沢トレ 水根沢(2011/7/17)
文責:湯田啓斗
山域:奥多摩 多摩川水系 水根沢
メンバー:CL 湯田啓斗(W3) SL 横岩弘貴(W2) 山田亮太(W3) 相馬皓介(W1)
記録の前に、沢の状態について記しておきたい。今回は梅雨明けで、1週間ほど晴れが続いた後の山行であったため、水根沢の水量は大幅に減っていた。2009安井Pと同じような状況である。実際の地形を見ても思ったことだが、この沢は雨の影響を受けやすいと思う。さらに水量によって 大きくレベルが左右される可能性が高いので、パーティは山行前数日の天気を考慮して判断すべきである(前日雨なら行くなと言いたいのではなく、ある程度泳 ぎなどのトレーニングを想定しているならば、少し水量がありそうな時に行った方が楽しめるという点も。ただ、判断は慎重に)。まあ今回はW1に水量渓を体験させるという意味では都合が良かった。また沢中には残置シュリンゲ が多数あったが、今回の遡行ではまったく役に立たなかった(というか必要なかった)。
もう1つ、記録について謝りたいのは、メモが濡れボールペンが出なくなって、完全にやる気をなくしてしまったことである。支点とか下降とか、巻き道の様子とかを全然考えてなかったので、次のパーティにはその辺もお願いしたい…。
コースタイム:入渓点~0:41~木橋前~0:45~⑤2段5m-3m前~0:37~ワサビ田~0:55~半円の滝前~0:57~登山道~0:24~入渓点(キャンプ場)
遡行図:東京起点
7:25 奥多摩駅 バス発 駅前のバスはめちゃ混んでたが、こっちのバス(自販機前)は空席もあった。
7:40 水根バス停 340円です。
7:57 入渓点 キャンプ場を過ぎて、すぐ先の私有地(庭)を突っ切ると、沢が右に曲がるところから明らかに入渓出来る。行けば分かる。おっさんグループとバッティング。
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8:25 読図などをやった後に入渓
8:30 3m 右から歩いて行って、水流右から取りつき、水流左に足をおいて、よゆう。水少ない予感。下降は右壁クライムダウン。
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8:32 4m 左から。濡れたくなかったみんなは手前のシュリンゲを掴んでリポD。木をくぐって普通に取りついて登れる。下降は中段まで左壁クライムダウン、最後は釜に滑り降りる。残置を見て水少ないことを確信。
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8:38 木橋 こっからも余裕で入渓出来るし、余裕で撤退できる。こっから降りて次の滝見れば入渓判断しやすい。
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8:42 ③2条CS3m(第一ゴルジュ1つ目) 足が着いたので普通に左から取りつく。左側の岩の切れ目行こうとするが少し手こずり、ザックだけ先にあげたりする。PR支点は遠くの立ち木になってしまう。下降は左岸側の支流の流れから降りたほうが安全か。
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9:00 CS(第一ゴルジュ2つ目) 右から。スタンスが少なくて若干上がるのがむずい。下降は水流中クライムダウン。
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9:10 CSの次の滝(第一ゴルジュ3つ目) 左壁余裕。下降はクライムダウンきつそうだが、支点見てくるの忘れた…。
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3m(第一ゴルジュ4つ目)は不明。スルーした?
9:15 ④CSトイ状4m 深い…これは泳ぎ必須か…
…と見せかけて浅い。長い残置シュリを頼って登る。下降もシュリンゲ頼って降りるか。釜が深いので落ちても大丈夫、と同時に懸垂は向かない。
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9:23 2段の5mの方 どうするか迷っているおっさん達を横目に、フリーでつっぱって直登。下部を超えれば比較的チョンボ。相馬は2回落ちたけど3回目で突破。なかなか立派です。ちなみにおっさんは1人頑張って登ってきて、2人は左巻き。巻きの様子は不明。支点があったかも不明。
9:40 2段の3mの方(写真なし)
水流の右のスラブ壁を登る。若干ホールド・スタンスが少なめだったので一応PRをだす(足りなかったのでシュリンゲ連結。やっぱりPRはラストが持ってても意味ないって…)。支点は上部の立木だが、落石に注意する必要がある。まあ、たぶんいらない。下降もその左岸立ち木を支点に懸垂で。
9:55 休憩。おっさんに抜かれる。
10:05 次の滝 何の問題もない。ウォータースライダーではあるが水が汚かったので横岩だけ。ゴーグルあるといいね!
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10:10 ワサビ田 こっちが絶好の休憩ポイントだった。日当たり良好。読図指導など。
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この家は何?
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10:30 深い釜×2 何の問題もない。
(この上すぐの木に白い目印があり、(林業用)仕事道があった。確信はないが地形図的に見てもここは登山道に近いところにあるし、伝令なら(けが人じゃなければ)登れそうな気もする。今思うと帰りながらエスケープできるとこ探せばよかった。)
10:40 長めの淵 これが一番深かった。胸まで浸かってしまったが、そんだけ。
この上にも明らかに踏み跡があったが、登山道に上がれるのか…?
10:56~11:40 半円の滝 SLが左巻きして確保。巻き道はチョンボと言うほど簡単ではないが、問題ないらしい。支点は細めの立木から取っていたが、普通に倒木の方が安全。何にせよ豊富。後続は確保されて直登。水流の左側から両足おおきく開き、下部は右側のホールド中心に、上部は左側のホールドを利用しながら登る。全体的にスタンスが少な目で慎重に登った(山田はこういうの得意で、早かった)。また相馬が上部で足を滑らせたが、確保はしっかり出来ていて問題なかった。しかし下部で滑って落ちた場合、頭が水流に飲まれてしまう可能性が高く、すぐに身体を持ちあげられるよう(落ち口の人工支点×1から)PRを垂らしておくなどの配慮をした方が良かったかもしれない。それか最初からウォータースライダーやるつもりの人は、空身で登るべき。
下降は右岸立ち木から懸垂。
11:45~53 ツメは半円のすぐ上にある踏み跡から。まず5m(1分)登ると仕事道に出る。木の白い目印などから一瞬これかと錯覚してしまいそうであるが、これはフェイク。そこからさらに30m(5分)高度を上げると、登山道に出る。本物は山腹のトラバース道で開けており、右側が常に切り立っている。偽物は木々の間を通る感じ。
12:17 キャンプ場へ出る。登山道は道幅狭いが歩きやすく快適。
バスの時間がやばかったので、水根バス停で急いで沢装備解除。
帰りの奥多摩駅のバス停も異常な列が出来てた。昼過ぎなのに…アウトドアブーム?