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2018年 雪訓谷川岳


2018年12月9・10日
文責小川
メンバー CL小川 SL布勢 食当宮本 天気中浜 顧問葉玉
天気 1日目 曇りのち晴れ(山頂より新潟側は雪)
   2日目 まとまった降雪(9日晩から昼にかけて30㎝)

総評等
8日 国立17:08のむさしの号に乗ると20:59に土合に着ける(終電)。旧待合室前に展開してステビ。間違いなく水上で寝るより快適。
9日 6時起床8時にロープウェイ駅に着き、8時半の始発に乗る。スキー場駅に着いてビーコンチェック。雪が全然ない(積雪3㎝)。
9:15 天神平発
10:15 熊穴沢避難小屋着  計画書では肩の小屋前泊だったが、9日夜から10日の吹雪を懸念して熊穴沢避難小屋前に泊まることに。今回は5人なのでOBに頂いたステラリッジ2型も投入。昨年と異なり笹が埋まっていなかったため笹を埋めててて土地を拡大した。12月2週目でこんなことしなきゃならんとはアホくさ。後から到着した早稲田アルコウ会の13人パーティーのテントスペースがなく、なんとなく申し訳ない。
11:15 アイゼン装着、熊穴沢避難小屋発  天狗の云々までほとんど雪が無く、アイゼンでの岩登りとなった。一年がかなり苦戦。
13:15 山頂(トマノ耳)着。
13:45 オキノ耳着
14:10 肩の小屋着 モント研の山本先生に会う。それにしても雪がなく夏道を歩かざるを得ない。積雪10㎝もあるかないか。「耐風!」かけるもピッケル刺せず
15:45 熊穴沢帰着 遅くなったので途中でアイゼンを外す。クライムダウンを頑張ろう

10日 
起床5時半、出発7:50。食べ終わりが6時半という時点でかなり遅いが、テント撤収も遅すぎる。各自要要反省。一晩で25㎝雪が積もってた。
膝下ラッセルでスキー場上部に移動。ダイヤモンド等の歩行訓練、新雪30㎝(+3㎝)の雪を利用してわかん歩行訓練、埋まらないし全然効かないけど雪上確保技術講習(スノーバー、デッドマン、アックスによる支点構築及びSAB。スノーボラード)を行った。ぶっちゃけ形だけだがやらないよりはまし。
12時頃天神平ロープウェイ駅着。バスに乗って水上からの「ふれあい交流館」。高崎の登利平で反省会。


CLの一言
冬山は確かに天候や地面の状態が特殊ではあるが、夏山の基本を忠実に守っていれば余程のチャレンジ山行をしない限りはそこまで危険なものではないはずだというのが持論です。冬山を危険にさせるのは、必要になる装備、機器が増えたり、必要な動作が増えることでそれら一つ一つで作ってしまった綻びが表面化する可能性が高いからではないでしょうか。天候、体調、装備、どこにも綻びが無い状態で山に入ることが望ましいのは言うまでもないことです。天候、体調はちゃんと考えずに登る人はあまりいないでしょうが、装備はどうでしょうか。山で何か事が起きたとき最後に助けてくれるのは自分の装備と鍛錬を重ねた技術であろうと常々考えています。自分の装備(そしてそれを使う技能)を信頼できる状態に保っておく努力を欠かさないことが肝要です。そしてその秘訣は「面倒くさがらない」ではないでしょうか。今回の雪訓は楽しい登山の裏にある安全の為の基礎的な条件について再認識するよい機会だったのではと思います。



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