日時 2018年1月21日
山域 前武尊山・沖武尊山・荒砥沢
文責 葉玉
目的 急斜面パウダーを味わう・新たな山の開拓
コースタイム(特に記載のない限り休憩・装備変更等を含む)
オグナほたかスキー場トップ(9:25)-前武尊山頂(10:20)-出発(10:30)-剣ヶ峰北のコル(11:00)-家の串(12:00)-中ノ岳・沖武尊間のコル(12:40)-沖武尊山頂(13:05)-剣ヶ峰北のコルから滑走開始(13:45)-(※後述)-林道出合い(16:00)-スキー場(16:50)
メンバー CL:葉玉 SL:永喜
参考本 『山スキー百山』
地形図 鎌田
天気:晴れ
対処等
オグナほたかの通常営業開始(8:30)からリフト券売り場に並ぶ。ファーストトラック時間中(7:00-8:30)にリフト回数券を買おうとしたら断られた(泣)。8:30から行列ができるのでさっさと並んだ方が良い。
こんな感じでアプローチが遅れて9:25行動開始。前武尊まで急斜面なのでキックターンを駆使して登る。山頂直下の南面はクラストしていたが、東面は緩んでいた。
前武尊山頂の像はまだ台座が見えていた。ここで休憩後、出発したが剣ヶ峰方面のルートが見つからず少し迷った。正しい道は像の向こう側(登りルートの反対側)なので注意。東側から剣ヶ峰方面にトラバースしようとすると樹林に阻まれ進めないので、登山道通り山頂を越えるルート以外は無理だろう。
剣ヶ峰のトラバースは雪崩に注意してなるべく下側を通った。あまり通りたくないので前武尊から荒砥沢を滑って1700m地点から登り返すルートでも良いかもしれない。
家の串手前の斜面はクラストしてエッジが効かなかったのでアイゼンを付けて登ったが、一緒に登ったおっちゃんを見るにツボ足でも行けたよう。クトーで登れたかは微妙なライン。
家の串からは暫くシールで登ったが、中ノ岳・沖武尊間のコルでスキーをデポしてツボ足ストックでピストンした。
沖武尊-剣ヶ峰コルまではシールをはがして西側斜面をトラバース気味に滑ったが、家の串手前で高度を下げ過ぎたので最後はシールで登り返した(家の串は西側から巻いた)。
剣ヶ峰-家の串コルから本格的に滑降開始。荒砥沢を滑ったが、この沢は源頭部は急斜面で、急斜面を過ぎると暫く快適な斜面となる。但し、中盤(恐らく1700mを過ぎた辺り?)から沢の幅がかなり狭まる(=横の斜面への登り返しが難しい・雪崩からの逃げ場がない)ので注意が必要。
※CLは沢幅が狭まってからも無警戒に沢のボトムを滑っていたが、途中で前方に滝が出ていることに気付いた。勿論、その場で止まって右岸に登り返したが、右岸へのツメはかなりの急斜面+深雪での猛ラッセル(ツボ足なら腰程度)となり、10数mを登るのにかなり時間を消費してしまった。登り返し終了は15:15だったがこれで体力の大部分を消耗してしまい、下山が遅れる原因となった。
この出来事を整理して書くと、
1.CLが前方奥に滝を発見し、止まる。SLはボトムに降りていなかったのでそのまま楽に右岸に登る。
2.CLはツボ足で右岸に登ろうとするも腰ラッセルとなったので諦めてシールを装着する。
3.シールだと沈みは抑えられる(脛より少し上程度)が、急斜面なのでかなり細かくキックターンする必要がある。こういう斜面はわかんが一番登りやすいと思うが生憎今回は持ってきていなかった。
4.シールで強引に登り返すもかなり消耗する。
という流れ。ひとえにCLの経験不足・判断力不足が招いた事態なので深く反省している。
上記の出来事があったので林道着は16:00に。注意していないと林道を通り過ぎるので事前に写真等の情報を集めておくべき。
林道は殆ど平坦だが、途中から微妙な登りがあったのでシールを付けた。1ピッチないくらいでスキー場合流(16:50)。
スキー場に登山届を出したのだが、下山が遅れたことでパトロールから御叱りを受けた。なんでも17時過ぎたら警察に通報するつもりだったとか。
現地の注意書きには16時までに下山しろと書いてあり、そのリミットを大幅に超えた下山となってしまった。大変申し訳ない。
感想等
1月中旬の荒砥沢は滝が出ていることがあるので警戒するべき。21日朝はオグナほたかスキー場で積雪190cmだったので参考にしてもらいたい。
上記の出来事を抜きにしても、現状の部活動ではオグナほたかから沖武尊を狙うのは止めた方が良いと思う(CT的に)。
滑れるパーティなら前武尊-荒砥沢-(登り返し)-前武尊-十二沢あたりが面白いかと。
沖武尊踏みたいなら川場とか宝台樹とかから行くのを強く推奨する。
最後に、下山の遅れを叱ってくれたパトロールには深く感謝したい。