【07夏合宿 北アルプス 燕岳~常念岳 記録 】
※この記録は一橋大学ワンダーフォーゲル部(以下HWV)の部員が記録・作成したものです。主たる対象はHWVの後輩であり、レベルに関する表記などはHWV基準で書かれています。
また、記録対象が「自然」であるため、ここに書かれている記録通りの状態が永続することを保証するものではありません。
メンバー:
CL安井(W3) SL清水(W4) 新人 加藤、北原、西垣 (W1)
コース:
8/11 0}穂高駅~タクシー~▲中房温泉
8/12 1}▲~3:00~合戦小屋~1:10~燕山荘~0:30~燕岳(空身ピストン)~0:25~▲燕山荘~ 2:30~▲大天荘[7:35]
8/13 2}▲~3:00~常念小屋~1:00~常念岳~3:40~2625~0:30~▲蝶ヶ岳ヒュッテ[8:10]
8/14 3}▲~3:00~日大診療所~1:00~明神館~1:00~上高地バスターミナル[5:00]
CTはエアリアタイム。どうせCT記録してあっても、参考にするのはエアリアでしょ?
記録:
<前置き>
お盆のここは人がいすぎ。
後ろの人に抜いてもらう練習とか、道を譲ってもらったときのありがとうとか、
いやでも山登りのマナーが身につく。
あとテン場とか水とかの余計な気苦労があります。
そんな山登り。
<0日目>
国立からゆらり揺られて5時間、穂高につきます。
まずは24時間営業の西友で買出し。
穂高の族の方たちは西友にたまるのかも。
それから運よくタクシーを捕まえます。
熊は甘いものが大好物、子連れの熊は危険、熊に会ったときは慌てずに後ずさり、
といったタクシーの運ちゃんの熊話を聞きながら、中房温泉。
中房温泉は日本の秘湯を守る会に入ってらっしゃいます。
雰囲気はたしかに秘境です。
だからテント泊の奴は入ってくるな、言われます。
<1日目>
合戦小屋までは30~40分ごとにベンチがあるのがにくい。
いいペースを作らせてくれます。
合戦小屋ではすいかが売られていて、都会の喧騒から逃げてなぜか山登りをする人たちのオアシスさながら、です。
燕山荘は設備がきれいです。
あまりの心地よさにここで満足して燕岳に登らない人なんかもいるのではないでしょうか。
ただテント泊をしない人には、ミネラルウォーターしか売らない精神はいただけません。
宿泊者用のトイレを使ってやりました。
大天荘は遠かった。
やっと着いたらもう5時。
でもなんとかテン場ゲット。けど、水が…。
給水施設の不調で、取水制限。
またもやぼったくりミネラルウォーターを購入。
大慌てで10本くらい買い占めます。はめられた感は否めません。
夕食はチーズクリームグラタン。
僕が提案した料理ですが、好評でしたね。
味がどうというより、水をあまり使わないところとか、コッヘルが一つですむとこが、みんなの心をわしづかみます。
デザートは高野さんのお見送りの紀伊国屋のメロン。
めちゃめちゃおいしかったです。
すれ違う人たちに、いちいち「スイカ?」って聞かれながらも抱いて持ち上げた一日が思い起こされます。「それ花火?」って言ってきた人には10ポイント上げたかったですね。
その夜は、ヘルセウス流星群の日だったのに、1年生はテントから出てきません。
テントから頭だけ出して「きれいですね。」
ロマンのロの字もないやつらです。
<2日目>
なんとか水が豊富な常念小屋へ、を合言葉に朝早くから立ち上がります。
5時前出発だったので、最初は少しヘッテン歩き。
常念岳を前にしてのゲキ下りはなえなえです。
常念岳の登りがこの山行の唯一の危険箇所でしょう。
ただ少し岩いわしたところだというだけなので問題とするなら落石くらい。
あと蝶槍の登りはなかなかきつい。
登っているはずがいつのまにか下っていて、
通り過ぎたと思っていたところがまだ着いていなくて、
できるはずのことができないような気分になります。
蝶ヶ岳って、山頂はどこ?
夕食はジフィーズのどんぶり系を二つ。
おかずはミートボール。
さびしい食事のはずが、
お見送りのアロエ茶とか、ニンニク入り味噌とか、カプチーノとかで、
コース料理みたいになったのは、お見送りをくださった先輩たちのおかげです。
本当に感謝の念が絶えません。
ありがとうございました。
<3日目>
下山はだるい。
しびれをきらして上高地自然探勝路を走り出す奴がいる始末。
それにしても上高地は観光客がすごかった。
「君らが見てる山に俺らは登ってきたんだぜ」という、
自虐ともとれるような思いで行程終了。
お疲れ様でした。
そのあと上高地で風呂入って、松本で打ち上げ。
そして松本はステ寝(=駅寝=ステビ)天国です。
リーコメ:
水不足になってしまったのが一番のリーダーとしてのミスだと思う。ただその水不足が、不謹慎ではあるが、パーティーとして経験値アップになったし、個人的に少し楽しめた。あと、ずっと晴れっぱなしという逆に天気にたたられた、体力的にきつい山行を予定より1日縮めて完遂できたことは、1年生の訓練として有意義だった。しかし、上級生が少なかったせいで生じる気疲れもなかなかのものだった。精神的持続力が個人としての反省点。
SL
簡単に気が付いたことだけ。
高地で縦走する場合には、日焼け止めが必須。
自分は水で苦労する山行はあんまりすきじゃない。
穂高駅を出たのは20:25。上高地に下山したのは12:04。
中房温泉は携帯圏外です。