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2020年 会津駒ヶ岳


山行記録 山スキー会津駒ヶ岳

文責 小川
日程 3月3日~4日(アプローチ3月2日)
メンバー CL小川(W3)、SL中浜(W3)、食当清野(W1)、気象小野(W1)
天気・雪面の状況
 1日目 曇りのち晴れ・星空/上部は前日までの降雪10㎝。下部は降雨による引き締まり
 2日目 晴れのち曇り/最上部は10㎝パウダー一部クラスト。下部に行くにつれ重く締まった雪
資料 2万5千分の1地形図「会津駒ヶ岳」「桧枝岐」、「バックカントリー スキー・スノーボード」山と渓谷社
タイム
 会津駒ヶ岳滝沢登山口(7:10)--階段登り口(8:40)--ヘリポート跡地(10:30)--アンテナ跡周辺(12:30)--1800m付近幕営地▲(12:50)【5:40】
 1800m付近幕営地▲(6:20)--駒ノ小屋(7:20)--会津駒ヶ岳山頂着(7:45)-発(8:15)ーー1800m付近幕営地着(9:40)-発(10:05)ーーヘリポート跡地(12:20)
ーー滝沢登山口(14:10)【7:50】
アプローチ 車。8人乗りアルファードでやや余裕あり。往路は所沢IC~西那須野IC(¥4520)、復路は西那須野IC~館山IC(¥2680)
電波 登山口◎、ヘリポート跡地以降の稜線上〇(ただし森林限界以降は不明)docomo

記録
1日目
【入山まで】
タイムズクラブ会員のプレミアム会員制度を利用して前夜サービスを適用。前日夕方17時から追加料金なしで使えるのはありがたい。
前泊場所は桧枝岐村の道の駅アルザ桧枝岐。トイレが24時間使える。
滝沢登山口最寄りの駐車場は少し手前の運動広場の脇にある。夏には登山口看板のある林道内にも駐車場はあるらしいが冬は雪が多すぎてそこまで入っていけない。
登山ポストは見当たらず在京を発動させてしまった。夜間に道の駅の登山センターでも見当たらなかったので、ネット提出するしかないか?
【登山口~林道終わり階段】
林道をずっと登って階段に取りつくのが正規ルートのようだが、少なくとも冬季は沢の分岐付近から左の沢沿いにショートカットが可能。
傾斜もそれほどあるわけではなく、積極的に利用したいところ。ヘリポート跡地までそのような冬季ルートがあるようだったが、
メンバーのことも考え林道に突き当たって以降は林道に逃げて夏道の階段に取りついた。
【階段~ヘリポート跡地】
最後の主尾根への乗り上げ部分まではシートラーゲン。夏道上は階段含め雪がない所もあった。板はヘリポート跡地手前の「水源涵養林」の看板のあるあたりで履き直した
 【ヘリポート跡地~幕営地】
 主尾根をひたすら登る。尾根は緩急を段々に繰り返す感じ。予定よりかなり早く進んでいた為幕営ポイントを上げて翌日に備えた。標高としては1800m付近。
尾根は最後まで前述の緩急による段々となっているため、アンテナ跡地でなくとも適地は見つかる。
一休入れた後に総員でステラリッジの砦を築く。尾根を越えて吹く風が嫌だったので設営箇所を削ってはbuild a wallした。
ひとしきり終わってまだ14時半だったので自由時間。自分は偵察も兼ねて一滑り。尾根が広いのでツリーランも気持ちがいい。
清野はリンゴとバナナとシナモンで美味しいOTANOSHIMIを用意してくれた。
夕飯はちらし寿司。3月3日ということで豪華にちらして食べ応えも味も満足。清野ナイス。これこそ”なにか豪華なもの”です。
ただ、見晴らしのよさを期待してテント脇に造った食堂がべらぼうに寒かったため食事中の会話はゼロ。素直に中で食べるべきだった。
水を作って20:30頃就寝。

二日目
【幕営地~森林限界】
起床から出発までに1時間以上かかってしまったためお説教からスタート。
テント撤収ないときは冬でも1時間以内には出たい。
日の出直後だったためクラストを予想してスキークランポンを着けさせたが、思ったよりも雪は柔らかいままだった。結局この日クランポンが役に立ったのは山頂直下程度だった。
【森林限界~駒の小屋~会津駒山頂】
丸みのある柔らかな雪稜で歩いていて非常に気持ちがいい。
山頂も含め風が強いためメット装着などの滑走準備で予め出来ることは駒の小屋あたりで済ますといいかもしれない。
とりあえず山頂付近には雪に埋もれかけた低木がわずかにある程度で、風を遮ることは難しい。
なお、小屋は避雷針があるため雪がどれほど深くともそのポイントは知れる。
【会津駒山頂~幕営地】
以下滑走。
山頂直下の大斜面が非常に楽しい。
トラバースを上手い事続ければ、一度も板から降りずにそのまま登山道まで復帰できるだろうが、面白くないのでお勧めはしない。沢に向かって滑り、登り返すといいと思う。
樹林帯は比較的見通しが良かったこと、雪が適度にしまった新雪だったこともありスムーズに下りてこれた。
【幕営地~ヘリポート跡地】
雪が重くなり回しにくくなっていったこと、宿泊装備を背負い背中が重くなったこと、ブッシュが出てターンできるポイントが減ったこと、などの影響で1年生を中心に行動ペースがガクンと下がった。状況の悪化は如実に実力差を顕わしてくる。このような時こそメンバー間のちょっとした助け合いが山行の成否に大事になってくることは言うまでもない。
【ヘリポート跡地~林道】
夏道は階段以前に雪がなくシートラが確実だったので出来れば避けたかった。
地形図で判断して比較的緩やかな尾根をそのまま下り、途中で沢に下りて林道に戻る作戦とした。
が、見通し甘く初っ端30mほど降りたところで深藪に苦しめられ結局シートラーゲン。
冬道は読図大事かと思いきや、冬期の定番なのかトレースは豊富で赤テープもあった。
ラスト沢に下りてからはそれなりに滑れるが、雪崩が怖いのと、雪が重いのとであまり楽しめなかった。
【林道~登山口】
ところどころ雪が融けてアスファルトが見えていたので注意

総記
思ったよりもいい山で感動した。ブナと針葉樹の緩い尾根、2000m付近の柔らかな白銀の稜線はまがうことなくスキー名山だと思う。
3月に入ると多くの登山者は日帰りで往復するようで、中には大戸沢岳方面に滑走という人もいたが、滑走技術の未熟な1年生もいる状況では1泊2日のピストンの行程がちょうどいいと思われる。
特に危険箇所はなかったのでリーダーズがきちんとしていればレベル的には全く問題はない。少し遠いが、スキー合宿のプレとして過去に選ばれてきただけはあると思う。
今回のコースタイムはよくも悪くも非常に標準的だと思うので、今回のように山中1泊で計画する場合は1.1倍から1.2倍程度で使ってください。




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