れも何組か同じように車で入っていた。きっと大丈夫、、、。車で5分くらい行くとさらにチェーンがかかっているところがある。今回はここまでしか入れなかった。計画では穴の橋平駐車場まで行って2:20往復で巻くはずだったので少し想定外。7/1~から9/30まで入れるとか書いてあったが、もう電話で確認した方が良い。ネットで調べるのは疲れた。
・入渓点
とにかく林道歩き。落石が多くメット着用推奨。道の沢側にアスファルト壁とカーブミラーがあるところで、ケルンもある。今回はここで沢装を付けた。ここから小川谷出合いまで堰ていを4つ梯子で越える必要があり、その時濡れるのでここで沢装を着用した方が良い。
・F1(3m)
右壁直登。水流中に戻るのではなく、テラスのようなところを伝って右壁へ。「W1でもいける」レベルとの記載があったが、W2の二人はPRを必要とした。ここを普通に越えられないようでは厳しいかと。
・F2(5mCS)
山口がトップで登り、PRを使いSLも空身で登る。荷物を全て引き上げた。
空身ならある程度登攀力がある人ならばPRなしで気合で行ける。無理ならショルダーで登れるだろう。
・F3(2段7m)
左壁直登の予定だったが、SLが苦労しており、中浜先輩とCLが最初に登り後続を立ち木から確保した。ここで時間を20分ほどくった。正直ここがフリーで直登できるレベルでないと小川谷は厳しいと感じた。ただ、高度感もあり結構怖い。また、ホールドがガバの一カ所のみ。ここでCLの心中ではエスケープを使っての途中撤退を決めた。
・F4(ゴルジュ3m+6m連滝)
左岸巻き。SLが高巻きしすぎて懸垂下降で降りるという謎の事態に。相変わらず(笑)残置のある方に進む。途中トラバースがあり、今回はPRを張ったが正直必要だとは思わない。ここでもトラバースに時間をかけすぎた。
・F5大岩
残置ロープがなくなっていたためゴボウはできない。サスケのように助走をつけてなら登れる。が、普通に右の大岩下から行ける。
・ヒエ畑沢から脱渓
ヒエ畑沢を上がると、小さい二股のようなものがある。左に行ってそのまま行けば登山道らしきものに出る。ただし、ここで方角を合わせる必要がある。紛らわしい道も出ていたため。あとは忠実に登山道を辿っていけば、中ノ沢にでる。(登山道は結構高度感があって注意が必要)
〈コメント〉
CL個人的には結構楽しみにしていた沢。途中撤退という結果になって残念であった。計画者としては小川谷出合いで前日泊するなり、2:00国立発にするなりできたのではないかと思う。そうすれば「時間」という点においては大丈夫だったはずである。しかし、「登攀力」という点に関してはいずれにせよ難しかったであろう。F1で苦労していたメンバーを見ていると特にそう感じる。登攀力がかなり必要であり、かつ沢山滝が出てくるのでSLには「即時即断」が求められる。辻ちゃんにはこれができるリーダーになってもらわなければいけない。今年の一年生たちは傑物揃いであり、多くの沢に連れて行ってあげればこの先ワンゲルの技術はどんどん上がっていくはずだからだ。小川谷を楽しめるくらいになって欲しい。山口君のように。今年中にリベンジ。これだけだ。課題が明確になった良い沢トレであった。