文責:布勢
山域:丹沢 水無川水系 源次郎沢右俣
遡行図「東京起点沢登りルート120」、25000分の1地形図「大山」、山と高原地図「丹沢」2016年版
日程:2018年4月8日(日)
目的:沢初め
天気:快晴、午後から晴れ
メンバー:CL;小川(W3) SL;布勢(W2) 医療;尾原(W2) 無職;葉玉(W3) 無職;松永(W2)
コースタイム
戸沢駐車場(6:40)-0:50-F1上(7:30)-1:55-F4上(9:25)-0:50-F6上(10:15)-0:35-F8上(10:50)-0:25-F9上(11:15)-2:10-F10上(13:25)-0:50-花立山荘(14:15)-1:55-戸沢駐車場(16:10)
沢中;7:35 沢外;1;55 合計 9:30
電波
sbは戸沢駐車場でもギリギリ入るか入らないかで、沢中は全く入らなかった。
F6上からはdocomoは入る。
水
1.5Lあれば十分であった。F6を超えて少しすると水が枯れるので水が必要な場合はF6付近で取る必要がある。
入渓まで
戸沢駐車場は広くトイレもあった。トイレットペーパーはなかった。戸沢駐車場から目の前にある沢に沿って歩くと橋があるので渡る。そのまま沢を右手に見ながら進むと天神尾根の登山道との合流点につくが天神尾根方面には行かずさらに進む。右手に堰堤が見えるのでその堰堤の階段を登り沢を左手に見ながら進む。ネット資料の多くは「黄色テープで塞がれた道がある」とあるが今回は黄色のロープが張ってあった。ロープを超えて少し進むと左手に沢が見えるのでそこから入渓。今回トップの布勢がそれを見逃し結構進んだがその先から入渓はできそうではなかった。ネット資料のいくつかにみられる「源次郎沢 F5近道」の看板はどこにあるかわからなかった。
対処
補足前提
多くの滝にはF◯と書かれたプレートがあり同定は非常に簡単。
登山届け提出ポストは戸沢山荘に続く林道の途中にあるのでわざわざどんぐりハウスに行く必要はない。
[1]入渓点
普通に下れる。ロープなどを張る必要もない。
[2]F1(3m)
直登できる。今回は左壁から登った。
[3]F2(5m)
直登できる。今回布勢は左壁から巻いたが、右壁にある水流中からも小川さんが登っている。
[4]F3(6m)
左岸から巻く。ただしあまり高く巻くとザレザレで落口まで行くのに苦労した。
F3と書かれた看板が落ちて半分埋まっていた。次回以降遡行する際は注意したほうが良い。
[5]F4(6m)
右壁をへつっていく。ホールドはまあまああるものの足場が不安定なところが多く危なかった。今回の中で布勢にとっては一番怖かった。その危険地帯を抜けたらあとは簡単であった。
布勢が葉玉さんの監督のもと尾原、松永を確保した。支点は左岸の立木。倒木が邪魔で少し難儀した。沢初めやW1がいる場合は確保すべきだと思う。
[6]F5(6m)
右岸から簡単に巻ける。布勢が最初、滝から少し離れたところから巻こうとしていたが左壁とも言っていいくらいのところにもっと良い巻道があった。小さい洞穴のようになっているところから取り付くためちょっとだけ難しい。
[7]F6(12m・三段)
1段目を直登したのち2段目・3段目一気にを右岸巻きでいける。2段目の巻きで足場がほとんどないトラバースがあるがホールドがしっかりあり、あまり問題は感じられなかった。ネット資料に危ういとあるが落ち着いていれば問題ない。
トラバース先にボルトが1つあるのでそこからPRを出した。
[8]F7(2m・CS)
CSが落口に張り出しているためザックが引っかかりやすい。簡単に直登可能。
[9]F8(2m)
もはや看板がなければ気づかない。直登。
[10]F9(10m・2段・チムニー)
2段ともチムニーである。どちらも右壁から巻くように登れるが、布勢、小川はチムニーの中を直登した。特に1段目最後は足場が少なくかなり足を上げるようにして登る。PRを出したが支点がほとんどなくそこらへんに転がっている大岩を支点にした。
[11]F10(10m・CS)
布勢が右岸から巻いて滝の左手に立木から葉玉さん監督のもと後続を確保し直登させた。
まず巻道についてだがかなりガレていて落石がひどかった。W1がいる場合はPRまたはフィックスを張るなりしたほうが良い。
次に支点についてだが落口左手にボルトがありそこを支点にしたほうがよかった。下手に左手の立木から支点を取るとクライマーが滝からずれたところを登らなくてはならなくなり、かなり渋くなる。
滝中にはスリングが何本か垂れ下がっているがかなりすり減っているため当てにしてはならない。
フリーで行くには厳しい。
[12]ツメ
沢を忠実に遡行すると笹薮に出る。その後も進んで行くと尾根が合流するところに来るのでそこで詰める。茶色の大岩が見えたらあと少し。
あまり早くに詰め上がると登山道整備のフェンスに阻まれると思うのでしっかり我慢して沢を登るのが良い。
[13]下山・天神尾根
かなり崩れている。全然歩けるが、崩壊がひどく暗くなっているなら無理に進むのは良くないと思う。迷うだけでなく、大きな段差が多くあるので怪我するメンバーが必ず出ると思う。
総評
今回、タイムリミットギリギリで進んでいたが、それは入渓が遅くなっていたのと、布勢の確保準備の時間がかかっていたことに起因する。沢自体はかなり短く驚くほど短いペースで滝がバンバン出てきた。滝のナンバーが書かれていたプレートもあるので同定も非常にしやすい。また登攀できる滝も多くあるのでとても楽しかった。逆に登攀しなければかなり短い時間で遡行終了すると思う。
入渓点についてだが、黄色ロープをくぐってほんの少しすると沢が見えるのでそこで入渓する。迷わないように注意。