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2016年 夏山登山研修


2016年夏山登山研修

日程:9月27日~10月2日
場所:登山研修所周辺(雪渓の状態が悪いのと、台風の影響で剣沢周辺には入山せず)
参加者:2年安陪

記録というか感想のようなものになってしまいますが、これから夏山登山研修に参加する人の参考になれば幸いです。

講師は信州大学学士山岳会の佐藤裕樹さんと春日井山岳会の小林亘さんで、佐藤先生が厳しかった。1日目はいきなりロープを90秒以内に束ねるという事前課題の確認となり、班員4人が90秒以内で束ねられるまで何度もやらされた。出来ない度にスクワットか、腕立てか、腹筋を20回やらされた。しかし佐藤先生もその度に一緒にやってたので、文句は言えなかった。多分、全員が出来るまでに20回以上束ねたと思う。それ以外の事前課題も1回で出来るということはなく、毎回筋トレになっていた。佐藤先生は「これは練習じゃない、訓練だ」と言っていた。僕はその訓練に対してとにかく無心で取り組むというスタイルで対処することにした。2日目は研修所外の人工壁を使ってマルチピッチをやった。マルチピッチを実際にやったのは初めてで人工壁でも十分怖かった。またダブルロープ(ロープを2本使う)で登るというのも初めての経験だった。この日の夜に剣沢に入らないということが決まったが、装備チェックはあった。足りない物があったので「先輩から無いものは研修所で借りられると聞きました」と佐藤先生に言うと「そういう心構えが駄目なんだ」と怒られた。ただ実際、足りない物は登山研修所で借りられる。自分で用意できる範囲で忘れ物が無いようにして欲しい。あとアイゼンを付けたことがない人は事前に練習して置いた方が良い。これも怒られる。次の日から4日間は剣沢にいる気持ちで研修に取り組むため、研修所の外でテントを張るということになった。3日目は近くの雑穀谷という岩場でロープワークの練習をした。4ピッチのマルチピッチをした後2回の懸垂下降で戻ってくるというもので、本当にいい練習になった。4日目は台風のため体育館でロープワークの練習。懸垂下降中の支点作りやバックアップを取らない懸垂下降などを習った。5日目は読図やルートファインディングの練習のため近くの大品山周辺を縦走した。正直、僕は読図が全く駄目で他の班員に頼り切りだった。6日目は再び雑穀谷に行き、カム・ナッツ・ハーケンの使い方とフィックスの張り方を習う。帰りは全装(恐らくは30キロ近い)を背負って研修所まで走らされた。やっとの思いで研修所に着くと、なぜか3班対抗でテント張り大会が始まり、うちの班は4人でスタードームを7分で張るという驚異的な記録を出したにも関わらずビリとなり、スクワット・腕立て・腹筋を50回ずつやるという羽目に。佐藤先生も一緒にやった。終わった後、心遣いなのか佐藤先生が班員に一本ずつコーラをくれた。7日目は研修の反省会をして閉幕となった。

終わってみると、先輩たちから聞いていた以上に研修は厳しかった。単純に言えば講師の問題で、本当に班によって厳しさが違った。うちの班は厳しかったが、その分、緊張感を持ってやれたし多くのことを学べたと思う。どの講師になるかは運なので、とりあえず厳しい講師を想定しておいた方がいい。反省としては事前課題のロープワークをきちっと練習していかなかったこと。これは僕だけの責任ではないが、これからは出来るだけ部内でロープワークを反復練習した方がいいと思った。時間を決めてやると本当に時間内で出来るようになることを実感したので、そういう練習も必要だと思う。また岩場に積極的に行って、リードやマルチピッチの練習をすることも必要だと思った。




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