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2008年 春合宿 ニュージーランド①


【08春合宿 New Zealand ケプラートラック踏破 】

※この記録は一橋大学ワンダーフォーゲル部(以下HWV)の部員が記録・作成したものです。主たる対象はHWVの後輩であり、レベルに関する表記などはHWV基準で書かれています。
また、記録対象が「自然」であるため、ここに書かれている記録通りの状態が永続することを保証するものではありません。

(1)メンバー :
CL・安井(W4) SL・西垣(W2) 医療・北原(W2) 食当・竹川(W2)


(2)日程
08日―9:00国立集合。13:55成田空港発。16:35ソウル着。19:05ソウル発。 
09日―10:25オークランド着。12:50オークランド発。 
14:40クイーンズタウン着。YHAホテル泊▲ 
10日―10:30クイーンズタウン発。13:30ティアナウ着。YHAホテル泊▲ 
11日―8:45YHAホテル~09:15FNPビジターセンター 
~10:15コントロールゲート~12:00ブロド・ベイ 
~13:30view of te anau~14:00石灰岩の岸壁[limestone bluffs]
~15:00森林限界~16:00ラクスモアハット▲ 
12日―9:00ラクスモアハット~10:15Mtラクスモアへの分岐[luxmore saddle]
    ~10:30Mtラクスモア~10:45Mtラクスモアへの分岐[luxmore saddle]
    ~11:30フォレストバーンシェルター~13:30ハンギンヴァレーシェルター 
    ~16:00アイリスバーンハット▲ 
13日―8:15アイリスバーンハット~10:15ロッキーポイント 
    ~12:15モトゥラウハット~(1時間休憩)~15:00レインボーリーチ 
    ~15:30FNPビジターセンター。ホリデーパーク泊▲ 
14日―7:30ティアナウ発~10:30クイーンズタウン着。YHAホテル泊▲ 
15日―12:20クイーンズタウン発。14:05オークランド着。YHAホテル泊▲ 
16日―12:15オークランド発。20:15ソウル着。高級ホテル泊▲ 
17日―9:20ソウル発。11:30成田着。 

(3)持ち物
通常装備以外のもので必要なもの 
サングラス・紐付きの帽子・日焼け止め(NZは日本の紫外線の約8倍) 
タオル(シャワー用)現地購入の虫除け薬(サンドフライ対策) 
折りたたみ傘(ティアナウは夏は多雨なので)防寒着(山中は夏でも5度) 
持ち込むことができないもの 
食料、カートリッジ 
海外だからこそ必要なもの 
パスポート、海外キャッシュカードorクレジットカード 
海外障害旅行保険(マーキュリーカードの海外保険では不足だと思われる) 
海外使用携帯、海外運転免許(あったらNZでのドライブが可能) 
ロッカーの鍵(格安ホテルのロッカーの鍵が壊れているとき用) 
トラブル時用 
パスポートのコピー(パスポートをなくしたときのため) 
クレジットカードのとめ方や保険会社の連絡先を記したメモ 
*食料に関して 
外務省のHPで調べれば食物の入国制限について調べることができる。 
ただ、入国時に申請する手間を考えると、日本からは何も持ち込まないのが無難だろう。なお、NZの乾燥食は日本のそれよりも格段においしいので、よほど米食人でないかぎり問題ない。レーションもNZの菓子類はカロリーたっぷりなのでよりどりみどり。 
*携帯使用に関して 
海外使用携帯といっても電波が弱いものでは意味がない。特にティアナウではドコモでいうなら3GM携帯でなければ電波がなかった。なおレインボーリーチではそれでも電波が入らない。 

(4)費用:1人につき約25万円
必要経費  
国際便・12万(航空券8万、燃料費4万) 
ホテル5泊・1万6千 山小屋2泊・8千円 
NZ国内便・5万 バス代(空港~都市、長距離バス)1万4千 
レーションや事前準備(虫除け、カートリッジ)7千 
個人使用  
あとは食事代及びおみやげ代。 
食費は日本よりもかかる。1日5千円くらいの見積もりで。 

(5)事前準備
参考資料 
Web・秋場研さんという方のHP。DOCの公式サイト。外務省のHP
書籍・地球の歩き方。わがまま歩き。「Tramping in NEW ZEALAND」 
地図・ネット販売もある。 
事前予約 

1.まずはハットパスの予約。これはDOCの公式サイトで行うことができる。ハットパスとは、トラックの通行券でもあり、山小屋の使用予約券でもある。ミルフォードトラックなど人気のあるトラックの場合は2ヶ月以上前の予約が必要。ケプラートラックでも少なくとも2週間前には予約が必要。 

2.次に国際便の航空券の予約。HISとかで聞くのがいいだろう。ニュージーランドは春のバカンス先として人気があるため2ヶ月前でも空きを探すのが困難である。 

3.クイーンズタウンに直接乗りつける航空券は数が少ない。おそらくオークランドかクライストチャーチまでの航空券をつかまされて、そこからの国内移動を余儀なくされることだろう。NZの国内便を日本から事前予約できるのはNZ航空のみ。しかも日本語でおっけー。これの予約も早い方がいいのは言わずもがな。そして、注意して欲しいのが国際便から国内便の乗り換えには十分、時間に余裕を持たせるようにしておくこと。少なくとも3時間は欲しい。あと現地で航空券を買えば、YHA会員証の割引が効いたりするらしいので、英語力に自信があり、移動に時間をかけてもかまわないなら、そういう選択肢もありますので、どうぞ。 

4.最後にYHAホテルの予約もネットでできるのでやっておくとよい。当日、宿を探すのは意外と大変である。ティアナウやクイーンズタウンのホテルのほとんどは前々日には予約でいっぱいになってしまう。予備日を使う可能性との兼ね合いもあるが、なるべく事前予約が望ましい。 

作った資料 
○NZ危険動植物講習 
○NZ気象講習 
○国際電話の使い方ガイド 
○もしものときの英会話 
○主要都市の観光ナビ 

現地照会先 
トラック予約管理[Great Walks Booking Office] 64-3-249-8514  
トラック管理[Fiordland National Park Visitor Centre] 64 3 249 7924
トラック情報[safety watch]64-800-999-005 
山小屋、登山者管理[DOC Te Anau Area Office]64 3 249 0200
救急車、警察、消防 緊急コール 111 
シャトルバス[tracknet]64-3-249-7777 
在ニュージーランド大使館64-4-473-1540
在クライストチャーチ出張駐在官事務所64-3-366-5680

(6)問題点の対処
水場 
ジアルジアがあるので湖の水や沢の水は煮沸が必要。ただし山小屋には水道水があるので余計な心配は不要。神経質な人はここの水でも煮沸するようだが必要ない。 

天候 
調べた限りでは、NZのこのあたりの3月は日本の梅雨時の2倍くらいの雨量。防水対策などにぬかりがないように注意する。だがトラックには排水溝のように水のはけ口がつくられているので、雨が降ったからといってトラックが崩れることへの心配はあまり必要ない。 

入国 
泥が付いたテントだとか、靴だとかは持ち込めないので注意。薬品シャワーをぶっかけられます。 

クイーンズタウン生活 
長距離バスの予約など、わからないことはインフォメーションセンターで聞くことができます。 
あと便利なのが、インフォメーションセンターの向かいにあるバンジーツアーなどのトラベルセンターのロッカー。1日10ドルでザックが2つ入るロッカーを借りることができます。 

クイーンズタウン~ティアナウ 
バス会社によって多少、値段が違う。すべてを加えると1日5便くらいあります。当日予約はきつそうです。帰りも行きも乗ったバスは満席でした。 

ティアナウ生活 
スーパーやレストラン、山道具屋、薬屋などがすべて一つの大通りにあります。忘れ物してもたいていのものがここで買うことができる。カートリッジは互換性があるかどうかを店員に聞いた方がいい。乾燥食はインフォメーションセンター近くのスーパーにあります。 
クイーンタウンと同様にわからないことがあるとき、バスの予約にはインフォメーションセンターを使います。 
なお、ティアナウでお勧めしたいのが、ホリデーパーク。4人で行くとコテージが一つ100ドルで借りることができ、かなり快適。ここはまず予約でいっぱいになることもないだろうというぐらい大きいので、予約していかないで泊まるならここだろう。場所も市街地からは遠いもののFNPビジターセンターからコントロールゲートへ向かう車道沿いを5分くらい歩いたところなので、入山、下山に便利。バスもホリデーパーク発なので、それも便利。 
あと僕らは山にもって行かなくていい下界用グッズはユースホステルのロッカーを使わせてもらったので、入山直前はYHAホテル泊でもいいかもしれない。 
入山、下山 
FNPビジターセンターで、ネットで予約した際に印刷したチケットと交換でハットパスをもらう。入山届けもここで。用紙がFNPビジターセンター内にあるので、ここで記入し、提出する。ただし、ここで入山届けを出したときは必ず下山した際に連絡すること。でなければ、レスキュー呼ばれたり、大変なことになります。 

一日目の行程 
コントロールゲートまではバスで行くこともできる。10ドル前後でYHAホテル前から乗れる。コース上に危険箇所は一切ないし、迷う心配もない。ただ、ブロドベイからはだらだらとした登りが続くので、体力的に少しきつい。 

二日目の行程 
稜線歩き中にところどころやせ尾根道を歩くというふうに何かの記録に書いてあったりしたのだが、まったくそんなこともなかった。危険箇所としてこのトラックで唯一記憶しているのがMtラクスモアへの分岐へ向かう最後の15分くらいの道である。道自体はよく整備してあるのだが、風が強いとどこから落石が来てもおかしくないようなガレガレした草原ならぬ岩原をぬけていくことになるからである。強風のときはなるべく早く抜けてしまいたいところである。 
またMtラクスモアへのピークアタックはあまり整備されていない登山道でイワイワしているところを行くので悪天候時は気をつける。ザックをおいていく場合は落石やキーアによってザックが落ちないように重石をつけるなどする。 

三日目の行程 
平坦で楽、だるいけど余裕。湖で泳ぐときはサンドフライに注意。レインボーリーチからは10:00、15:00、17:00にバスが定期的に迎えに来る。 

出国 
出国税を25ドルとられます。おみやげは蜂蜜とかハンドクリームとかワインとかは手荷物で持ち込むことができないのでしっかりザックの中にしまっておく。 

時差 
3月の第3週まではサマータイムで+4時間、それ以外は+3時間 

日の出、日の入り 
日の出は6時くらいだと思うが、実際に動き出せるくらいに明るくなるのは7時半くらい。 
日の入りは脅威の遅さで夕方の7時前でも全然明るい。




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