2017年夏合宿 八ヶ岳(八っす2)
文責:小川理士
山域:八ヶ岳
日程:7月25日(火)~7月27日(木)(当日発二泊三日)
天気:1日目:曇。2日目:雨。3日目:曇り
メンバー:CL:小川(W2)、SL:安陪さん(W3)、食当:シン(W1)、医療:布勢(W1)、天気:松永(W1)・尾原(W1)・渡邊(W1)
予定コースタイム:
1日目:蓼科山登山口―3:00―蓼科山頂ヒュッテ―0:30―蓼科山荘―1:00―天祥寺原分岐―0:40―亀甲池―0:40―双子池キャンプ場▲ 【5:50】
2日目▲―0:40―亀甲池―1:20―北横岳山頂―0:10―北横岳ヒュッテ―1:10―雨池峠(坪庭経由)―0:40―縞枯山―0:30―茶臼岳―0:35―大石峠―0:10―麦草峠ー0:35ー白駒荘ー0:35ー高見石小屋―1:30―中山―0:25―中山峠―1:20―東天狗―1:15―オーレン小屋▲ 【10:55】
3日目▲―0:20―夏沢峠―1:00―ロボット雨量計跡―0:20―硫黄岳山荘―1:10―三叉峰―1:05―地蔵の頭―0:55―赤岳―1:00―中岳のコル―0:35―阿弥陀岳山頂―0:30―中岳のコル―0:50―行者小屋―1:40―美濃戸山荘―0:50―美濃戸口【10:15】基本はエアリア等倍。クサリ・ハシゴ表記のある箇所のみ+10分で計算
当日コースタイム:
1日目:竜源橋バス停9:55―天祥寺原前分岐11:45―天祥寺原分岐11:57―亀甲池12:20―雌池13:10 【3:15】
2日目:起床03:00―雌池04:30―亀甲池05:00―北横岳06:30―坪庭07:10―縞枯山08:00―麦草峠10:00―丸山11:10―中山峠13:30―東天狗14:50―根石岳山荘15:15―箕冠山15:40―オーレン小屋16:20 【11:50】
3日目:起床03:00―オーレン小屋04:55―夏沢峠05:15―硫黄岳山頂06:10―横岳奥ノ院07:35―三叉峰07:55―地蔵の頭09:10―赤岳展望荘09:15―赤岳山頂09:55―文三郎尾根分岐10:45―中岳のコル11:25―阿弥陀岳山頂12:00―中岳のコル13:00―行者小屋13:50―美濃戸山荘15:30―美濃戸口16:15 【11:20】
コースタイムと比較して特に時間がかかった個所は網掛けで示した。
記録コメント:
1日目:停滞前線が広がる中、雷注意報と大雨注意報が出されたため大事をとって蓼科山へ向かうことを断念。エスケープ1を逆行する形で双子池へ向かった。バスを半分ぐらい乗ったところで大雨となりバス車内で雨具等を装着させる。ここのバスではあまり荷物を広げないように注意したい。というのも一般的なバスより小ぶりであったことに加え、巡回バスなので(ピストンでないため)登山口に向かうそばから別荘住まいと思われる老人がわんさか乗ってくる。竜源橋からの登りは路面のしっかりした道で傾斜もほとんどなく大変に歩きやすかった。ただ、クマザサが多く藪漕ぎもどきが何カ所かあり、熊と思われる足跡もついていたため熊との鉢合わせには注意したい。亀甲池から双子池までは特に下りでぬかるみが激しく歩きづらかった。
2日目:北横岳までの登りは傾斜がそこそこあり意外とこたえた。北横岳ヒュッテから坪庭と三ツ岳の分岐をトップの小川が見落とすも(たまたま)正しい方向へ進んでいたため事なきを得る。後続は気づいていたらしいが一応見落とし注意と記しておく。八丁峠から大石峠までは鬱蒼とした針葉樹林帯の中をアップダウン×2。ここら辺景色変わらず疲労のみ蓄積。中小場(2232.4ピーク)で一時岩稜帯となり以後傾斜が緩むのでなんとなく嬉しくなりずんずん進む。が進めど進めど大石峠に着かない。コンパスで合わせたところ方向はあっていたためそのまま直進したところ無事麦草峠に着いたが大石峠がどこだったのかは結局メンバー全員分からなかった。しかもかなり速足のつもりだったがエアリアよりかなり遅くなってしまった。分岐見逃しはまたしてもトップのミスではあるが、時間が長くなった件については全くの謎である。麦草峠の時点でメンバーの水が最後まで足りそうなことが分かったためルート短縮のため白駒池に遠回りせずに丸山を登ることに決定。またしても似たようなアップダウンを数回繰り返す。天狗岳周辺から森林限界となり、東天狗で岩稜帯となった。ガスガスで展望ゼロ。初めての岩稜帯だったこともあり個々の通過にはややかかる。根石岳付近でコマクサを発見。箕冠山で最後の休憩をとると急に雨が強くなり急いで向かったテン場でもさらに強くなる。テント設営は急ぎたかったが大雨とW1の疲労もあり思うようにいかない。雨の中12時間近く歩けば当然ではあるが。
3日目:浸水したテントの撤収等で前日よりさらに遅い出発。1ピッチ目で乗り上げた夏沢峠で雲海を拝む。硫黄岳山頂までは道としては非常に快適。山頂付近は広いがガスっていてもケルンを頼りに進めばなんてことはない。硫黄岳山荘付近で大量のコマクサに文責、一人はしゃぐ。横岳奥ノ院手前はキレットにハシゴ、鎖場と難所ではあったが急に晴れ上がり展望が開けたため一同大はしゃぎ。奥ノ院を過ぎるとまたガスガス始まり最後まで二度と展望が望めなかったことを考えるとここだけでも晴れてくれたのは幸運といえるだろう。横岳から地蔵の頭まで鎖場、ハシゴ等が続きかなり時間がかかり、結局エアリアの2倍強かかった。赤岳頂上山荘手前は急登というかもはや登攀に近くなる。落石に注意して登る。赤岳山頂はやや狭い。展望なし。以上。ここから文三郎尾根への分岐までがかなりの難路で注意して下って行った。分岐からはハイマツ帯の普通の尾根道。中岳のコルでデポし阿弥陀を目指したがこれはほぼ登攀に近い急登だった。W1の疲労もあり結局この山のピストンだけで1時間半かかってしまう。エアリアの2倍である。ここへ来て終バスに間に合うかどうかが怪しくなり下山はとばすことに決定。コルから行者小屋までの道はサブルートが多く惑わされやすいがそこまで悪路ではない。行者小屋からはかなりのペースで歩き終バス(16:20)を目指した。途中沢を渡ったり枝沢の中を通ったりするのでそこだけ注意はしたが後下山パワーに依って飛ばした。美濃戸山荘からは砂利道で歩きやすい。
登山届 茅野駅駅前に分かりやすい登山ポスト
アプローチ(バス) 切符は事前に窓口で買ってから乗るので(電車の時間を調節し)バス停前の切符売り場で買う時間はあったほうがいい。
小屋 ・双子池キャンプ場:一泊800円。雌池湖畔の砂浜を獲得できれば素晴らしいキャンプとなること間違いなし。トイレはテントサイト近くにあり。水は雄池まで行って汲むが、遠いため朝は安陪さん、小川は雌池から汲んで行動水としてしまった(なんともなかった)。電波は湖畔北面で一瞬通じたが基本×。小屋のおじいさんは優しく、天気も教えてくれた。
・オーレン小屋:一泊1000円。木製のデッキがそこかしこにあり、その上に立てれば安定と乾燥が得られる。はずだったが結果としては浸水し大変だった。スタードームが置けるデッキがないことも事実。でもないよりはまし。トイレは小屋内の綺麗なのをテン泊者もタダで使わせてくれる。水は太めの沢からで豊富、美味い、蛇口をひねれば出てくる。小屋の人も天気を教えてくれたりと優しくテン泊には申し分のないサイト。
水:雨が降っていたため12時間行動でも殆ど補給する必要がなかった。唯一補給した最終日行者小屋の水も豊富、美味い、蛇口で申し分のない水場だった。
電波:テントサイトは2つともほぼなし。オーレン小屋は小屋の中は通じているらしい。赤岳〇。阿弥陀〇
反省:小川 天候判断の材料は自分から早いうちから調べ、早めに安全策を講じること。リーダーとして隊員との間に緊張感のある関係を作ること
シン テント生活は要改善。リーダーの指示には従うこと。単独行動禁止。
尾原 体力不足は否めない。が最後まで歩き切れているので自信をもって。
布勢 自分のことは出来てきているので周りのフォローにも入れるとなおよい。
松永 端だったこともあるがもう少し食事作りを手伝えるとよい。
渡邊 他のメンバーの経験も必要なので仕事を奪いすぎないように。