2010年8月2日
山域:西丹沢 小川谷廊下
文責:森田博之
目的:沢トレ
リーダー:CL森田(W3)、SL寿栄松(W3)
メンバー:松川文平(W2)、山田亮太(W2)、横岩弘貴(W1)
遡行図:東京周辺の沢、関東周辺ベスト50ルート、丹沢の谷110ルート
地形図:『中川』
エアリア:『丹沢』
4:00 起床
4:30 工場発(徒歩)
5:20 穴の平橋駐車場着
5:40 駐車場発
6:45 F1上
8:00 F5上
11:00 F11上
13:30 下山開始
15:50 駐車場着
前夜BP 今回は自粛したが、穴の平橋駐車場までゼンツしてもいいだろう。そうでなければビジターセンター周辺の、道の駅のような場所が望ましい。
入渓点 穴の平橋駐車場から林道を100m程戻った地点から(テープあり)。足場はあまりよくない。沢床に降りる箇所には残置ロープがある。直接小川谷に降りる。
F1 問題なし。
F2 増水のため、F1上がってすぐ右の巻き道を使って巻く。少し道は悪いが問題なし。適宜PRを出す。下降には使いたくない。
F3 右ガレルンゼからもいけるが、左から巻いた方が楽。
F4 下部は左から直登、上部は倒木がかかっており、その右横から登るといい。倒木の上をとことこと行くのはオススメしない。
F5 右から直登で問題ない。
F6 左の水流中を直登。
F7 右巻き。巻き始めはホールド・スタンス乏しくテクニカル。その後のトラバースは落ちたら即死するような箇所。人工支点を最大限に使って突破する。
F8 記憶になし。
ツルツル 中央と左に2本残置ロープがある。まず左のロープを使って飛びつき、中央のロープを掴んだら後続のためにシュリンゲを繋げる。あとはゴボウ。
ヒエ~大コバ 記憶に残っている滝は二つ。ひとつは小さな1段目と大きな2段目になっている滝で、一段目は釜に右から入り登る。二段目は釜を左に移って、中央の水の少ないところを登る。二つ目は大コバ沢手前の滝で、右からヘツっていく。少し難しい。人工支点があるのでシュリンゲを出す。
F9 左巻き。上部でのトラバースはいやらしいので、人工支点からPRを出す。
F10 記憶になし。
F11 左巻き。右巻きは不可能。あまり左に行き過ぎると上はガケなので、巻き始めはほどほどに左のところから。巻き道はかなり難しい。人工支点が何箇所かあるので、どこにいてもPRかシュリンゲが掴めるように後続に出す。確保に適した木と人工支点があるが、確保地点から下が見えないので、もし確保を行う場合は中間地点に一人ザイルを送る人物が必要、今回はやらなかった。その後はトラバース、上のルートと下のルートがあるが、上のほうが安全。
F12 左から直登。
F13 左巻き。頂点の立ち木を目指す。また、落ち口への下降用にその木からPRを出す、右壁直答は、残置はあるがシビア。
ツメ&下山 F13の先に左が壊れた堰堤が見える。さらにその先の堰堤を左に行って少しツメると登山道に出る。崩壊地が多く、沢を何度かまたぐため、危険という意味でも迷いやすいという意味でも非常にシビア。はじめの分岐は崩壊地のほうを行く。随所にFIXロープが張ってあるので一人ずつ通過。テープが頻繁に張ってあるので見逃さないように(ただし、淡い青のピラピラしたテープ以外は、林業用であったり迷い人が残した個人的なテープだったりするので、信用しないように)。
リーコメ:昨年の雪辱を晴らしに小川谷へ。登攀、巻き、読図、達成感どれをとっても良い要素を持つ素晴らしい沢だった。
前夜ビバークする場所をきちんと決めていなかったため、立間大橋手前でフォーストビバークするはめになった。立間大橋へは一般車両進入禁止になってはいるが、しかし沢登ラーはバンバン車を入れているため穴の平橋駐車場までゼンツしてもいいだろう。
入渓点について:当初は例年通り、駐車場からゴカイ沢に降りてゴカイ沢を下降し、堰堤を4つ超えて小川谷出合いから遡行開始する予定だった。しかし駐車場で出会った男性から、駐車場から林道を100mほど戻ったところ(テープあり)から直接小川谷に下ると良いというアドバイスを受けて、そちらをとる。足場はあまりよくないが、沢床に降りる最も不安定な箇所には残置ロープが張ってある。沢床に降りた後私達は小川谷をゴカイ沢と勘違いしてしまい、小川谷をしばし下降してしまったため駐車場を出てからF1に到達するまで1時間も掛かってしまった。
沢中:去年同様かなり増水していた。F2で巻き道を見つけたので素直にそこを行く。ここで無理をしてはいけない。増水して川底が見えないために対処しづらい箇所もあるが、冷静に取り付けば難しいところはあまりないはず。ただしF11の巻き道はスタンス・ホールド乏しくかなり登攀技術を要する上に、高度的に滑落すれば大変危険ということで心してほしい。
ツメ&下山について:下山道ははっきりしているので見つけやすいと思う。テープを探しつつ道を行ったが、途中で道を間違えたようで完全に迷ってしまった。運良く遠くに人が歩いているのを目視したのでなんとか下山道に復帰できた。あまり急に尾根を下るようなルートはとらないはずなので注意すること。