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2018年 小草遡下降


小草平ノ沢遡下降
〇文責 小川
〇日時 2018年10月6日(土)
〇天気 曇り時々雨、午後晴れ
〇水量 多め
〇メンバー CL小川(W3)、SL布勢(W2)、医療中浜(W1)、宮本(W1)、残間(W1)、顧問永喜(W4)
       ※小草経験者はCLのみ(途中まで)、W1のうち残間は新歓沢以降2回目の沢登り
〇電波 ※docomo
・県民の森から勘七橋方面へ15分ほどの地点(寄方面への分岐のすぐ手前で、川に向かってやや開けているところ)で薄々と入る。(今回はここで県警にネット提出をした)
・二俣 ✕
・小草尾根への登山道、二俣から15分程進んだ「丹沢水源保管林」の看板あるあたりの台地 〇
・F1手前 ✕
(↑要は探しながら歩けば入る所があるということです。悪天時まで入るかは保証できませんが…。)
〇コースタイム
駐車場[6:00]―0:25ー二俣(その後登山届提出に45分近く費やす)-0:20-小草平ノ沢入渓点着ー0:20―入渓[7:50]ー0:45―F1上ー0:25―F2上ー0:20―ゴルジュ4m滝下ー0:40―ゴルジュ4m滝上ー0:30―CS3m下ー0:30―CS3m上ー0:20-二俣[11:20]【沢中3:30】
<下降>
二俣[11:30]-1:10-CS3M下―1:20-ゴルジュ4m下ー0:45―F2上ー1:45―入渓点[16:30]ー0:15―二俣ー0:15―二俣発ー0:15―駐車場【沢中5:00】

〇対処・注意点等
・表丹沢県民の森駐車場:電波なし。詰めても8台止められるかどうかであまり広くはない。トイレ、手洗い水場有り。
・二俣登山ポスト:エアリアには書いてあるけど、ないです。文責も前見たはずだけど無くなってた(!?)。慌ててCLと永喜さんの二人で電波の入るところを探しまわって、なんとか神奈川県警にネット提出。おかげで1時間弱(と体力)が無駄に(泣)。次からは面倒だがどんぐりハウスが無難か。因みに二俣にヒル用の塩は沢山置いてありました。
・二俣~小草沢渡渉点:ほとんどトラバースで、道自体はかなり歩きやすい。ちなみに今回色々あってリーダーズ二人ともスニーカーだったが全く問題ないレベル。
<遡行>
・F1:入渓点から徒歩20秒。なんのアップの場も与えられてないため割と登りごたえあった。W1は念のため確保。支点は割と新しめの左岸の残置ボルト二つを使用。
・F2:1段目、2段目、3段目の前半は左壁を直登。3段目の最後は左から(右岸)巻いた。1段目で確かパワーロープ出したかも。3段目巻に逃げるところでもお助けシュリングを出す。3段目の巻道は問題なし。なお、1段目2段目は分かりやすい巻道は見当たらなかった。
・F2後:しばらく川幅が広くなる。この先ゴルジュ帯なので休憩するならここ。
・4mスダレ状:左壁を直登。ちょっと高度はあったが全員フリーで乗り切る。
・F3/ゴルジュ4m:ゴルジュの中。左右前方直角に切り立っていて行き止まり感がある。巻きは左岸からあるらしいが、ぶっちゃけ厳しいと思う。滝は右側に本水流、左ちょろちょろ。永喜さんが中央をフリーで突破し布勢をお助け紐で引き揚げた。W1は確保したが三人とも1度は滑り落ちてロープにお世話になっていた。CL小川は左のトイ状からフリーで直登。三つのルートの内、右の水流中が楽そうではあるが今回はとかく流れが強かったためチャレンジした宮本はホールド探しに苦労していた。
・4m/円形ドーム状:水量多く寒そうだったため全員チキッて左岸巻き。巻道は明瞭だが、若干崩れ気味でそこまで楽ではない。
・2条3m:水量多いため諦める。左岸巻き。巻道は明瞭かつ容易。
・3mトイ状:これも左岸巻き。巻きは容易だが滝の傾斜がそこまででもないため普通に直登するのも面白いと思う。暑い日は。
・3mCS:ルートは左壁を直登し、落ち口までトラバース。トラバース部分は念のためPRでフィックスを張った。左壁上部と落ち口におあつらえ向きな残置支点が利用可能。残間は左壁の直登で一度滑落したため、フィックスのスタート地点から手がかりを120スリングで出してあげる。確かにここの登りはややムズいが高さが高さなのでロープ確保は不要だろう。
・1つ目の二俣:右から枝沢。石堤がある。
・2つ目の二俣:3:2。左すぐにF5が見えているためなんてことはない。ここで11:20を迎えたため休憩を挟んだのちF5は登らずリミット(11:30下降開始)を遵守した。
<下降>
・3mCS:懸垂。支点は右岸の立ち木。ちょっと登ったところに生えている。過去の記録では”左岸”とあったが、どこにもそれらしいものはない。ここの懸垂に55分。まあW1は沢中初の懸垂だったりしたから無理もなかろう。
・3m、2条3m、4m円形ドーム状:まとめて左岸巻き。最後の4mはボソボソの斜面だったのでW1には立ち木からPRを垂らす。
・ゴルジュ4m:右岸の人口支点で懸垂。40分かかる。
・4mスダレ状:登りで少し怖かったのでPRを出す。ここは川幅広く支点にとれそうな立ち木がないため今回も大きい流木にかけた。ごぼうをさせるなら振られない位置に出すことが大事。
・F2/3段12m:右岸の立ち木支点で三段まとめて懸垂。行けばそれと分かる好木。下降は各段ごとに水平移動が入る為多少やりづらいが、この距離を降りるのは中々よい経験。下からのバックアップは箇所によっては危険なのでかえってやらない方がいい。所要時間1時間20分。
・F1:左岸の人口支点×2で懸垂。支点は左岸の立ち木も使えそう(2017葉玉Pは使った)。ここは時短の為後続プルージックなしの簡易版でやったのと、ロープのさばき、畳みの時間が不必要だったため25分で懸垂下降。これは速い。

〇総括等
最初の登山届のごたごたで1時間近く無駄になったのは惜しい。あれがなかったらリミットまでに計画最後まで行けてたんじゃないかと思いつつも、下降があまりにも時間かかったためやっぱり二俣でかえって正解だったとも思った。初リープレってことで基本布勢にやらせていたわけだが登山研の鬼軍曹仕込みはどこにいったのやらロープワークにもたつきが多かったきがした。まあ時期だいぶ開いちゃったからかな。布勢はともかくこの沢の滝は基本すべて直登が出来、下級生を確保したりしつつ登っていくので全学年にとってとてもいい練習になる反面、時短のマキがあまり使えないのでロープワークの腕前で大きく時間が左右されると思う。なにより滝が次から次へと出てくる。一つ一つを切り抜ける判断力もペースを上げていく必要があるでしょう。遡行も下降も基礎固めという点では中々よい練習になるところなので登攀、ロープワークで全体的な底上げを図りたいときには行くことをお勧めします。
(追記)この時期でもまだヒルがいました。それもかなりの数。気を付けましょう。



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