2010 初リーダー 白水


日時

2010/10/16/

山域

那須 甲子山 阿武隈川水系 白水沢左俣右沢

文責

松川 文平

目的

初リ-ダー山行

日程・コースタイム

大黒屋―030―入渓点(衣紋滝20m下)―120―二俣(15)―010―奥ノ二俣(430m)―325330m下―310―登山道―135―大黒屋

合計行動時間【1010】遡行時間【805】遡行外時間【205

リーダー

CL:松川 文平(W2SL:山田 亮太(W2)顧問:西垣 健大(W4

メンバー

寿栄松 顕人(W3)、横岩 弘貴(W1

参考遡行図

東京起点沢登りルート、及び

ネット遡行図(以下)

http://ftk-ac.net/02_sawa/3332_shiramizu/3332_shiramizu.htm

参考地形図

「甲子山」

参考エアリア

「那須・塩原」

参考HP

http://outdoor.geocities.jp/ibiki_mukokyuu/page2/sirah1.html

http://blogs.yahoo.co.jp/imai_tr/49612647.html

参考部内資料

08安井P

記録

国立を午後9時半ごろ出発。

白河ICを出たのは確か1時ごろ。電話照会では電波はIC周辺のみということだったのでICを出たところで行ったが、ここから10分ぐらいのところにあるなんかよくわからんテーマパーク(ここでステビ)でも通じた。外はかなり寒かったので、この時期に行くならテントは必須だろうと思う。

 

以下、滝等対処

入渓点:大黒屋をそそくさと突っ切ればすぐ登山道に出る上、衣紋滝への分岐には標識がある。

衣紋滝20m:滝自体はかなり立っており、直登は命知らず。素直に滝左を巻く。さらに左側にあまりにも明瞭な踏み跡があるが、こっちはマチガイ。前半(前者ではない)と比べて後半は巻き道の斜度が急になるので、登り切った所にある立ち木からパワーロープで対処。状況によっては確保してもいいかもしれない。

 

③ヒョングリ滝10m:はっきり言って記憶にない。一応計画書作成段階での対処を載せておく。「左から直登。最後がややいやらしいので、立ち木からPRも視野に。」

6m:左壁を直登。巻く場合も左から、落ち口へのトラバースに注意する。

4m:左を直登で問題ない。

2m:滝の幅が広く、ややヘツリ気味に右から直登するか、左から巻き気味に登るかのどちらか。2mといっても壁自体は垂直に近いので後者のほうが容易。

 

二俣(15):確かに水量比は大きいが、まず間違えない。左へ。

 

430m:写真通りの威容。安井さんの記録にあるとおり、4段というよりは滝が4つあるといったほうが適当なように思う。1段目でリードを行う。岩がもろくホールドがはがれやすいのがこの沢の特徴だが、ここでもそれは例外でない。ハーケンを打ち込むポイントの多くが脆く、信用のおけるクラックを探すのに難儀する。

ビレイヤーのアンカーは同じクラックにハーケンを2枚打ち込んで取った。やや不安だが、足場がかなりしっかりしており滝下部には釜もあったのでここでは良しとした。滝右に取り付く。ランナーは結果的に3箇所。下部はハーケン、中部はナッツがうまく決まった。上部はハーケン。ここで1段目の4分の3ほどだったのでもう一箇所取りたかったがちょうど良いクラックが無く、そのまま滝上部へ。

2段目は滝右側をヘツリ気味に行くか、釜に入って滝右壁を直登するかで突破。3段目下で後続を確保する支点を探すが、これまたあまり良い支点が見つからない。やむを得ず1段目と同じような感じのクラックにハーケンを2枚打ち込んで支点とした。

あとで言われて気がついたことだが、遠目の立ち木からでもパワーロープでバックアップを取っておけば良かった。さらに、2段目上から後続にロープダウンするのはなかなか骨が折れる。ここでかなり時間を使ってしまったので、セカンドには1段目上で止まってもらい、2段目上からのロープダウンの中継係になってもらったほうがいいと思う。

滝の登攀自体に関して。トップで行く時はなかなか緊張感がある。これは斜度がどうのというより、中盤から感じる高度感の問題だと思われる。後続の登りを見る限り1段目をフリーで登ることも不可能ではないと思う。特に寿栄松さんは僕が登ったところよりやや右側の草付き帯のあたりを登ってきたようで、かなり早かった。ただ、結論としてリードが必須ではないにしろ、沢中で初めてリードをするのに適したレベルの滝なのではないかと思った。

3段目は水流中央、4段目は右から。3段目は立っておりなかなか難しい。

 

8m:水流中央

 

330m:水流はほとんどないという話だったがそれなりにある。倒木で埋まっているのでそれを頼って登るという1段目は、倒木を使わずに滝左から攻めたほうがいい。ホールドスタンスは豊富だが登り始めが難しいので、登りきったところにある根っこからPR2段目は左から、3段目は水流中央。3段目上部で滝落ち口に向かうトラバースがいやらしい。寿栄松さんとSLは一気に右岸巻き。

 

330m後の二俣:左へ

 

10m:滝右側の壁を行くが、斜度が垂直に近いのでフリーで登るなら注意が必要。上部から落ちたらマジでやばい。トップは登りきった地点からやや上部・左岸の立ち木からPRで支点を取り後続を確保すべき。

 

ツメ:水はちょろちょろと流れ最後まで枯れないのでどこからがツメなのかはっきりしないうえに倒木が多く、萎える。そのせいでツメはめちゃくちゃ長く感じる。なんか平らな尾根っぽいところにでても登山道は見えない。そこから西向きに藪を無理やりこいでいくと登山道。赤テープが巻かれているのでそれを探そう。

 

登山道:道はかなり良い。

 

CLコメント】

意を決して臨んだ今回の山行、1番最初の衣紋滝でルーファイミスをしてしまいがっくりする。リードは特に問題なく終えられたものの、後半の10m滝で寿栄松さんに異議を唱えられなかったことやツメのいい加減さは非常に大きな反省点。ツメの上手さが山行全体の楽しさに大きく関わってくるということを痛感しました。また、結果的に行動時間が予定より2時間以上長くなってしまったこともメンバーには申し訳ない。次回からの課題にしたいと思います。

 

 




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