05年度HWV記録
沢始めPARTⅠモミソ沢遡行&小草平の沢下降
1.メンバー
CL:高野(2) SL:宮野(3) 気象:小幡(1) 医療:真船(1) 装備・記録:清水(1)
2.行程概要(コースタイムには休憩・入渓準備などを含む)
3月26日 渋沢st~▲O倉
3月27日 ▲O倉―1:10―新萱橋―0:45―②3段11m―0:50―④大棚―1:15―大倉尾根―1:10―⑥7m―2:00―③三条3m―2:00―①5m―0:25―登山道(9:35)
3.問題点と対処
携帯電話…大倉尾根では入る。小草平の沢途中でも開けている場所なら入る。
新萱橋へのアプローチ…車も通れる林道。
・モミソ沢遡行
②前までの小滝…直登簡単。どの滝でどのコースを登ったかを覚えていないほど簡単。場所によっては軽い巻きあり。
②…1・2段目は直登。三段目は右から巻き気味。中間支点があるので、リードも可能だと思われる。
③…突っ張りでも、体を入れても登れる。ガバもあるがカチ持ちができるとなお良い。
④…CLが巻いて、清水を確保した。登った清水はフォールなしで登れたが後続には巻いてもらった。しかし、巻きは良くないらしい。A0は嫌で、フリーしか頭になかった清水はお助け紐をだして登らせるという概念がなかったことに反省。
ツメ…本流を行った。ガレガレで落石が起こりやすいが、慎重に行けば問題なし。前日までの天候次第で、泥が崩れやすいので、キックステップを使う。
・小草平の沢
下降し始め…倒木が多くて、めんどくさいが、我慢すれば問題なし。
⑦…クライムダウンで
⑥…左岸より懸垂
⑤…クライムダウンで
7m…懸垂した。技術があればクライムダウンも可。
③…左岸より懸垂下降
②…5・3はクライムダウン。4はゴボウ降り。最適な支点は見当たらなかった。うまければクライムダウン可。
①…左岸より懸垂
4.状況・感想
今年の沢始めはまず、三年生にSLをとってもらいPARTⅠでモミオグ、次に四人だけでPARTⅡで葛葉川にいくことにした。
前夜発のテン場はO倉。詳細は行った人に聞いてください。Sはなかなか眠れず山行後にも疲れが残ってしまった。山行前はたくさん寝るべきである。テントデポした。新萱橋までのアプローチはアスファルトと砂利の林道。途中Sが雉打ちへ。念のため半ポリしていくいくが、入渓点に着いた時点で宮野さんが水を捨ててしまった。モミソにはあんまり水がないので一人当たり半ポリくらい持っていったほうがいいだろう。
オーダーは、CL-清水―真船―小幡―SL。入渓は橋の横から。新茅ノ沢を少し下降し、水無川に着いたら懸垂岩があるので、その中の割れ目(?)から水がちょろちょろでているのでそれがモミソ沢。これからずっとV字のゴルジュみたいな感じ。序盤の小滝は直登良し、軽い巻き良しで特に問題なく超えていく。②はまずトップCLが1・2段目を難なく突破し、三段目の巻きへ。行けるとのことなので、後続が行く。三段目の巻きでは清水が念のためシュリンゲを木の根にタイオフして後続の助けとしたが、上級生だけなら必要ないかも。③も問題なし。さて核心④、詳しい対処は上記したが、遭対では「CL・清水が巻いて確保で後続を確保。時間によっては全員巻き」であったが、巻きはCLだけでしてしまった。反省。ちなみに巻きはあんまり良くないらしい。しかし、多分今年モミソに入った最初のパーティーだったと思われ、巻き道が秋から踏まれていなかったのではないかと思う。さて、ツメであるが、トップの足がやや遅い。前記した通りの斜面の状態なのでなかなかてこずるが、安全面では問題なし。途中、ルーファイから、一時清水がトップになる場面もあった。そのときの感想としてはもうちょっとスピードが出るのではないかと感じた。
稜線に出てからは堀山の家方面へ向かう。小草への下降点はマーキングがありすぎて分かりにくい。ただし、どれで行っても結局は本流へ着くだろう。源頭部の小滝はクライムダウンで。前から後ろへときちんと指示が飛んでおり、問題なく降りる。⑥は左岸の木より懸垂下降した。支点までがやや悪いので支点の木からロープを伸ばし、フォローに使用した。二回の岩トレで懸垂も十分練習していたので、うまくできた。⑤もクライムダウン。トップは時間をかけ慎重に降りていたが、コースが分かっている後続は、前の人の指示によりすばやく降りる。7mはクライムダウンを試みるが、結局懸垂にする。支点が遠く、岩角でロープがこすれそうなのでSLがタオルで保護した。③も左岸より懸垂下降で、問題なし。②は上部二段はクライムダウン。しかし、一段目がちょっと難しく、岩にパワーロープをかけてごぼう降り。清水は念のためだけにロープをつかんだだけでクライムダウンし、ラストSLもロープ回収もあり、空身でクライムダウン。①は左岸より懸垂。まだ、木に葉っぱが生えておらず、生きている木かどうかの判断が難しかったが、よく見ると判断がつく。その後の堰堤は左岸より巻き降りる。勘七の沢が入ると一気に水量が増える。その後の登山道までは難なく下降。そこでかろうじて電波が入るので下山電話をして完了。バスで大倉から渋沢へ。反省会は阿闍梨で。食べ足りない東北面子はケンタヘ。
全体を通して、やや足が遅い気がしたが、沢始めなのでしょうがないだろう。コミュニケーションはオッケー。沢としては面白いと思う。あと、登れないわけではないが各人の登攀力はもっとあったほうがいいと思う。私もそんなにうまいわけではないが、やはりクライミングジムにはもっと行くべきかと思う。
5.リーダーズコメント
CL…結論からいうと、顧問の宮野さんに的確なアドバイスを頂いたとはいえ、2年生が上級生メンバーとして今後1年活動をするうえで、期待の持てる沢初めとなったということ。では反省点を述べるとトップである人間のせいなのであるが、行程中のペース配分(ツメやボサ歩きでもっととばすべき)、パーティー間のコミュニケーションが積極的に行われている反面、緊張すべき点でのおしゃべりといったことであろうか?感心した点としては沢を遡行しながら、下降できるかを想定していた清水の視野の広さであろう。沢初め、今年度初の沢リーダー山行として有意義な山行になった。みんな自信を持ってこれからも臨んでいってくれ。
SL…清水はパンプ等で練習していることもあって、なかなか華麗な足さばきであったが、全体的に登攀力不足。強く感じたのはスピードが遅いこと。入渓準備や、ツメ、下降点のあたり、安全なところや沢と関係ないところはもっとスピードを上げてもいいと思う。久々に体動かしたけど、全然バテなかったし。判断に関しては2重丸。高野、清水とも全く問題は無いであろう。真船、小幡のフォローも中々板についていたし、なによりパーティーとしてまとまりがあり、うまく機能していた。沢初めと言うことを考えれば、十分に合格点だと思う。
かくいう、私もモミソでポカ二つ。「水捨てる」「対処間違う」は反省しています。次回からは、セカンドが清水では無くなるので、未経験の真船、小幡はがんばってほしいです。