09 湯場ノ沢


2009沢トレ 湯場ノ沢 遡行記録

文責:寿栄松顕人

 

メンバー

W3:北原 西垣(CL

W2:木村 寿栄松(SL

W1:西山 山田 湯田

 

日程・コース(フォールナンバーは東京周辺の沢による)

523

(武蔵五日市駅~)笹平バス停-0:20-入渓点-0:09-②2m-0:12-③2m-0:12-⑤4m-0:07-3m-0:15-ナカノ万六沢二又-0:16-⑦2段8m下-0:45-⑦上-1:21-登山道-0:40-ヒノキの巨樹と小祠(エアリア上)-0:23-柏木野バス停(~武蔵五日市駅)

 

記録

0552国立発

0644武蔵五日市

の部員がほとんど。新入生が2名遅刻するもバスの時間に支障なし。

駅前のコンビニは0630開店。ここでレーション・朝飯買ってもOK

0710バス乗車

登山客でかなり混んでいる。

0745笹平バス停着

バス降りて正面の道をしばらく歩く。

0825入渓点の橋

新入生にハーネスやギア類の扱いについて教える。

 


橋のすぐ手前。左に崩れた「トタン小屋」(東京周辺の沢より)がある。


橋の右から入渓。

 

0855入渓


ちょっと歩くと左手に鉱泉跡(写真)がある。


0904②2m 水流中直登。

09073m 右側の乾いたところを登る。

0916③2m

腰近くまで釜につかって直登。左巻きは少し高度ありと判断したが登攀後巻き道を見たところ問題なさそうだったので、寒いor水量多ければ使ってもいいだろう。

④トバノ万六沢二又(4:1)は明瞭。

 

0928⑤4m

 左を巻いた(フリー)。右を直登してもOK。ただ直登の際に確保しようとしても、支点が遠い&もろい恐れ。

 

 

09353m

 右をフリーで直登。立ってはいるがスタンスが多く安全。

 ここから⑥の二又まで続くいくつかの2m滝も余裕。なんとなくで越えた(一応「対処」としてはそれぞれ右フリー、左巻き、水流中直登、最後の2mは忘れた)。

 


0950⑥ナカノ万六沢二又(1:1)も明瞭。

 ここで休憩をとってもいいかもしれないが、次の⑦ゴルジュでの対処に時間がかかり、メンバーは実質休憩となることを書いておく。

 

ここから⑦まではイワイワした感じで斜度も若干ついてくるが、フリーでどんどんいける。

 


1006⑦二段8m(1番目写真の最下段=3番目の写真で登攀している滝)

 ここが核心部。確保支点選びが難しい。というかない。

 トップ(※):一段目は水流中直登。ホールド・スタンス豊富。二段目は右を巻いたが、危険とのこと。

       後続確保のため支点探すも右端の角度悪い立ち木かかなり奥の遠い立ち木しかない。危ないが二段目上の倒木(2番目の写真)を使う。

 セカンド:ザイルダウンしようとすると一段目でひっかかってしまうということで、セカンドが一段目まで登ってそこで待機し、ザイルダウンの補助役に。

 後続:確保されて一段目はトップと同じ。二段目は水流中直登。

 

 CL西垣さん(トップ)のコメントを載せておく。

右の巻き道
ぱっと見は楽そうに見えるし、巻きはじめの右壁の登り自体は簡単なのだが、落ち口へのトラバースは足場が狭くてほぼない上に、高度もあってかなり怖い。(一枚岩であることが問題なわけではない)
加えてロープを出せるような箇所もない。

 


 東京周辺の沢の遡行図上ではこのあと3段ナメ滝、3mがあるが、どれがどれか弁別不可能。「ゴルジュ内に滝がいくつも」という感じ。写真のように全て直登。

ゴルジュを越えると小滝のようなものがちょくちょくあったりしながら小一時間歩く。

1120前後、倒木帯にさしかかる。

 くぐったり越えたりと疲れる。新入生はバテるだろう。ケガなどに注意してあげたい。

1200前後、沢筋が途絶え、ツメか。

 リーダーズで登山道を探しに偵察。けっこういかないと見つかりそうになく、行けば間違いなくありそうなので、偵察もそこそこに全員でツメる。

 ここが結構疲れる。茶色く湿った土が崩れやすいため、なかなか進めない。斜度も大きい。掴める木もあまりない。マスキのツメと同程度か、進んでも戻る分(土が崩れて踏み込んだ足が一歩前に戻るイメージ)少ししんどいという印象。新入生にケアを。

 


1212登山道に出る。

 沢装備解除してしばらく休憩。

1230下山開始。

 登山道は快適。しかし東京周辺の沢にあるように45分で柏木野バス停というわけにはいかなかった。思ったより長い。

1310エアリア上にある「ヒノキ巨樹と小祠あり」箇所。明確にわかる。

分岐となっており間違えやすいが、祠の手前から右に斜面を下りていく道が正しい。祠のほうにのびる道は方角的にも間違っている。念のためそちらを偵察したが、すぐに荒れて狭い道となる。

1333登山道終了。

 小さな橋を渡って民家があり、小さな階段を上がると車道に出る。すぐ右にいけばバス停。ただバス停がバスの来る車線の逆に位置しているので、やってくるバスにアピールしないとスルーされる恐れ。実際通過されかけた。なんでこんな不合理なつくりなんだ…。

 

反省会は武蔵五日駅前の神戸屋にて。

新入生の感想としては、体力不足を反省するという趣旨のものが多かった。ツメと下山が長かったせいもあると思うが、初の重荷ということがやはり大きいと思われる。滝の対処面ではよくできていたと思う。

 

新入生の初沢トレ用の沢としての評価は、

×ツメ、下山が長い 

×ロープワークが少ない

△水量多めで濡れることが多い→シャワー慣れができる、おもしろい?

○遡行時間は短い

○直登できる滝がちょくちょくあって、レベルもほどよい

という具合。

沢トレには適していると思われる。レギュラーの沢に加えられそうな雰囲気。




     RSS of this page