2015年 原小屋沢


東丹沢 早戸川 原小屋沢 遡行 HARAGOYA-SAWA
文責:知野(W4)
・日程
2015年11月11日(水)当日発日帰り予備日なし
・メンバー
CL:永喜(W2) SL:脇田(W2) 無職:小池(W3),知野(W4)
・目的
初リーダ沢として、新たな沢の部内記録蓄積、紅葉
・参考資料
山と高原地図「丹沢」,1:25000地形図「大山」「青野原」
遡行図「東京起点沢登りルート120」(初級・1級上)
部内記録なし
ネット資料多数

・コースタイム等
2:30頃、車で国立を出発。
4時過ぎに早戸川国際マス釣り場先のゲートに到着(後述)。
ゲート4:35→本間橋5:35→伝道6:05→(入渓地点6:45-7:05)→雷平(本谷沢出合)7:30→中ノ沢出合7:40→雷滝下7:55-8:05→カサギ沢出合9:03→バケモノ滝下9:08-20→3段20m下10:40→3段20m上11:20→ガータゴヤ滝下(ボッチ沢出合)11:40-50→原小屋平13:25-50→姫次14:05→林道630mヘアピンカーブ16:00→ゲート17:05
[遡行6:20,ほか6:10,計12:30]

・対処等(丸数字は遡行図に準拠)
アプローチ:国立から橋本を経由し鳥屋(相模原市緑区)へ。カーナビは「相模原市緑区鳥屋」を入力するとよい。なお、宮ヶ瀬湖東側からトンネルを通る道路は、夜間通行止となっているので、経由に注意。鳥屋駐在所にて計画書を提出。鳥屋からは、津久井馬術場や早戸川国際マス釣り場(リヴァスポット早戸)のある方へ進み早戸川林道に入る。マス釣り場の先にゲートがあり、当日は三日月橋先での倒木のためこのゲートが閉まっており、この先に車で入ることはできなかったため、このゲート手前に駐車した。林道内は落石に注意。

入渓まで:ゲートから先、魚止橋(630mヘアピンカーブ手前)までは舗装された林道。その先、伝道まで未舗装の林道である。伝道には早戸大滝案内の看板があり、ここから登山道に入る。伝道沢など枝沢をいくつか越えるほか、地形図にある776mピークを越えるためアップダウンがある。枝沢には丸太橋がかかっているところもあり、維持管理はされているようだが、少々頼りない。加えて、1か所急な梯子を下らなければならないところがあり、これは入渓までの間で最も慎重を要する。やがて道は原小屋沢の本流に降り、ここからは徒渉が必要である(この先丸太橋は架かっていない(流失したか))ため、最初の徒渉の前に入渓準備をした。

①大岩の滝:明瞭な右の巻き。雷滝手前までは河原が広い。
②雷滝20m:明瞭な左の巻き。釜状になっている落ち口付近もまとめて巻く。麻紐のようなものはあったが、遡行図によるとあるとされているフィックスロープは見当たらなかった。
10mトイ状:簡単。
③3m,4m,3m,5m,8m小滝連続:簡単な直登もしくは簡単な巻き。
④バケモノ滝10m:手前に小滝がある。その手前左の涸れ沢を20mほど進んでから支尾根に上がりテラス状になっているところから懸垂下降した(テラス状より下からでも懸垂下降できる箇所はある模様)。遡行図に記載のある黒のビニール紐は見当たらなかった。
2m,3m:簡単。
⑤斜3段20m:左から高巻いた。最初だけは明瞭だがその後は不安定であり、またかなりの高巻きを強いられるので、あまり適切でない。
やはり遡行図にあるように左をまっすぐ登ってから右方向へトラバース(水流をまたぐという意味ではない)するようにするのがよいだろう。落ち葉の多さと高度感とで直登をやめてしまった。
右は、岩をくぐっている他の記録もあるがかなり狭そうであった。
5m:問題ない。
斜12m(ミニガータゴヤ):いろいろなところから登れそう。水流右を登った。
5m(遡行図記載なし):簡単。
12m:左の明瞭な巻き道を使った。直登は逆層などもあり困難そう。
⑥ガータゴヤ滝30m:右の巻き道を登り落ち口へ。落ち口で水流は左に曲がり、その先に小滝があるがこれは簡単。
⑦3m鎖あり:3本ほど鎖があり、最後の1本の部分はホールド・スタンスが乏しいので慎重を要する。
この後、2mほどの滝は数か所あるが、特筆するものはない。この先原小屋平まで、雷平~原小屋平の約半分の長さを占める。
出合があったら水流の多い本流を忠実に選び、進む。途中岩陰に魚が見えたところが多数あった。
やがて右側に水場(ここで水を補充)のパイプがあり、錆びたドラム缶などが目立つようになる。
この辺りまで来ると水流はほとんど涸れている。適当な左側の踏み跡をたどり(この時は白い杭のようなものが立っていた)、わずかな登りで稜線へ上がるとちょうど原小屋平の道標があった。(方角を確認して稜線へ出ることを勧める)

原小屋平にて沢装備解除・休憩ののち、下山へ進む。
コースタイムよりも遅延していたため、姫次にて在京に状況の連絡。姫次から10分弱で「鳥屋造林組合管理地」と矢印のある看板があり、そこから榛ノ木丸方面への道を進む。榛ノ木丸(エアリアの1292mではなくその西1312mに看板がある)までは造林組合の看板などが多数あり、分かりやすいし、傾斜も緩く歩きやすい。その後、林道630mヘアピンカーブ方面への道を選んだが、このときに1292mピークから北に延びる尾根に入りそうになった。テープ・ペンキなどに忠実に進むことが重要(「水源の森林神奈川県」などの杭は道を示しているわけではない)。1292mピークからは非常に急な下りになる(岩は少なく、枯れ葉と土であるから傾斜の割には下りやすかったが…)。テープやペンキの目印を追いつつ下り続けるとヘアピンカーブに出る(最後は岩が目立ち、ロープも張られている)。このあとは林道を下りゲートまで戻った。(計画では1312mピークから南の尾根を下り、伝道~雷平にある造林小屋(廃屋)に到るルートをとる予定であったが、コースタイム遅れ等考慮しヘアピンカーブへのルートをとった)

・電波
姫次:SB○au△
その他、林道・沢中・原小屋平は概ねすべて×

・雑感
遡行図などにある通り、丹沢らしからぬスケールの大きな滝がいくつもあり、なかなか楽しめる沢であった。
ただ、時季的に寒くあまり水に濡れたくなかったので、シャワークライムなど避けつつ登ったのが惜しいところではある(尤も、夏に入るとなるとヒルの心配があるが・・・)。
アプローチが短く、全体的レベルとしても初リーなどに適切だと思うので、これからもぜひ行ってほしい(そして記録の蓄積を・・・)。
1年生については、新歓沢などでなければ問題ないとは思うが、コースタイムの管理は気を付けたい。



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