日時 2018年1月20日
山域 平標山 ヤカイ沢
文責 葉玉
目的 山スキーを楽しむ・新たな山の開拓
コースタイム(特に記載のない限り休憩・装備変更の時間を含む)
駐車場(7:10)-林道と沢ルートの分岐(7:50)-1400mの沢との分岐(9:10)-稜線手前の緩斜面で休憩(9:50)-山頂(11:00)-滑降開始(11:50)-駐車場(13:10)
メンバー CL:葉玉(W3) SL:永喜(W4)
参考本 『山スキー百山』
地形図 三国峠
天気:晴れ
対処
ルートは山スキー百山の②ヤカイ沢ルート。①の往復ルートで登って、②のヤカイ沢ルートで滑降した。
降雪直後はラッセル必至だが今回は一切ラッセルがなかった。雪質も3月のザラメのような感じで快適だった。
駐車場の雪壁を越えて歩き始める。この辺りの記述は山スキー百山が詳しいので略。
暫くは緩傾斜の雪原を歩いていくが、1400mの分岐辺りから傾斜が急になっていく。稜線までの登りはキックターンの良い練習になる。
稜線に出てからはクラストしている斜面が出てくるのでクトーはあった方が良い。今回は2人ともシールのみで登ったがW1はクトーがないと厳しいだろう。
お守り程度にアイゼンも持って行った方が良いかもしれないが、ピッケルは必要ない。
ヤカイ沢の源頭部は急斜面なので雪崩には細心の注意が必要。今回は時期が少し早かったのか若干笹が出ていたが、滑走には全く問題ないレベル。苗場スキー場に200cm程の積雪量があれば普通に滑れるコンディションだと思われる。滑降技術としては、スキー場の上級斜面(30度以上の圧雪・非圧雪斜面)をこけずに滑れる程度の技量は欲しい。
滑降では登ってきたルートとの合流点に注意。今回は上手く合流できずに、暫く登りルートと尾根と沢一つずつ隔てた沢を並走していた。結局、トラバースしたり滑降の勢いで沢を越えたりして合流できたが、調子に乗って滑ってると面倒なことになるので注意。この辺りは等高線が複雑でルーファイが難しい。ホワイトアウトが予想される場合は赤旗を立てておくのも手かもしれない。
感想等
火打峠の駐車場はトンネル出て右側の除雪されている部分。月夜野ICからの道路は除雪されていて快適。苗場スキー場を左手に見た後、トンネルをいくつかくぐれば着く。
深夜着だったので車は3台ほどしかなかったが、朝起きたらかなり増えていた。ちゃんと端に詰めて駐車した方が良い。
車中泊が狭いなら駐車場の雪壁を越えた所にある雪原(旧三国小学校の敷地内?)にテント張るのも手。但し、廃校はサマースクールとして利用されているみたい(冬は無人だが)なのであまり目立たないように。
登りはラッセルがなければ特に問題ない。キックターンとかクラストへの対応とか基本を学ぶのに良い山だと思う。滑降は自信がないなら登ったルートを滑った方が良い。
ヤカイ沢源頭部はそれなりの急斜面なのでスキー初心者のW1を滑らせるにはそこそこリスクがある。
登り4ピッチ滑り1.5ピッチ程度なのでW1にとっては良いトレーニング、上級生にとっては山スキーを楽しめる山だと思う。
アプローチも楽なので2回目の山スキーくらいにオススメしたい。