前日夕方から少雨だが、翌日全晴れのため決行。雨止んで20時に部室集合、21時前に出発。 0時半ごろテン場着。シャクナゲ橋直後から数箇所駐車スペースあり。入渓点にも。橋から3つ目のスペースに泊まった。6人中3人車中泊。 翌朝5時起床。3枚着てなお寒い。入渓準備して6時15分発。 遡行図通りに沢床に。水位は最大でひざ上くらい。このくらいなら一ノ瀬川渡渉に問題はない。水温も気温のわりに高く問題ない。ただ沢全体に言えるが、ぬるぬるして滑りやすいので注意。 ○1の5mはフリー右直登で問題なし。 続く小ゴルジュは左をへつっていく。 ○2の8mは右巻き。ちょうどいい立ち木があるのでPR出す。左の巻きっぽくもあり直登っぽくもあるところは斜度があり、登りづらそうな印象。 ○3の下駄小屋ノ滝は計画書通り左巻き。踏みあと明瞭。巻き終わりにクライムダウン。 ○4は左を大高巻きだが、ここが最大の難所。C・Sで偵察に行くも、稜線近くまで上げるためひたすら長い(全部で2時間ほどかかった)。偵察から戻る道も迷いやすく危険。事実迷った。上げたあとは左下方向にクライムダウンしていくのが正解。C・Sはそれに気付かず道のない右下に向かい、最終的に懸垂で無理矢理下りてしまった。以下、僭越ながら思いつく限りのアドバイスを列挙する。 「30分ごとに無事のサインとして笛を吹きあう」などと決めて、待機メンバーとの連絡をとるとよい。巻きの途中シュリンゲを目印として木にくくるなどしてルートを見失わないようにするとよい(さらに下降のときのためにそのまま残置しておく)。巻きの途中8mのみを巻く道が右に出るが、無視して上に行くのがよい。巻き後半は足元が狭く、踏み跡が不明瞭なので迷いやすい箇所なので偵察であっても一人になる状況は作らないほうがよい。偵察組は戻って後続にも案内をしてあげたほうがよい。 沢床に下りて小休憩後、先ほどのルートを通って下降開始。 ○4の巻き終わり(遡行時は巻き始め)は土が崩れやすく急なため、PRを出した。 ○3下に到着したのが11時半。リード切上げリミットが2時。準備と片付けも考えて2,3回が限界か、という感じ。結局2回で切り上げた。登攀は2回とも寿栄松。確保者は1回目木村、2回目西垣さん。登攀者としての印象は、登るのは簡単(傾斜ゆるく、足場十分)だがアンカー構築が難しい=リードの練習には適。アンカー構築が難しい理由は、適当なリス少ない(浅かったりそもそもなかったり)し、ぬるぬるしていてカム・ナッツが使いづらいため。ハーケンが比較的使いやすいがこちらは回収が難しい上にもろい岩が点在するので注意が必要。安全のため1箇所につき2,3個アンカーを構築し、流動分散で登っていくのが適当かと思われる。滝の途中のテラスでセカンドの確保開始。つまり最後まで登らない。始点はちょい上の立ち木から。沢のリードは岩場のリードと全く違うことを実感。 13時半に○3を発つ。ゴルジュ内3mは右岸巻きしたが、最後が切れていて少々危険(PR垂らしたが西山が滑り落ちた)。左巻きがベター。 ○2は下降時の難所。高度感があり、左右どちらを巻いても懸垂が必要。我々は右岸をPRのみで巻き降りたが、フリーでの下降になるラストの安井さんを危険にさらした。落石にも必ず注意。左岸のほうがもう少し高度があったので右岸を選んだが、いずれにせよ懸垂することを考えれば左岸もありだったかもしれない。偵察を出してもよいかも。 ○1は右岸巻きで問題なし。 最後はやはり渡渉に注意。なんといっても竜喰は滑りやすい。 ~CLコメント~ 反省の多い沢だった。とくに○4の巻き。これまでの沢でリーダーとしての意識が足りておらず、ここへ来ていっぱいいっぱいだった。 建設的なことを書きたいのでアドバイスすると、リーダーは遡行時に必ず下降のしかた・ルートを意識する(メモするのがよりよい)べきだと思います。上から偵察するのでは見えない部分があるし、偵察は時間を食います。スピードは安全性につながることを忘れないで。 |