2008年 縦走 石鎚山


【08夏合宿1 四国山地 石鎚山縦走】

※この記録は一橋大学ワンダーフォーゲル部(以下HWV)の部員が記録・作成したものです。主たる対象はHWVの後輩であり、レベルに関する表記などはHWV基準で書かれています。
また、記録対象が「自然」であるため、ここに書かれている記録通りの状態が永続することを保証するものではありません。

日時:
2008年8月12日-15日 3泊4日 

山域:
四国山地 赤石山系

メンバー: 
CL:北原(W2) SL:西垣(W2) 顧問:清水(W5)  木村(W1) 寿栄松(W1) 藤井(W1) 森田(W1)

コースタイム:
1日目
マイントピア別子-5:20-銅山峰ヒュッテ
【合計時間 5:20】(休憩含む)

2日目
銅山峰ヒュッテ-1:00-西山-2:30-土山越-3:10-ちち山わかれ-3:20-丸山荘
【合計時間 10:00】(休憩含む)

3日目
丸山荘-4:15-桑瀬峠-2:15-伊代富士-5:00-瓶が森ヒュッテ
【合計時間 11:30】(休憩含む)

4日目
瓶が森ヒュッテ-2:50-シラサ峠-1:00-よさこい峠-2:30-石鎚山登山口-2:15-2の鎖-0:20-ピーク-3:00-ロープウェー
【合計時間 9:45】(休憩含む)

記録:
1日目:
マイントピア別子から車道アプローチ。死ぬほど暑い。できればタクシーなりのアプローチのほうが良い。入山前に水がなくなる可能性があるからだ。マイントピア別子には自販機などはあるが、それほど充実した施設ではない。
車道の途中で登山計画書を提出できる場所がある。登っていく方に向かって左の喫茶店である。ここでもまたエアリアがたよりにならないので、そこで情報を収集できる。教えてもらった登山口から入山。どう考えてもエアリア通りの道はない。登山道の横には沢が流れているが、地図では確認できない。
とりあえず、頼りない標識をたよりに延々登り続けると一応ヒュッテには着いた。当時は無人であった。水場の水は枯れていたが、小屋の付近から水がでているところがあったため、そこから採水。念のため煮沸するが、下山後も我々には異常なかった。テントは5張りくらいはできるだろう。

2日目:
銅山越の場所はわかりにくいが、気をつけてみれば一応標識がある。西山は地形上からもすぐわかる。ツナクリ山は確実にはわからない。標識もないし、それらしきピークが3回くらいあるため、わからない。土山越付近から笹地獄が始まる。高知側の天候が悪いせいも重なって、笹のトラバースが非常につらい。殆ど右側が山がちになっているため足の角度が決まってしまうので足首がいたくなる。ちち山分かれからちち山までの登山道に花畑があるらしいが、見に行く余裕はない。そのまま丸山荘までゼンツ。丸山荘に着く数十分前からラストの俺にムシがつきまとうようになった。このムシがどうも厄介で、ラストがやたらつきまとわれるらしい。かつ、海抜約1600m付近が最も出没する。
丸山荘も無人だった。丸山荘ではその前に降った雨のせいか水が潤沢にあり、助かった。軒先的なところもあって、濡れた雨具なども乾かすことができた。

3日目:
展望が良いはずの寒風山も視界ゼロ。頼りになるのは足もとの登山道と高度、方角だけである。なんとかジネンゴの頭まで行ったが、SLがあまりの荷物の重さにばててしまい、そこから白石ヒュッテまで車道をゼンツ。ヒュッテに着いてすぐに雨が降り始めたため、ご主人のご配慮で小屋の中を使わせていただけることになり、そこで夕食をつくる。水もそこで調達可能である。白石小屋には風呂もあり、かなり充実した小屋だと思う。

4日目:
エアリアにはないが、子持権現には巻き道以外に直登コースがあり鎖ゼンツ系の登りで女性が登るにはかなり厳しいと思う。両手が塞がれているにもかかわらず、虫にも集られるので危険。本来点線くらいにはしてほしいものだ。
その後巻き道を以降かと思ったが、巻きも笹が多く時間がかかりそうだったので、結局車道をゼンツ。山荘しらさー伊吹山ーよさこい峠まではなんとか登山道を歩くが、よさこい峠からの登山道が全く整備されていないのでかなり時間がとられ、これまた結局途中で断念して(沢を下降し、)車道へ。ここまでことごとくエアリアに裏切られたが、最後の石鎚だけはエアリア通りにいった。何せ道が整備されており、歩きやすい。さすが百名山という感じ。
ただし、落石は各所で多いので気をつけるべきである。
ロープウェーとバスの接続は微妙なのであらかじめ調べていくべきである。


感想:
山に関しては基本的に剣と同じ感想だが、とにかくここは虫が半端なく襲ってくる。四国へ行く場合は防虫ネット必須にすべき。

山行全体としては多くのことが学べたと思う。今回は3つを代表して上げてみよう。
まずは、雨の中の山行である。四国にしてはずっと雨だったので、雨山行での技術が向上した。
もう一つは、1年生のスピードの向上である。歩くスピードではなく、パッキングやテント内での行動だ。1日目には遅かった行動が3日目に早くできるようになった。
最後にリーダースが成長できたことだと思う。全体として教えることを通じて不安な点が洗い出されたし、説明することで再確認もできた。




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