概要 初冬だったこともあってか、非常に暖かく、快適な山行となった。日程(予備日なし)、天候もあって鹿島槍ヶ岳には行けなかったが、爺ヶ岳のみであれば比較的入門コースとして良いかもしれない。 核心はP2後のナイフリッジだが、どうってことはない。むしろナイフリッジ?といった感じ。1番の核心はラッセルだろう。
11/29 バスで新宿駅~松本(2400)、信濃大町まで終電で650円。信州中央タクシーで鹿島山荘まで5400円。電車の中でわかんが2つしかない事に気づき、3人で焦る。BC穂高のレンタルも利用できそうに無いため、山行を決行することに。タクシーの運チャンは場所を知らず、少し迷った。集会所(神社?バス停?)の南に登山者への看板あり、その細い道入ってすぐに鹿島山荘、普通の民家。ちょっと奥に行けばおばばの石碑。石碑付近でビバーク1:00就寝。 電波 鹿島山荘 SoftBankダメ。
11/30 レイヤリング 手袋:ファイントラックスキンメッシュ、アンダー、オーバー(アクシーズ) 上:ファイン、化繊アンダー、メリノのtシャツ、サングラス 下:ファイン、化繊アンダー(モンベル)、雨具 靴:コフラックのデグリ 8:00出発。予定を大分遅れる。石碑横から赤テープに沿って行くと堰堤、そこから急登に。延々続く上に、土剥き出しの箇所もありずるずる滑る。特に仲井の靴には団子状に雪がついてひどかった。12:00JP着。JPからは爺も鹿島も綺麗に見えて、しばし写真タイム。この時が1番天気が良かった。先行者のトレースがあったが、P3あたりで合流、ラッセル代わる。落としたスコップを渡したら「これでラッセルの分チャラだな」と誰が聞くでもなく言われムカつく。相馬がパワフルにラッセルし、仲居は上手くラッセルして行く。佐藤はツボ足で遅れてついていく。踏み抜きが辛い。2:30P2手前でビバークポイント発見。なかなか見つからず、どんどんP2に近づいてしまって焦ったが、結構いい斜面があるのでそこを掘り出せばおっけー。整地してビバーク、トイレは和式に、1番ウンコは仲井。夕飯はロコモコ丼、月桂樹やチーズ、アルファ米と食事当番相馬の本気を見た。が、食料重すぎ。俺のザックからトマト缶が出てきたときは憤死するかと思ったり思わなかったり。手袋が濡れて仲井と佐藤は凍傷になるかと思った。ラッセルは雪に手を付けっぱなしになる為、透湿の大きい手袋だと容易に濡れてしまう。相馬のBD皮手袋も良かったが、2日目には皮が凍って寒そうにしていた。らっせるの際にはやはりゴム手袋が一番かもしれないが、袖口から雪が入らないように何とか対策しなくてはならない。相馬は上述の通りbdのランブラを着けて全く濡れなかったようだ。雪がさらさらすぎて水作りが大変だった。21:00就寝。明日は緩い冬型の気圧配置となり、風が吹き、少し雪が降ることは考えられるが行動に支障はないと見て鹿島槍ヶ岳を目指す。 電波 P2付近docomo、SoftBankともにバリバリ
12/1 レイヤリング 1日目と一緒。 4:45起床のつもりが5:06起きに。慌てて炊事するも、後ろでテント張ってたおっさんどもに「のんびりだねー」と言われ追い抜かれる。7:00過ぎに出発。P2-P1のナイフリッジは思ったほどでは無く、ロープも出さなかった。正直1年生でも出す必要は無いと思った。P1の手前でおっさん3人組に追いつき、6人でラッセルを交代して進んでいく。ラッセルは膝ぐらいまでの新雪を進んでいく。一度踏み抜けば、目の前には高い壁が出来上がり。ラッセル割合は佐藤3、相馬4、社会人A1、社会人B1、社会人C0、仲井1ぐらい。仲井が風邪引いてるかもと言い出し始める。山頂方面はガスっているものの、後を振り向けば太陽が照らし、舞った粉雪が輝いている。ダイヤモンドダストだ。相馬は気に入ったらしく、「ダイヤモンドダストォォ!」と何回か叫んでいた。山頂直下には雪庇の子供が東側に張り出していた。ラッセルに夢中になって踏み抜き注意。山頂直下はホワイトアウトしており、視程は100mほど。社会人ABCはリミットのため下山し始めたが、我々は山頂を目指す。11:40山頂到着。仲井の判断:高気圧の侵入によって気圧の谷が生まれ、弱いながらも冬型の気圧配置になっている。ジェット気流が爺が岳から鹿島槍ヶ岳の背粱山脈に当たることによって雲ができ、ガスは晴れない。さらに時間的に今日中の鹿島槍ヶ岳登頂は不可能であり、明日の午後晴れ予報では赤岩尾根の雪崩のリスクも高まる。鹿島槍ヶ岳登れないのにあえて赤岩尾根下降することに意味はないので下山。1300m付近まで下ると全く雪が消えてしまっていた。東尾根は夏ルートでは無いため、バカみたいな急傾斜をアイゼンで恐る恐る下っていく。生きと同様赤テープが乱打してあるため迷う必要は無いが。1300m付近下降点でアルプス第一交通にTELし、下山と同時に乗車。信濃大町駅出て左に進んだところにあるニュー竹乃屋?で日帰り入浴500円。タオルは言えば貸してくれる、ドライヤーなし、シャンプーボディーソープありの普通のお風呂だった。本来食べるはずだったペミカンカレーを駅で食いながら反省会。21:00松本駅に到着してから、萬来という店で馬刺しプラス日本酒。めちゃくちゃめちゃくちゃ美味かった。1人1000円ほど。仲井の絡みに耐えきってシュラフにもぐり、あさ5:16のバスで新宿へ行き、解散。 電波 1400m地点SoftBankバリバリ 信濃大町駅バリバリ
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