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2018年雪山山行天狗岳


日時 2018年12月26日
山域 北八ヶ岳天狗岳
文責 葉玉
目的 アイゼン歩行の練習・雪山技術のステップアップ
コースタイム(休憩は殆ど記載・端数は丸めている)
唐沢鉱泉発(7:10)-0:45-枯尾の峰分岐(7:55-8:05)-0:40-第一展望台(8:45)-0:35-装備変更休憩(9:20-9:35)-0:05-第二展望台(9:40)-0:15-森林限界上(9:55)-0:25-西天狗山頂(10:20-10:35)-0:25-東天狗山頂着(11:00-11:15)-0:55-中山峠(12:10)-0:05-黒百合ヒュッテ(12:15-12:35)-0:25-唐沢鉱泉・渋の湯分岐(13:00)-1:00(途中15分休憩&アイゼン外し)-唐沢鉱泉(14:00)
メンバー CL:葉玉(W4) SL:布勢(W2) 医療:中浜(W1) 無職:小川(W3)
参考本 『山と渓谷 2017年12月号』ヤマケイ 『厳選 雪山登山ルート集』ヤマケイ
地形図 蓼科
天気 曇り時々吹雪 のち 曇り時々晴れ


積雪状況

唐沢鉱泉までの道路はラスト5分を除き問題ない程度の積雪。駐車場(緩い坂道)は所々凍結しており2回スタックした(FF・スタッドレス装備)。バックしたり適当にスリップさせたりして対応したが、積雪が少ない状況でこんな感じだったのでなるべく4WD(又はチェーン装備)できた方が良いだろう。因みに、後続のSUV(おそらくFFスタッドレス)は駐車場手前の坂でスタックして、自分達に助けを求めに来た(勿論押してあげた)。

唐沢鉱泉付近での積雪は数センチ程度だが登山道は凍結していた。枯尾ノ峰分岐を過ぎた辺りから、凍結路から歩きやすい雪道になった。積雪は例年同時期より少なく、ラッセルは一切なかった。

 
危険箇所・対処
唐沢鉱泉~第一展望台過ぎくらいまでは所々凍結しているが、登りではアイゼン不要。ストックがあるとかなり楽だが、氷にはストックが刺さらないので注意。第二展望台手前でアイゼン・ピッケル・中間着等装備。まだ樹林帯だったが右側の樹林が薄く、風が強くなってきたので装備変更した。第二展望台直後にも装備変更できる場所はあるが、手前でやっといた方が良いのは間違いない。第二展望台を過ぎるとすぐに
森林限界を越える。天候は悪く、視界はかなり悪かった。天候が良かったらルーファイで手間取ることは少ないと思うが、悪い場合は気を付ける必要がある。

今回は東天狗手前でトップがトラバースルートに入り込んだり、東天狗山頂から根石岳方面に降りようとしたりした。どちらも直ぐに引き返したので事なきを得たが、思考停止でトレースを辿っていると迷いかねないので気を付けてほしい。西天狗から東天狗までの道は基本的に直登ルートなのでトラバースの必要はない。ただ、西天狗側から東天狗山頂を巻いて黒百合平に向かうルートがあり、それに迷い込みかけた模様である。また、東天狗山頂は根石岳寄りの場所になっているので下山ルートも間違えやすい。西天狗側からのルートと黒百合平側からのルートは東天狗山頂"直下"で合流している。地形図上は山頂で三叉路になっているように錯覚するが、上記2ルートは山頂直下で合流していることを頭に入れといてほしい。

東天狗~中山峠は特に問題ないが、W1は下りでアイゼン引っ掛けないように注意。中山峠が近づくにつれ積雪が少なくなり若干歩きにくかった。

中山峠以降は問題なし。今回は唐沢鉱泉・渋の湯分岐から暫くしてアイゼンを外してしまったが、これは判断ミスだった。昼間の昇温で唐沢鉱泉付近の道は氷が解けていると予想していたが、想定よりも気温が下がっておらず道は凍結したままだった。凍結した道をツボ足とストックで下るのは結構腕がしんどかったので、アイゼンは最後までつけておいた方がよい。

下山後は唐沢鉱泉で入浴(700円)。風情のある良い温泉だった。できれば食事も摂りたかったが時間外とのことで断念。双葉SAで食べた。

総評としては、2回目の冬山として適切な山だと思う。12月だと積雪が物足りないこともあるのが難点だが……





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