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積雪期登山/当日発1泊2日/赤岳(八ヶ岳)/CL:山口 SL:辻


赤岳(八ヶ岳) 文三郎道往復

日時 2024.4.6-7

山域 八ヶ岳南部

文責 山口

メンバー CL:山口(W3)、SL:辻(W3)

天気 快晴、稜線上は強くない風

地図資料 山と高原地図 「八ヶ岳」2011 

     地理院地図(電子国土Web)

コースタイム

1日目)八ヶ岳山荘=0:50=美濃戸山荘=2:40=行者小屋(1:10休憩・設営)=1:50=赤岳=1:10=行者小屋 合計:6:30

2日目)行者小屋=1:30=美濃戸山荘=0:40=八ヶ岳山荘 合計2:10

コース記録(YAMAP) 

【詳細】

【1日目】

新4年生2人で八ヶ岳の赤岳へ。赤岳は地蔵尾根と文三郎道を周回するコースが一般的だが、地蔵尾根が少し難しいと聞くので文三郎道の往復のコースにした。

国立府中インターから小淵沢インターへ。小淵沢インターから赤岳山荘駐車場まではセブンとローソンがある。早く着きすぎたのでセブンの駐車場で1時間ぐらい寝た。少し車を走らせて八ヶ岳山荘駐車場へ。1日800円、1泊だと1,600円だった。駐車場券の裏がミレーのシールになっており、また駐車券を見せるとコーヒー1杯サービスである。

八ヶ岳山荘から美濃戸山荘までは林道歩きである。雪は全くなかった。序盤にショートカットがある(yamap参照)。美濃戸山荘にはベンチや水場がある。標識に従い南沢へ向かう。途中まで雪はなかったが途切れ途切れに雪や氷が現れる。しばらくはアイゼンをつけずに登ったが、雪が続くようになったのでアイゼンをつけた。すれ違った小屋の人はチェーンスパイクをつけていた。チェーンスパイクを持ってくればよかった。道中特に危険な個所はない。徹夜と体調不良でだいぶ時間がかかったが行者小屋に到着した。行者小屋で整地をしてテントを張り、不要な荷物を置いた。

いよいよ赤岳、文三郎道である。標高2490m(およそ。以下同じ)までは緩やかな登りが続く。2490mあたりで右に曲がる地点から核心部が始まる。一目見れば急な登りであった。とはいえ急ではあるがピックを突き刺すほどではない。2570mからは穏やかなのぼりになる。2650mに右手が山側のトラバースがある。YouTubeで見て印象に残っていたので行けば分かると思う。ここがガリガリの雪だったら怖い。ここを超えて急登を超えると大きなトラバースが現れる(標高2680mから)。見た目には怖いがアイゼンを引っ掛けるなどの大きなミスをしない限り問題ないだろう。トラバースを通過すると稜線に出る。

最初の方はガレ場だった。2790mにある標識から急な登りが続く。2810mにある右に切れ落ちたトラバースは一番怖かった。怖いがミスなく通過すれば問題ない。2840mから急な登りが始まる。アイゼンのピックを突き刺して登った。急だが雪はガリガリでなく、かつしっかりとしていたのでフロントポインティングを意識しなくても登れる状態だった。鎖は出ていたが、鎖がないからといって大きな支障はない。ただし下りは鎖がないと怖いかもしれない。下山の人とのすれ違いに結構時間を食った。この急登が終わると岩場に入る。途中梯子がある。山頂を目前とした最後の最後に一番急な登りがある。当然ピックを突き刺して登る。登りはともかく下りは怖かった。しっかり蹴りこんで足場を作るべきである。ここを突破すると山頂だ。快晴で最高の眺めだった。

下山は登りよりも大変である。急なところは後ろ向きになってピックを突き刺して下りていった。特に山頂直下は足が下に少しずり落ちると肝が冷えた。クライミングでいう3点支持を意識したい。

下山後は山口がお楽しみで持ってきた冷凍パインを食べた。いい感じに解凍されたパイナップルの果肉と果汁が体にしみた。おすすめです。ご飯の準備をした。水場は幕営地から少し登ったところにあり、勢いよく水が流れていた。夜ご飯は辻が作ったペミカンカレーである。2人で半箱かつぺミカンのバターでかなり満腹になった。味は言うまでもない。ご飯を食べた後19時前には寝た。夜2時くらいに起きて空を見ると満天の星空だった。春のテント泊は寒すぎず良い。

【2日目】

2日目はひたすら下山するだけであった。下山後に先のコーヒーサービスでココアをいただいた。帰りに河原の湯で温泉に入った。サウナもついていた。休憩室はおにぎりや果物を広げたおばあちゃんたちが井戸端会議をしていていた。葉玉さんが書いていたように公民館のようだった。


【総評】

久しぶりの歩きの雪山であった。やはり私は歩きの雪山が好きである。赤岳は確かに怖いところはあるが、アイゼンピッケルを適切に使うことができれば危なくはない。来年また行きたい。





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