05新歓沢クズハ


05年度HWV記録

沢登り体験会 葛葉川本谷遡行

1.メンバー

CL:高野()  SL・装備・記録:清水()  気象:小幡()  医療:真船() 新人:前川・高木() 

 

2.行程概要(登攀とは巻き・支点構築・確保登攀をさし、タイムに参入している)

 4月17日 秦野st~菩提BS―0:40―葛葉の泉(入渓準備35分)―0:30―F2横向きの滝―0:10―F3‐10m幅広(登攀に30分)―0:10―板立ての滝―0:25―大平橋(15分休憩)―0:40―富士形の滝(60分登攀、20分休憩)―0:50―ツメ開始点(10分休憩)―0:35―三の塔尾根(15分休憩)―1:40―大倉BS~渋沢ST(7:10)

 

3.問題点と対処

 ・携帯電話…葛葉の泉では入る。大平橋でもはいる。三の塔尾根でも入る。

 ・葛葉の泉へのアプローチ…車も通れる林道である。菩提バス停からはひたすらまっすぐ。坊坂というところを登る。ゴルフ場の横も通る。入渓前のちょうど良い足慣らしだろう。

 ・入渓点…泉で右岸に渡り、少し上流に行くと堰堤の上に出られる。

 

以下は滝の対処であり、ヤマケイさんの『関東周辺沢登りベスト50コース』を使用した。はっきり言って葛葉なら50ルートが適切である。また、写真は「丹沢・駆け巡り」さんのサイトにあるものが正確と思われる。

・3m・5m・ゴルジュの小滝…50ルートなら分かりやすい。対処は記憶にないくらい問題なし。

 ・F1-3段…1・2段は問題なし。三段目は右のリッジから巻いた。落ち口は新勧なら微妙。もっと大きく巻くと安全かも。この滝を横向きとしているサイトが多いが、滝の形状・位置関係から考えてこちらが正しいかと。横向きの滝が名前のついているわりにしょぼいから致し方ない気もする。直登なら要確保。支点は調べなかった…

・F2-10m横向きの滝…今回は右の本流から全員フリー直登。左も中央もどこも可。安全なら右かと。

 ・F3-10m幅広…東京周辺の写真では「板立ての滝」となっている④7m。今回は左の乾いているところを真船・CLがフリーで登る。続いて、小幡がお手本フリー。高木君と前川君が確保で登る。最後にSLがフリーで。三点支持が出来ていれば問題なし。左岸巻きは意外に良くないかも。

 ・F4-2条8m…8mは大げさかも。みんなで中央左をシャワークライム。遡行図通り左のルンゼでもいいけど。

 ・5m…遡行図通り水流左。ただ、左巻きもばっちりある。

 ・F5-7m板立ての滝…全員で左岸巻き。普通の巻きだが新勧ならフィックスしても良い。

 ・F7-2段10m曲がり滝…三点支持とコース取りをきちんとすれば問題なし。1段目は中央。二段目は左。ただ、右のほうが面白い。50ルートでは大平橋まで大きく巻いているが、巻きの練習にはいいのかな?

・4m幅広…沢始めは左フリーだったが、新勧なので右巻き。

・5m樋(トイ)状・F8…記憶になし

 ・F9-5mCS…左の乾いたところを登る。逆層気味なので注意。確保ありならチョックストーン直下の右側を登ったら面白いだろう。

 ・F9-2段10m富士形の滝…CL・真船・前川君が左岸から巻いて後続を確保。支点がやや遠いので、パワーロープ連結で伸ばす。A0用に同支点から出した。右岸巻も可。先行・後続Pは右よりの水のないところを登っていた。ここはリードの練習にいいのかな?

 ・F11-6m樋状ナメ滝…右から普通に。軽くロープを出した。

 ・F12-2段10m…左から巻いた。巻き口はそんなに良くない。ほんの少し沢から離れた後もどるという感じ。前回はこの巻きから直接ツメに入ったが今回は忠実につめることにする。

 ・F13-5m…真船のみ左から。他は右の乾いたところから。トップのCLが10mロープを出す。

・ツメ…F12のあとに遡行図通り右から一本入り、(遡行図にないガレルンゼが)左から入り、すぐに二俣。ここを左に入り、すぐに左の小尾根のふみ跡をたどり、急登をすると登山道に出る。

 

4.状況・感想

 7時秦野集合。前川君は真船が谷保から一緒に。高木君はCLが国立から一緒に。八王子組と町田で(たまたま)合流。計画書の提出と入山電話をすませバスで菩提まで。休日はかなり空いてる。230円。さて、楽しい楽しいアプローチ。自己紹介をしたり、一年生と授業の話をしたりしてサクサク歩く。

 葛葉の泉は休日だけあって混んでいる。入渓準備をしていると沢足袋を履いている犬連れの二人組みが先に入っていった。

 詳しい滝の対処は上記したので省略。

 今回は初めての一年生を連れて行く山行で、どんな感じになるか心配していたが、葛葉であることを考慮しても良い山行であった。オーダーは真船―CL―高木―小幡―前川―SL。F1は右から問題なく越える。一年生は落ち口で慎重に行っていたが、足取りはしっかりしている。曲がり滝は遭対で変更したとおりに右の本流を全員でフリー直登。続いてF3ではロープ工作を待つ間に高木君が携帯で滝の写真を撮っていた。上級生としてはこういうのは嬉しい。真船がゴンザの滝を撮っていたのを高橋さんが嬉しそうにみていた気持ちが良く分かる。 板立ての滝は全員で右巻きをしたが、トップ真船がまったくロープを出そうとしない。しかたなくCLに出してもらうが、真船がらしくない。この理由は大平橋での休憩中に分かることになる。次の曲がり滝でも一年生は問題なく登った。中々歩ける一年生だ。一休は大平橋下で取る。そこに着くや否や真船はザックをどかっと降ろし、グテーと座り込む。どうやら風邪をひいており、熱があるようだ。CLのお楽しみのロールケーキを食べて出発。本来はここで真船と小幡を変える予定だったが、マフトップのままのほうが一年生のフォローに関わらないという点で安全だと判断し、このまま進む。さて富士型の滝。希望を聞くと高木君は登りたいというので、真船・前川君・CLは先に巻く。まずは前回登っている小幡がお手本を見せる。はずだったが、一段目でさくっとフォール。進路を左に変えて登ったが、どうしたのだろう。猿も木から落ちるということなのだろうか?二段目をはさくっと登って名誉挽回。次は高木君の番。チャレンジ精神旺盛な彼は小幡が落ちた右側のルートをやってみるという。途中まで順調であったが、上部でスタンスがなくなり、一回下ろす。今度は進路を左に変えて再チャレンジ。上部では力を使って這い上がる。二段目も苦労しながらも、パワーロープを軽い支えとして登った。本当は去年のリベンジをしたかったSLであったが、確保すると時間がかかるので、あっさり巻いた。ロープを片付けてさぁ出発というときになって、真船がきついので下降したいと言ってきた。しかし、危急時対応の区切りは富士型「下」になっている!しかも新勧山行なので、下降はさせたくない。なんとか説得して、長く休憩をとり、つめることにする。何とかつめることができた。

 下山は足首に不安を抱える真船をトップにして一年生は舗装道路に出たところで沢シューを解除。靴を汚したくない人にとってはこれでいいだろう。ペースもコースも問題なく降りる。食事は体調不良真船を除いて阿じゃ利へ。反省会は真船を交えてケンタで。一年生には大分好評だったので、上級生としては大満足!




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