朝6時に大学集合。佐藤が最速で6時半ということで、それまでにいろいろ準備をすませる。趣味は遅刻のCLも今回はさすがに初リーダーということで緊張してるのかちゃんと6時に来ました。ただまさかまさかの展開。当初メンバーに入っていた木内(W1)が現れない。まさか木内に限ってという心配が的中し、泣く泣く木内はメンバーから外すことに。木内君は中野に住んでるんですよ…出発は予定通り6時半。
時間が時間なだけに道が混んでたけど、9時ごろ県民の森駐車場に到着。ここでは電波は入りません。ドコモだけいけるらしいけど。駐車場はもちろんいっぱい。
9時半に二俣のポストに計画書を提出し、入渓準備。50分に遡行開始。
以下、滝等の対処
F1-5m 登り始めは釜にほとんど浸からない所からで、水流側にトラバース気味に取り付き、水流左を登る。滝落ち口付近に残置ボルト×2、やや離れた場所にも残置ボルトがあり、これらで支点を構築し、後続を確保。最初2,3mが難しい。ルートの中央付近に残置ボルトがあるので、シュリンゲをかけた。
F2-7m 水流右の乾いたところを登る。テラスまでは右から、そこからはどちらでも良いが右はやや立っており、左がベターか。
F3-8m 水流右だが、釜が深いので右からへつって取り付く。難しそうに見えるが、上がり過ぎないように意識してスタンスを探せば意外に容易。登攀自体も特に問題ない。登り切ったところに捨て縄と残置ボルト×2があるので、確保もできる。
F4-2段12m 1段目、2段目とも右から。1段目は容易。2段目はF4の看板へ向かってトラバースし、そこからチムニー状の壁を登っていく。トラバースはややいやらしいので、人工支点にかけたシュリンゲと残置シュリンゲを使用する。チムニー状の壁は残置ボルトが2箇所設置されており、シュリンゲをかけて対処。上部は手がかりが乏しいので、登り終わりにある残置ハーケンからPRを出した。ただし、この2つある残置ハーケンの片方はあまり信頼が置けないので注意。さらに、もう片方もカラビナをかけづらい。
5つの堰堤群 1つ目、2つ目…左。まとめて右巻きもできなくはないがしても特に良いことはない。お勧めは1つ目右巻きしてから降りて2つ目を普通に左から。3つ目…左から直登か、右の巻き道。直等の場合は立ち木から後続にPRを出すのが良い。右の巻き道は後半かなり明瞭で、下山で登山道に出る際にも利用する。4つ目、5つ目…左右OK。
F5-15m トップは滝から左に数メートル離れた巻き道から登り、落ち口上に向かってトラバースする。落ち口付近には残置ボルトが4つあり確保にはこれでも良いが、右岸立ち木からPRを連結させて支点にしても良い。登攀は水流左のバンドから水流沿いに。残置ボルトが3つ設置されており、シュリンゲをかけるのを否定はしないが1つ目を回収する際姿勢があまりよくない。ただ、これはリード登攀を行うときには有効だと思われる。ビレイヤー用の残置リングボルトも滝下にあったし。
ここから下降&下山
F5の巻き道から滝落ち口と反対方向に明瞭な踏み跡があり、それをたどると5つ目の堰堤上まで下れる。5つ目、4つ目を普通にクライムダウンし、3つ目の巻き道(左岸)から枝沢に出る。そこから仕事道の方向にあまり高度を上げないように進み、二俣方向へ進むと登山道に出る。この登山道は小草平ノ沢のF1下まで通じており、そのまま進むと入渓前に通った堰堤をクライムダウンすることなく二俣に出られる。
CLコメント
予想以上にスムーズに進んだ。確保やPR、シュリンゲなどロープワーク色を濃くできるので沢始め、沢トレに使用しやすい。ただ、初リーダーとしては、CS間の意識の共有と連携の手段が不足していた。CLは自分の主張をもっとわかりやすくパーティに伝え、SLは自分の役割をちゃんと理解した行動指針を持つべきだろう。
各人についての反省点
CL:計画書にこだわりすぎず、柔軟に現地判断すべき。自信を持って主張をすべき。
SL:偵察は「これ以上CLと離れたらコミュニケーションが取れなくなる」というラインを意識してすべき。コミュニケーションが困難になる地点を事前に予測し、リーダー間で取り決めをしておくべき。上級生に頼りすぎないこと。
森田さん:下山の際、CLの判断をもっと重視すべき。
佐藤:忘れ物はダメ!絶対!経験値が足りないことは肝に命じておきましょう。
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