1.日程 文責:小池7/31(金)~8/3(月)
前日発2泊3日
2.目的
沢合宿。群馬を楽しむ!・・・・・・はずだったorz
3.メンバー
CL:小池(W3)
SL:森(W2)
食当:脇田(W2)
天気:Hukins(W1 )
4.遡行図
東黒沢:『上信越の谷105ルート』+ネットの継ぎ足し遡行図(下記のもの)
ナルミズ沢『東京起点120ルート』
5.実際にかかった時間
1日目(8/1、晴れ)
5:10 土合駅発―5:30 入渓―6:20 20mハナゲの滝上(10分休憩)―6:55 白毛門沢出合―7:40 10m3段滝上(10分休憩)―8:30 20mナメ滝上(10分休憩)―9:45 奥の二又―(15分休憩)―10:50 藪漕ぎのスタート地点
(10分休憩)―11:25 下降点テープ―12:45 ウツボギ沢出合▲
2日目(8/2、晴れ 夕方にテント場にて猛烈な夕立)
4:30 ウツボギ沢出合▲発―6:25 大石沢出合(20分休憩)ー7:45 魚止め滝下―8:30 魚止め滝上(10分休憩)―9:15 二俣―9:50 多段上(10分休憩)―10:45 ツメ終了(10分休憩)―11:55 JP直下(5分休憩)ー12:30 JP
―12:45 朝日岳山頂(15分休憩)―2:30 大石沢出合(10分休憩)ーウツボギ沢出合▲
3日目(8/3、晴れ)
6:00 ウツボギ沢出合▲発―7:30 林道終点―9:00 宝川温泉
6.対処
0日目
アプローチ:国立から青春18切符で土合駅まで行く、土合駅前でマット敷いて寝た。虫がうざったかった。トイレは新調されていて、かなり新しかった。
1日目(オーダー:森、Hukins、脇田。小池)
入渓:入渓まではすぐなので、土合駅で沢装備を装着。土合駅を出て右(北)方向に進み、白毛門登山道を目指す。歩いて10分ほどでキャニオニングガイド店があり、そこの裏に大きな駐車場有。そこが白毛門登山道の始まり。登山道を進むとすぐに小さい橋が現れる。そこを流れているのが東黒沢だが、目の前に大きな堰堤があるので、それを超えて入渓しなければならない。なので、橋を渡って、沢を右手に見ながら登山道を進む。すると登山道の案内看板があり、その看板を基点に登山道は90度左に曲がっていく。東黒沢に入渓するにはそこをまっすぐ進む(踏み跡がある、というかもjはや登山道並に明瞭。それを辿っていくと堰堤も無事超えた地点で沢に降りられる)。
5mナメ滝:水流右から取りつき、斜めに登っていく。問題なし。クライムダウンするのも問題なしかと。
20mハナゲの滝:2段階に分かれている。1段階目はデカい釜を持っていて水もドバドバの滝。右岸も登れるらしいが、絶対やめておこう。そんなに楽そうには見えないし、何よりも失敗して釜に落ちた時のことを考えるとゾッとする。それくらい水の勢いが強い滝が1段目の滝。ここはおとなしく左岸を巻く。踏み跡明瞭。左岸を巻いたら、1段目のおち口に出るわけだが、ここはきれいなナメ状になっている。そして2段階目だが、落ち口の目の前に広がっているのスラブ状の滝がいわゆるハナゲの滝。右岸を登っていき、真ん中あたりで草付のところまで上がる。そこから先は慎重に登ろう。滑らないので気を付ければ問題はない。落ち口付近に残置ボルトに捨て縄がかかっている。その捨て縄の左に巻き道があるので落ち口はそこから巻く。巻き道には虎ロープ有り。
懸垂下降するとしたら、この残置ボルトが使えそうだし。落ち口の木も支点に使えそうだ。
ハナゲ直後のゴルジュ:左岸をへつっていく。終了点に虎ロープが下がっているので、それを使って岸に上がる。
ゴルジュ後の大岩:巨岩裏に巻き道があるが、最後のクライムダウンが少し悪い(足を滑らせないように注意)。この巻きを使うのでもいいが、反対側の左岸をへつって行くのも問題なさそうだ(ほかのパーティーはそうしていた)
白毛門沢出合:綺麗な二俣。もちろん右へ
4mナメ滝:右から
4m:西垣Pの記録だと、直登は渋いとなっていたが、小巻きのほうが悪い?今回は水流右を直登、特に問題はなかった。
2m:記憶にございません(それほどあっさり)
ゴルジュ:水流をへつりながら行こう。右でも左でも、どっちでもできるパッと見、巻きはかなり危ない。
ゴルジュ3m:この滝は、ゴルジュの終了にある滝で、向かい側に5mの滝が流れている。この滝自体は問題ないが、落ちないようにだけ注意しよう(当たり前だが)
トイ状小滝:記憶にない
10m3段:水流右を直登。これは余裕。高度感もそんなにない。確保する必要はなしだと思った(もちろんするかしないかはリーダーが柔軟に決めてください)
3mナメ滝:記憶にない
4m幅広:直登余裕
2mナメ滝:記憶にない
直後の水量比2:1の合流点:ここは地図にない?とりあえず左へ。
4m2段:右から登る。簡単
8m2段:こいつも右から。簡単
少し歩くと水量比3:1の合流点:見逃しやすい(まあ、普通に沢を辿っていれば見逃しても正しい方へ進んでいるはず)。もちろんここは左。
20mナメ滝:1段目は右から、2段目は左から。簡単
ナメ状小滝:もはや滝というより道
《ここら継ぎ足しの遡行図》
3m:問題なし
2段2m:問題なし
4m:問題なし
大岩:問題なし
3mハング:問題なし
(大岩と3mハングだが、似たような箇所があるので注意。大岩と呼べるものが、この遡行図の4mと大岩の間にあるので紛らわしい。ややこしいことに、偽の大岩直後にも滝があって、なんとなくハングっている感じがする。でもそいつは偽物。本物のハング滝は一目瞭然でハングっている)
藪漕ぎから~下降点テープ:コンパスを頼りに進もう。先行パーティーの踏み跡があるが、そのパーティーは間違っているかもしれないので、当たり前だがまずはコンパスを頼りにすること。なお進む方向は「地図」上の真北{「コンパス」上の真北ではないことに注意。コンパスの指す北は磁北線であらわされているもの)。
下降点~ウツボギ沢出合:滝と呼べる滝もほとんどなく、ひたすら下っていくだけ。たまに出てくる滝は全部クライムダウン可。
ウツボギ沢テン場:ウツボギ沢に合流してから、出合に向かっていくわけだが、その途中右側に(出合いの少し手前)、にも張れそうなとこはあった。しかしそこは沢床から低い場所なので水没が怖い。出合のところに沢床から高く、三角州っぽくなっているところがある。ここがこの辺で一番良いテン場だとか。水没する心配はないが、両脇を沢で囲まれているから増水したら停滞を余儀なくされそう・・・・。このテン場の脇には河原があって、登山道の案内スプレーがあり、広河原の看板もあり。
2日目(オーダー:脇田。Hukins、森、小池)
①7m:ゴルジュの左岸をへつっていくと、7m滝が視界に入ってくるあたりで右に大きく巻く道がある。入口の踏み跡は明瞭。テープがあるので見逃さないように注意。7m滝を超えたあたりで落ち口方面へのテープがあるのだが、これを見逃しやすい(今回は見逃してしまい、巻き道で結構時間をロスしてしまった)。
釜を持つ滝の連続:全て右か、左のどちらかがへつれる。ただし、そのうちの一つ(右岸をへつるもの)はへつるのが相当悪く、巻き道が明瞭にある。でも、この巻き道に上がるのもやや渋い。上がってしまえばこっちの物。あと、この滝は、別に巻かなくてもへつんなくても釜に入ってしまえば普通に突破もできる。
幅広:問題なし
幅広:左岸から
大石沢出合:今年は森に飛び込ませたけど。飛ぶならもっと遠くに飛ばないと・・・・・。すぐ下に落ちるだけだと、岩があるからそこに着地しちゃって痛いですよ。安全上は飛び込まないのが一番 (笑)。
大石沢3m:左から
3m:問題なしお
3m:腰までつかって、右から取りつき直登
トイ状:問題ない
幅広:問題ない
2段4m:直登が簡単
S字ゴルジュ:右岸をへつる。というかもはや釜に入って水流突破
②3m:右岸をへつっていって、右壁を取りつく。水流の真左を登るのが楽。手は、左側にあるのでそいつらを使う。足は、細い縦長のリスがあるので、そいつにひっかけ、かつソールのフリクションで登った。足は若干不安なので、手で登る感じで。
③魚止め:右側の水量の少ない階段状になっているところを登る。ホールドスタンスはたくさんあるので登れる。ただ、ヌメルのでそこは注意したい。言うほどテクニカルではないとは思うが、落ちたら大打撃なのと、やはりヌメルのが怖い。パーティーの実力に少しでも不安がある場合は確保しよう。今回は、文責小池がトップでフリーで登り、そして今日のトップである脇田を確保。その後の二人は脇田に確保させた。巻きはあるがそんなに良くない(登れるが)。登っている人もいた。
④7×15m:左をへつっていき、水流を斜めにトラバース、水流中を登っていく
二俣:天国のツメへは右へ。ここで水を汲んでおいた。ここまでがかなり水量豊富なので、汲むならここがいいかも。なお、時間短縮でここを左に行くのも良いが(天国のツメはないけど)、朝日岳山頂で話したパーティーの情報によると、雪渓がかなり残っていたとのこと。この二俣に来るまでにもし雪渓があったならば、安全のためにもここは右に行こう(ちなみに今回は、大石沢出合の前でそこそこの雪渓が残っていて、そいつを通過しました)。
多段:問題なし
⑤2段8×15m:左をへつっていき。左から登る。取りつきがすこしだけ渋いが、まあいけるでしょう。そこからが階段状のとこを上がっていくだけ。
⑥直滝2m:右から登っていき、水流のほうに向かっていく感じで登る。ホールドは水流中や水流左にあるのでじっくりと探そう。
2段ナメ滝:問題なし
ツメ:顕著な分岐が二つ出てくるが、両方とも左へ
ツメ終了~JP:笹で滑って下まで落ちないように注意。途中の露岩帯も、切り立っているところもあり要注意。
JP~朝日岳:舗装されていて歩きやすい
朝日岳~ウツボギ沢:クソ道。腹が立ってくる。とりあえず露岩帯は注意。ちなみに、途中で大石沢と合流するが、そこにもいい感じのテン場がある。
テント場についた後、少ししたら雨が降り始め1時間半ほど雷雨が止まなかった。止んだ後ナルミズ沢を見に行ったらかなり増水していて濁っていた。それでもテント場は全然水没していないので、水没の心配はなし。また、先ほど話した沢床から低いウツボギ沢の左岸にあるテン場は水没はしていなかったが、少し危なそうな感じだったので(しかし、こっちは後ろに逃げられるので、増水時の逃げ道がある。どっちの場所をとっても一長一短あり)
3日目
下山:Hukinsが体調不良でペースは遅め。まあそれでも妥当な早さだったかなと。宝川温泉までの道もクソ道なので要注意。
宝川温泉について温泉に入る。今回、宝川温泉の人が、「宝川入口」という温泉から2㎞ほどのバス停まで送迎してくれたので、温泉にゆっくり入ることができた。「宝川温泉」から出るバスに間に合わなかったら、温泉の人に一声かければ快く送迎してくれると思う。なので、次回からの計画書では、宝川温泉だけでなく宝川入口のバス時刻表も調べておくのも有り。ちなみにレジの気前の良いおじさんのお兄さんは一橋出身らしいので、それとなく一橋と言えばかなり仲良くなれる(今回は値引きをしてくれた上に、タオルもくれた)。
7.まとめ
やっぱりいい沢です、沢合宿におすすめ。2日目はテン場に荷物デポすれば身軽に遡行できる(それでも地獄の下山であることに変わりはないが)。
ナルミズ遡行後白毛門に降りるルートを取る人もいますが、全くおすすめできんです。1泊2日で終わらせることができるけど、2日目の行動時間はゲロ長くなるし、重い荷物持ってナルミズ遡行せんとだし。なによりも宝川温泉に入れない。
この沢を使うなら、このルートが王道だと思います。
宝川温泉は、混浴ですが、おばはんしかいないのが残念です。若い人は来たとしても女性専用風呂に入ってしまうかもしれないですね。自分の裸をみられるのが恥ずかしいのもそうですが、その辺のおっさんたちがフルチンで歩き回るからです。張り紙には、しっかり前を隠してくださいと書いてあるのに(ちなみに宝川温泉は、タオルを着用したまま入浴可で、女性には湯あみもレンタルしています)。全く、マナーは守ってほしいぜ(こういったスケベな目線がきもくて来ないってのも大きな要因なんだよなあ~
とりあえず良い温泉ですよ。女子部員が入部してくれて、その子とナルミズ遡行して帰りに宝川温泉で入浴・・・・・・・・、なんて乱世は果たして訪れるのでござろうか??乞うご期待!!
あ、あと、今回のコースタイムはかなり優秀です。スタンダードという意味で。早すぎず遅すぎず。かなり参考にしてくれていいと思います・・・ぜ!