海沢(下部)遡行
文責小川
目的 1年生の沢の経験値を上げる。新しい沢の開拓。
日時 2019.08.10 土曜
天気 晴れ時々曇り 気温約35℃
メンバー CL小川(W4)、SL永喜(WOB)、阿部(W1)、藤原(W1)、金井(W1)
メンバー構成 阿部、藤原は2回目の沢、金井は初沢。海沢経験者ゼロ
コースタイム
白丸駅(7:45)―1:25―林道入渓ポイント(9:10)―0:05―入渓点着(9:15)発(9:45)―0:05―第1の淵下(9:50)―020―第2の淵下(10:10)―0:35―2m滝下(10:45)―1:45―石堤下(12:30)―0:35―海沢園地(13:05)―0:15―三ツ釜の滝上(13:20)発(13:35)―0:15―ネジレの滝下(13:50)―0:25―大滝前(14:15)発(14:40)―0:25―海沢園地(15:05)
電波 入渓点付近の林道docomo〇、海沢園地
計画書提出先 白丸駅ホーム上の登山ポスト
対処
〇~入渓 白丸駅からひたすら歩く。序盤、国道沿いを行かずに橋を渡って小径を進んだ為日陰を歩けた。若干迷う箇所もあったが、道標と「アメリカキャンプ場」の看板を頼りに進めばよい。海沢林道は最初海沢川の左岸から始まるが海沢隧道付近で右岸を通る。入渓ポイントの見つけ方だが、海沢川の左岸に顕著な谷が入っているのが見えたらそのすぐ先に下降ポイントがある。ポイントはガードレールの切れ目である。今回は「水利」と書いた看板があった。
踏跡をたどると沢床の小さな河原に向かって木の階段が設置してあった。既に1段壊れていたので要注意。階段から少し下流側に部外ブログに載っていた朽ちた木橋も発見できる。
階段を下りた小河原で沢装装着。
〇最初の淵 淵の先には2m滝。左岸側をヘツるように泳ぎ、テラスに攀じ登る。テラス直下に足場がなく難しかったためトップ小川は滝右壁から上がった。後続W1にはPRでお助け。永喜さんはフリーでテラスに上がれた。
〇二つ目の淵 泳ぐ。問題なし。
〇2m滝 釜はやや深いが、水流脇右壁に取りついて直登。金井はやや苦戦していた。右岸に立派な木製の階段がかかっていたが、キャニオリングの人向けのようなので巻きに使えるかは不明(林道に詰める可能性高い)
〇三つ目の淵 泳ぐ。水から上がるところでW1がやや苦戦。水に浸かる時間が長かった藤原が寒さを訴えたためこの滝の上で長めの休憩をとった。
〇石堤 右岸巻き。極めて明瞭。丈夫なロープも張ってあり遠慮なく頼らせてもらった。
〇石堤~海沢園地 200~300mほど単調なゴロゴロ地帯が続く。今のW1には何であれ経験が必要なので沢床を歩いたが、石堤の巻道終わりから林道に上がって園地まで林道を歩くことも可能。
〇三つ釜の滝 実際には4段?全て右岸側から。一段目5mは左壁水流脇を直登。スタンスやや細かく金井は苦戦。二段目三段目は左壁を巻くように登る。四段目も右岸を歩いて巻ける。二段目以降は全く問題なし。四段目は釜が深いのでウォータースライダーと飛び込みで遊べる。
〇ネジレの滝 右岸巻き。巻道は実に明瞭。くさりやワイヤーロープがはってあり信頼もできる。とはいえ頼るまでもない。直後の3m滝の下に巻き下りることもできるが、W1にはシブそうだったので、そのまま3m滝も巻いた。
〇3m滝 上述の通り。対処としては左壁のバンド沿いもしくは釜に入って水流中直登か。
〇3m滝 直登。問題なし。
〇大滝 堂々たる巨瀑。高さも水量も中々のもの。広い釜でキャニオリング客が遊び、釜が濁っていたのが残念。今回は予定通りここで遡行終了。
〇大滝~海沢園地 大滝脇から道が出ている。一度稜線へ上がってから林道沿いを下る。一般ルートとしては確かにやや難(破線)だが、アプローチシューズでも可。
総評
クライミング未経験の新入部員金井にはやや苦戦するところもあったようだが、今回の箇所で終了するのであればレベルとしては1級かそれ以下だろう。キャニオリング客用に安全に配慮した巻道などが設置されているので彼らの“トレース泥棒”をすればなんとも安全かつ苦労要らずである。人がいなかった下部は釜や淵が大変綺麗だったので是非とも土日を避けて静かな日にこの沢を訪れてみてほしい。