05新歓沢熊倉


05年度HWV記録

沢登り体験会 熊倉沢左俣東沢遡下降

1.メンバー

CL:高野()  SL・装備・記録:清水()  気象:小幡()  医療:真船() 新人:居波・南() ゲスト高橋氏(4)

 

2.行程概要(登攀とは巻き・支点構築・確保登攀をさし、総タイムに参入している)

 4月30日 武蔵五日市st~南郷BS―0:35―入渓点(入渓準備40分)―0:35―②二段15m(登攀に2時間)―0:30―奥の二股(15分休憩)―0:45―②二段15m(下降に35分)―1:00―入渓点―0:30-南郷BS  (6:30)

 

3.問題点と対処

 ・携帯電話…バス停では入る。熊倉林道と矢沢林道の分岐ではすでに入らなくなっている。もちろんそれ以降は沢中を含め全滅。

 ・入渓点へのアプローチ…林道歩き。矢沢林道を分けるところは分かりやすい。右俣と左俣の出合も分かりすい。遡行図どおりあずまやがあるし、枝沢の水量ではないし。ちなみに上の駐車スペースは確認していない。

 ・入渓点…林道から踏み跡がありありそれを降りると右俣の渡渉(足首くらい)。そこから下降して左俣出合から入って一個目の橋(丸太製)に乗り二つ目の橋まで旧登山道を通ってもいいし、遡行図通りすぐに旧登山道で、二つ目の橋から入渓してもいい。

 

以下は滝の対処であり、滝の番号は「東京周辺の沢」による。

・白糸状の滝は確認できなかった。

・①4m遡行…水流の右よりから行く。全員フリーだが特に問題なし。

・①4m下降…遡行時とほぼ同じルートをクライムダウン。

・2m…記憶になし。

・②二段15m遡行…巻きは左岸。遡行図及び去年の対処では右岸であったが、今年は左岸が巻けそうな雰囲気を醸し出している。偵察の末やはり左岸巻きに。滝の直登は一段目が水線通しで、二段目は「右寄りから登り始めて、そのまま水流右~2、3m登って左に移動し、そのまま直上」という感じ。

・②二段15m下降…左岸より懸垂下降。候補支点が3つ位あるが、支点まで行く安全性・障害物の有無・降りきった地点を考慮して決める。支点までは簡単な道だが落ちると厳しい高さなので、上のほうの別支点からお助け紐をだして、歩くときの補助とする。

・③5m遡行…トップは左側。セカンドは水線通し。左が良いそうなので、立木からお助け紐を出して後続は左を登る。

・③5m下降…遡行時にお助け紐を出した支点から懸垂下降

・④3mトイ状遡行…登りやすい所を登る。特に問題なし。

・④3mトイ状下降…クライムダウン。

・4m遡行…特に問題なし

・4m下降…クライムダウン。

・奥の二俣…左は伏流気味。

 

4.状況・感想

 7時40分のバスに乗れるように武蔵五日市集合。立川駅で期せずしてみんなが出会う。登山届けを交番に出し、入山電話をして出発。ここでは副本の悠さんから「入山電話はどこからかけているかを伝える」ことを教わる。武蔵五日市駅からのバスは昨日と打って変わって大分込んでいる。途中の駅では休日にも関わらず小学生も大量に乗ってくる。

 アプローチは中々良いペースで。矢沢の下流は中々魚影が濃いようで銀鱗を結構見た。しかし、おそらく大分スレていることであろう。さすがに経験者が4人もいると道を間違えることはない。入渓点に着くと様々な問題が発覚。居波君は履ける長ズボンなくCLがアンダーウェアを貸し、その上にハーフパンツを履く。しかも、CLが居波君用スパッツを忘れる。仕方がないので、スパッツなしで。また、南君のハーネスはなかなか正確な位置にならない。結局、一箇所ねじれているだけと判明し、そこを直して完了。

 オーダーをCL―小幡―居波君―マフネン―南君―SL―ゲストとして出発。一年生達は最初足取りがおぼつかなかったが、段々と慣れてきた。①は問題なく通過。あっという間に二段15mに到着。CL・真船は右岸の偵察へ。SLは左岸の偵察へ。左岸は見た目通り巻きやすい。あっという間に滝上へ。右岸偵察に行った二人に左岸が良いことを伝え巻いてもらうことにする。もちろんSLは巻き降りる。これも問題なし。さて、登攀になるがザイルが降りてこない。滝の傾斜が弱くテラスがあるためにザイル投下が難しい。試行錯誤の末に何とか下りてきた。これも練習が必要な課題であることが分かった。まずは小幡が一段目で手本を見せてテラスでザイル渡しと指示。小幡は登り切った時点で上にパワーロープを出すようにナイスな指示。この辺も事前の打ち合わせが甘いことが判明。そして、居波君が登る。出だしの細かいスタンスで躊躇していたが、うまく使えることが分かったようで、登っていった。二段目はスピードアップして登攀完了。続いて南君。クライミング体験会で見せてもらった素晴しい動きで一段目をサクッと行く、二段目は多少てこずったが登る。時間がないので、SLは巻き、高橋氏は登攀。最後に小幡が二段目を登る。やはりここで、時間がかかっておりすでに12時15分になっている。奥の二股までは行けるかどうか微妙。しかし、その後はサクッと抜ける。と左から枯れ沢が入る。そういえばここで終わりだったことを思い出し、地図で確認。この時点で12時45分。しかし、CLは「ここ右だろ?」と。これだけ顕著な二股は奥の二股しかないと。最ラスト高橋氏はやや呆れ気味。

 下降はSL―マフネン―南君―小幡―CL―ゲスト(懸垂下降時はゲスト→CL)。やはり一年生にとって下降はなかなか抵抗があるのだろうか、恐る恐る足を出している。しかし、段々と慣れてきて最後には大分歩けるようになった。4mと④のクライムダウンは簡単。去年はかなり怖く感じたが、今回はまったく問題ない。一年での成長を感じた。③の懸垂支点は去年と同様。真船が降りた後は、下のフォローを真船に頼み、SLは②の下見に。支点は決められずに、お助け紐を出しておき、空身で戻る。南君は初の懸垂で少し怖そう。でも、難なく降りてきた。さて、二段15m下降の懸垂支点はリーダーズで相談して決める。ここでも、少し時間がかかるが、大きな落石も無く下降完了。①もクライムダウンして完了。

 入渓点で沢装備解除。遡下降は沢シューが洗えるから良い。反省会は国立の紅矢で。

5.リーコメ

 CL…準備会に全員いないのはやはりまずい。教え方に自信が持てていない二年生に懸垂方法を教えることをまかせたのは間違えであった。CLが直々に教えるべきだったと反省。実際に岩トレに行っている居波氏はスムーズにできていたと思う。前日の疲れを考えると出発時間は妥当。計画書の内容の記憶が定かでなかったのは大反省。そんな状態なせいか、心の中で自分の判断はすべて間違っているとまで思っていたようで、読図があっていても二俣と信じられない、①がクライムダウンだとわかっていても、SLからの確認に指示できない。新入生は楽しんでくれたようでよかったが、心が晴れない山行であった。高橋さんには恥ずかしい話から様々な話題を切りひらいていただき大変感謝です。

 

 

SL…反省しだらけの山行であった。滝の上下のコミュニケーションの取り方(事前協議・コール)の確認が早急に必要である。また、エイト環の外し方がまずい。みんなに講習しよう。さらに、バスの時間。二日連続の山行ということで、バスの時間を少し遅らせたが、やはり一番のバスで行くべきであった。私自身の反省は風邪を引いたことだ。一日中バイト→食事会→飲み会→二時間睡眠→山行はヘビーだった。この忙しさのせいで準備会にも出られなかったし…。




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