日時:2019年1/26.27
場所:威守松小屋周辺
メンバー:銀座山の会、黒稜会の方々、葉玉(W4)、中浜(W1)
記録:OBの永井さんの車に乗せてもらいました。ありがとうございました。路肩の駐車スペースから小屋までシール歩行。かなりの積雪でいいラッセル練習になった。
雪上訓練の内容
1.v字コンベア
こまめに先頭の人が変わること。リーダーを決め後ろで全体を見ながら交代等の指示を出す、v字、三角錐になっていることを意識した指示が必要。互いのスコップが干渉してしまわないよう自分のスペースは思ったより広めにとる。とにかく顔を出させて呼吸を確保するのが第一。掘り出したところが顔以外の場合、顔の位置を推定しそこを目指す。ここで注意が必要なのが顔があると思われる地点を中心にまず先頭の人が円形に掘る、その後みんながそこに集まって一生懸命掘るほうが確実に早いらしい。もちろん顔を傷つけないようにする。
2.プルーブ体験
実際に人に当たった場合どんな感触なのかを体験。靴に当たった時は雪面に当たっている時と混同しそう。肉に当たれば確実に「ブニュッ」とした感覚がある。ゾンデをさすときはブスっと行くよりも落とす感覚。探すときは肩幅に足を開き、左足のつま先、右足のつま先から落とす。当たらなければ40cmほど前進し同様に落とす。イメージとしてはあ40cm四方の頂点から落とす。
3.雪洞づくり
作る場所として適切なのはある程度斜度があるところ。掘る前に自分の掘るスペースを確保する。自分が寝るということを意識してまずはまっすぐ掘る。掘り方はブロック状に取り出す、それは防風として使う。ある程度掘れたら次は広げることを意識。下から上に上にという意識でやると掻き出すときに楽。なるべく平らを意識する、でないと溶けて垂れて冷たい。中は結構あったかいです。
4.バイタルチェック
肩をたたいてお名前を叫ぶ、またはみぞおちを殴ると意識が戻ることがあるらしい。頸動脈の位置は自分で触って場所を確認しておくことが必要。脈がなければ心マ頑張る。
外傷のチェックはヤッケのにじみで判断する。意外と難しいのではないかと思う。スリングで四肢切断にならない程度に縛って血を止める。頭の場合はとにかくガーゼ等で傷を抑えれば簡単に止まるらしい。
5.けが人の梱包
ツェルト等で生地を作る、雪面に触れる部分はザック等で下敷きにする、もちろん枕も忘れずに。肩、腰、足元の最低でも5か所にカラビナ、雪玉などでアンカーポイントを作る。クローブヒッチで止める。そこをもって運ぶことを意識。その後くるんで120スリングなどで止め、中身が出てこないように足元のアンカーポイントと連結。
山の斜面を利用し搬送、谷側の人が引っ張り山側の人はすっ飛んでいかないように踏ん張る。一回やってみなきゃわからないと思う。また、こんなにいっぱいスリングとカラビナを持っているかと感じた。
6.ビーコン探査
リーダーは再び雪崩の二次災害が来ないことを確認、その後みんなで探索する。近くまできたら(2mくらい?)雪面にビーコンを当てながら十字に切り動かしながらxy平面をイメージしてx軸、y軸の順に特定する。1秒ごとくらいにしか値は変化しないので、素早く動かしても意味ない。0.5mくらいになればとにかく掘れ。ある程度掘れたらまたビーコンを雪面に当てて探す。うちのマムートのビーコンならば磁力線をイメージする必要性はあんまり感じなかった。三人埋まったときは「ストップ」の表示が出たりして大変だった。
7.シェルター作り
ザックの上に雪をどんどんかぶせていく。こうすれば掘る体積が減って楽。一人用でも結構盛盛に雪を積む印象だった。積んだら雪洞と同じように掘る。