夜9時に部室集合し、高速を使っていざ土樽へ。
途中ナビがバグって降りるべきインターがわからなくなるが湯沢ICで降りるのが正解。途中SAに寄ったりしたので4時間くらいかかって到着、ステビ。土樽駅ではドコモなら通じる。Auは微妙。
翌朝は4時半起きで土樽駅のポストに計画書を提出し5:10行動開始。
駅を出て右手の方向に歩き続ける。途中の橋は渡るべし。立ち入り禁止のテープを超えると巨大な堰堤が見えてくる。堰堤が見えてから道があるのでそこから下りる。
以下、滝等の対処。遡行図には名称がない滝もある。
堰堤の釜はかなり深いので巻く。左右かなり高巻きになるが安全。
1mナメ滝:特に記憶にない。
4mナメ滝:右岸巻き。巻き終わりに残置ハーケンがあり、そこからPR。
左壁をへつるという記録もあったがとてもできるとは思えない。
オキドキョウのトロ:ほとんど埋まっており容易に進める。オキドキョウ出口の滝は右壁を登る。
丸太の滝(遡行図では井戸小屋沢下の滝):左巻き
スノーブリッジ(1):下をくぐるといかにも危なそうだったので左を大きく高巻いた。スノーブリッジの端を辿るように歩き、スノーブリッジが切れるあたりから立ち木を支点にして懸垂。
対処はその時々のスノーブリッジの大きさや程度によって異なると思う。
2段5m:右壁。登り終わりの木から残置シュリンゲが出ておりそこからPRを出した。
4m斜め滝:左巻き
このほかにも滝は多数あり、全てが釜を持っているので少し泳いでから取り付くことになる。登攀には特に問題ない。
一ノ滝:右壁をリード。45mロープでいっぱいぐらいになる。アンカーは滝下の水につかるところからカム、ナッツ、ハーケンで取った。そこからビレイを続けるのは水温的に危険なので、岸に上がってビレイする。右の岩にハーケンを打ち、バックアップを取った。斜めのテラスから登り始め、テラスが尽きるあたりから直上。右めにルートを取り、草つきを目指す。ルート上に残置はないのでハーケン、カム等でランナーをとることになる。合計6つ。
登り終わりやや右に細めの立ち木があり、そこを支点にして後続を確保。残置ハーケンが1本ある。
すぐ沢床に降りることはできないので、沢と併走するふみ後を辿ることになる。初めは明瞭だが途中でわかりにくくなり、直線距離にして15mほど行った沢筋が見えるあたりから下降。懸垂は不要。
ここで時間がかかった理由は、はじめにリードしたCLが登りきれなかったこと、滝が予想以上に大きく上下で意思疎通が難しかったことなどが挙げられる。ザイルダウンもやや難しく、事前にトップとそれ以外でなんらかのルールを決めておくべきだろう。
左岸の巻き道に関しては、未確認。滝の登攀に比べれば容易だと思われるがそれでも危険に見えた。
二ノ滝:一ノ滝をクリアしたパーティにとっては容易以外の何者でもない。滝右を素直に直登。
BP:石クラ沢出会い近くの右岸に切り開かれたスペース。3-4人テントが適しているくらいの広さ。ツエルトを2張。
これ以前のBPに関して:泊まるつもりで探さなかったので断言はできないが、水流近くの川原にビバークをした形跡があった。ただ全体的に水流に近すぎ、増水時の危険がある。
三ノ滝直下にもBPがあるとのことだったが、これも同様に低く、増水時に逃げれるかというと不安。
三ノ滝:下段;岩が覆いかぶさってくるさらに右側をリード。アンカーはそのルート一番下。ルートは中盤で少し滑りそうになるがリードなら問題なし。ルート上に残置が2つ。結果的にハーケンを1本打って3つのランナーを取った。
滝上は非常に広いテラスがあり、水流右側の岩に強固な残置ハーケンが打ってある。今回はそれに気づかずテラス一番下の残置ハーケン群から支点を取ったが、どれも不安定で若干不安だった。立ち木は遠く、支点には不向き。
上段;水流を登り始め、くの字状になっているバンドに沿って滝から離れるように登る。バンドの終わりから落ち口へ向けて潅木帯をトラバースし、落ち口少し上の右岸立ち木を支点に確保。後続は水流少し右を直上するルートを取った。一部ザイルをつかんでゴボウしなければ登れない箇所があり若干苦戦。
二俣:ここだけ左へ。このあとも滝は多く存在するが、登攀が無理そうな滝はかならずどちらか巻けるので問題なし。
ツメ:右、右にルートを取ればOK。最後に15分くらい藪コギを強いられたがルートはあっていたと思う。肩の小屋近くの稜線に出る。
下山:モウマンタイ
土合駅の時刻表を間違えていたのですったもんだあったものの1756の電車に乗り10時ごろ国立着。
リーコメ:六プレに相応しいすばらしい沢だった。序盤には美しいナメありWSありSBありと飽きさせず、終盤は大きな滝の登攀が連続して緊張感のある遡行だった。読図能力を試す、というほど難しくはないが、それでも十分読図の練習になる。これほど大きな沢をリーダーとして経験できたのは本当に良かった。ぜひ何年か後にそのときのリーダーに経験して欲しい。
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