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2009年 沢トレ シンナソー


日時

2009/6/20

山域

奥多摩 シンナソー・ヒヤマゴ沢

文責

寿栄松顕人

目的

沢トレ

日程、コースタイム

※フォールナンバーは遡行図(東京周辺の沢)に従う。ただし「丸1」は「丸囲いしてある1」をあらわす(機種依存文字のため)。

 

(武蔵五日市駅~藤倉バス停→)入渓点→0:10→丸1(26m)→0:09→丸3(312m)→0:12→丸4(5m)→0:13→丸5(315mクラック状)→0:18→二俣→0:17→登山道→1:38(ヒヤマゴ沢への下降点探し・休憩等含む)→藤倉バス停

リーダー

CL:安井教祐(W5) SL:寿栄松顕人(W2

メンバー

北原祐己(W3)、森田博之(W2)、松川文平、湯田啓斗(ともにW1,

参考遡行図

東京周辺の沢 p155(シンナソー)

奥多摩の谷123ルート p170(ヒヤマゴ沢)

参考地形図

「猪丸」

参考エアリア

「奥多摩」

参考HP

多数(グーグルの「シンナソー」等で出てくる上から20件ほど)。

とくに概念図としてhttp://kemotop.web.fc2.com/Report/2005/20050712/shinxnaso.jpg

わが部の映像記録http://www.sponichi-telebee.com/tv/3000185/vid=5107

参照部内資料

08清水P07安井P04国沢P

記録


















      以下、「0720」は「720分」を表す。

0533 国立発(国立組=寿栄松とW12人)

0614 武蔵五日市着(単車で現地直行の北原さん除く)

0632 武蔵五日市発 駅前のコンビニは0630開店のため使えない

0720 藤倉バス停着 バス停すぐ近くにきれいなトイレあり。バス停から見て十字路を右に曲がって歩くと、左手に廃屋がある。その廃屋の脇の階段を下りると、北秋川に出る。少し上流方向に歩けば右岸にシンナソーが注いでいる。

入渓点前にて撮影。

0754 入渓 入渓準備&新人に簡単な読図講習を済ませる。さっそく濡れるのでそのつもりで。オーダーは森田-安井さん-松川-北原さん-湯田-寿栄松の順。ここから丸3の315mまで滝の対処は基本的にフリー。

遡行開始。

0804 丸1(26m) フリーで直登。簡単。

0808 丸2(29m) フリーで直登。丸1もそうだが、東京周辺の沢の記述のような困難さは全くないので、このあたりはすいすい進んでよい。

08130844 丸3(312m) 全員右巻き。水をかぶって水線を直登できるらしいが、岩から確保支点をとらねばならないようなのでこの対処。トップとセカンドがフリーで登り、巻き道の少し上の立ち木からPRを出す。スタンスが少ない。また落ち口へのトラバースがやや危険。PRを手がかりに登り、トラバース時も手放さず、バックアップ的に使う。

   左は滝の様子。右は巻きの様子。

08560945 丸4(5m) トップとセカンドが右巻きし、後続を確保する。後続はハング気味の中央を避け、左の階段状を直登。かなり濡れる。支点は、かなり遠めながら、支点、確保者、登攀者が一直線になる右の立ち木から。15mくらい離れているので、シュリンゲ(数本必要)とPRを連結して支点構築。やや岩がもろい。

   写真はともに登攀時。待機中は落石に注意。

10081032 丸5(315mクラック状) 全員右巻き。15mほど登ってトラバース。トップとセカンドがフリーで登り、巻き道すぐ上の立ち木からPRを出す。崩れやすいので、後続は2人ずつ登る(4人一度に登った場合、トップの落石がスピードをもってラストに当たる可能性があり危険)。PR2人同時に使うのはやっかいなため、1人ずつ登ったほうがよかったかもしれない。トラバースは高度感がありやや危険。PRはいらないが、用心しよう。

 巻きの様子。下で待機するメンバーは落石に注意。

10501101 二俣 休憩&取水後、左へ。取水時、水がやはり濁り気味なのが気になったがやむを得ない。ここから全ての分岐で左を選択した。08清水Pでは「左、左、右、左」となっているが、全て左で問題なかった(シンナソー遡行上は)。

1118 登山道に到着。最後のツメは湿った茶色い土がくずれやすく疲れる。今回は安井さんが「一番早くツメ上がった人に賞品を」というゲームをしてくれたおかげで精神的疲労がミニマムで済んだ。粋な計らいです。ちなみに一番は北原さん。賞品は液体チューベット。

ここからリーダーズが登山道を南北にわかれてヒヤマゴ沢下降点探しの偵察。が、はっきりとした踏み跡も見つからず下山方向(つまり南)へ登山道進みながらメンバー全体で下降点探しをすることとなった。高度も見つつの作業だったがこれがうまくいかず、右に開けたそれらしいところを3つほど見つけて下ってみるも、すぐに荒れた森となりすべて10分ほどで引き返した。結局1230の下降リミットが来てしまい、ヒヤマゴ沢下降を断念、すごすごと下山した。ちなみに登山道はところどころ急で若干すべりやすい。ザックをクッションにできるよう真後ろにうまくこけないとケガをする。

当初「登山道を南へ進んで右手に下れば地形的にヒヤマゴ沢に当たる」という予想であったが、地形図を見ればわかるとおり、沢床までは結構距離がある。沢床まで道なき道を「右手に下る」のはかなり無理がある。ツメ終了点から北方向に進み、そこから降りるのが正解かもしれないというのが一応の結論だが、未確認のため本当のところはわからない。一度ヒヤマゴ沢を遡行して登山道までツメてみるのが一番良いだろう。そこまでヒヤマゴ沢の下降に価値があるのかはわからないが。

  

左の写真はツメ終了点から少し北に登山道を上がったところにある標識。このさらに北方向に行くのが「正解かもしれない」。右の写真は「道なき道」を下っている様子。このあと数分で引き返す。

下山途中に展望のよい開けた場所があり、そこで休憩&一年向けに本来するはずであった懸垂下降の練習。懸垂タイム競争もした。一年は優秀。

1408 藤倉バス停着 下山の後半に「危険!入らないように」の看板が登山道上にあり、若干の崩壊が。しかし脇道もなく、やむを得ず看板を越えて直進。安全柵のようなものちょいちょいもあり、現状ではとくに問題ない。バスまで時間があるので、アフターはカットしてバス停で反省会をすることに。バス停では北秋川に下りて沢シューを洗う。

【新人の感想と反省】

湯田 

(感想)懸垂下降が実際に出来なくて残念だった。思ったより水が汚くなかったのはよかった。ツメがそこまできつくなく、湯場の沢より楽な印象をうけた。
(反省)エイトノットのミスが痛かった。下ばかり見ていてよく頭を木にぶつけていたので、もっと周りを見るようにしたい。大きい滝など危険性の高い場所では集中していたが、小滝とかで足を滑らせていたので、集中力を切らさないようにしたい。
 
松川

(感想)ヒマヤゴ沢に行けなかったのが残念。道なき道を行く感じが良かった
(反省)ツメ後のルートがわからなくなったとき、先輩に聞くべきだった。沢の遡行、下山ともに、もう少しリズミカルに行けばよかった。

 

【新人用沢トレとしての評価(シンナソー)

×水が汚く、景色も暗い(娯楽的意味でマイナス)

△遡行時間、ツメ、下山が短い(もう少し訓練的要素があってもいいかと)。

○程よく高度感のある巻きがいくつかあり、高い場所で対処する際の意識向上につながる

○水量が問題となる箇所が少なく、多少の雨でも安全上問題ない(沢自体はさらに泥が増え不快度は増すだろうが)。

 

また、バス代が結構するうえに遅いので、車アプローチをすすめる。ただし駐車スペースは参考HPの概念図にある1台分しか確認できず、ここが埋まった場合は遠くの場所を探さねばならないかもしれない。

 





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