日程 8/18~8/20 前日泊1泊2日山域 利根川水系宝川ナルミズ沢
目的 毎年恒例の沢合宿
メンバー CL勝見 W3 SL小池 W2 医療上村 W4
コースタイム
1日目 宝川温泉-0:50-ゲート-0:55-林道終点-1:20-広河原▲ [3:05]
2日目▲広河原-1:20-大石沢出合-0:15-トイ状-0:15-魚止めの滝8m下-0:40-二俣-0:50-直滝2m下
-0:30-ツメ終わり-1:30-ジャンクションピーク-0:10-宝川温泉分岐
-1:10-大石沢-0:35(登山道)-広河原▲ [7:15(沢中3:50)]
3日目▲広河原-1:00-林道終点-1:30-宝川温泉 [2:30]
※上級生だけの山行なので結構タイム短縮しています。また休憩時間は含んでいません。
参考遡行図 東京起点120ルート
参考地形図 茂倉岳 参考エアリア 谷川岳 苗場山 武尊山
参照部内記録 2010 西垣P
対処
宝川温泉からゲートまでは舗装されているが、ゲートから林道終点までは草がボーボー。途中で吊橋があるがそちらのほうには行かない。途中アスファルトが崩落しているところがあったが問題なし。林道終点からの登山道は整備もあまりされていないし、ロープのついた岩場も多い。登山道の踏み外しに注意。また、ドロドロしているところも多いため登山靴で行くか、アプローチシューズでもかなり気を付けないと危ない。下級生には登山靴必須。上級生も自信が無ければ登山靴の方が良い。
渡渉地点は増水こそしていなかったから渡れたが、靴を脱ぐかうまくやらないと濡れる事は確実。前日まで前線が停滞して雨が降っていたが増水はしていなかった。
広河原に着くとそこでもテン場にたどり着くために渡渉を強いられる。テン場の情報については2010年の記録が充実しているので参考までに。広河原は雨降ると水没すると聞いて夜の強雨に恐怖したが全然増水もしなかったし、水没もしなかった。大石沢につながる登山道は右岸にあってテン場のすぐ近くで簡単に分かる。
7m ゴルジュの入り口から奥に見えるが、辿り着くまでのへつりが渋そうだったので左岸巻き。入口の踏み跡明瞭、入ると黄色テープに従って行ける。おそらく直登するなら右岸をへつり、左壁を直登。立木確保は可能。すぐ小さい滝があるので右から越える。ただ下級生がいるなら巻道を選ぶべき。ここは引き込み淵といって死亡事故があったらしい。
大石沢出合まで簡単。滝も多少へつりがあっても泳いで取り付く必要は無い。水量の判断はここで出来ると思う。
大石沢出合の3m 左から簡単に越えられる。滝中央は良いボルダリングが出来る。
トイ状手前までの3m滝は簡単に越えられるが、一か所腰までつかる所がある。
2段4m 簡単 ここを越えるとS字ゴルジュ
S字ゴルジュは水線突破。左岸側をへつるように入り落ち口で右岸側に移る。水流に負けて上がれ無いかもしれないのでPRは常に準備するべき。淵を越えると3mがある。
3m 左からへつっていき左壁を登る。水流近くはホールドはあるが良く滑る。すこし左へ行くと登りやすくはなるが最後のホールドが無いため、微妙な木の枝をつかんで越えた。後続にはスリングで手がかりを作った。確保するよりは手がかりを作る方が効率的。確保するにしても良い立木支点は無い。
※S字ゴルジュと3mは左岸から巻けるが道はドロドロで気持ちは良くない。
魚止めの滝8m 右側を登る。非常に岩がぬるぬるしているので要注意。今回は左岸立木からPR出したが、1年が居るなら確保は必須。左岸に立木支点あり。しかし、懸垂するにはあまり良い支点では無い。左岸に巻道があるがこちらもかなり滑って危険。なるたけ直登すべき。
7×15m 左からトラバースして水流中にそって上がる。
二俣 ツメの草原に行くなら右へ。時間が足りなそうだったら左へ行くのも考慮すると良い。
これ以降、ナメと小滝がずっと続く。
2段8×15m 左から直登。そんなに難しくも無い。確保するなら枝を束ねてやる必要がある。
直滝2m 前回で核心と言われたところ。左からも右からも越えられる。左からはトラバースして越える。スタンス豊富。ホールドは最後おいしいところにあって嬉しい。右からは、右をトラバースし、水流横を登る。上部に一枚岩がかぶっているが、足場をこまめに上げて行けば問題なし。支点確保するなら4mほど上に立木支点があるが振り子気味になる。落ちた時は多分左から登った方が危ない。右はすぐ釜に落ちられる。
1610m付近に分岐があるが左というか簡単に分かる。また、1640m付近にも分岐があるがこちらの方がまだ迷う。もちろん左へ。
草原 最高
ツメ終わりからジャンクションピークまでか細い踏み跡をたどりながらそれなりの笹こぎを強いられる。稜線は結構細く、一枚岩をトラバースするところもあり危険個所。一個目のピーク越えて、下げて、二個目のピーク越えて下がった時に見える、デカいピークはジャンクションピークです。朝日岳ではありません。笹は滑るから要注意。とりあえずかなり時間かかります。
ジャンクションピーク出てから分岐まではあっという間に着く。木道が整備されて笹道と比べてだいぶ天国。
そこからの登山道はふつうに危ないです。道はななめになっているから滑るし、露岩帯だし。エアリアにあった水場は見つかりませんでした。涸れていたのか、道から外れたところにあるのか。真偽は定かではありません。露岩帯過ぎて、樹林帯入ると、ひたすら急坂を下ります。転びます。恐いです。雨の中来たくは有りません。
大石沢を渡渉してまた登山道に入ると、今度はドロドロです。沢靴を推奨します。ここも結構めんどくさい。
エスケープについてですが、やはり大石沢出合とか、左俣が有力候補なんじゃないでしょうか。あまり沢の下降とか懸垂とか考えられる沢では無いと思うので。
徒然なるままに
停滞した前線のせいで予定をずらし、結果一年生が全員来られなくなったという事で、予定を短縮し、東黒沢をカット。1泊2日ののんびり山行にした訳です。
水上駅の登山ポストは機能しているかは知りませんが一応あります。ただ口が狭すぎて入れ辛いです。ここからバスで宝川温泉へ。1150円。
宝川温泉はau○でした。docomoもそうでしょう。そこから歩くわけですが、時間も真夏の昼下がりですからファッキンホットなわけです。軽い熱中症になりながら沢に着いてハッピー。
上村さんの新しい靴が浸水しないかなと思いましたが無理でした。広河原ではdocomoで天気予報見られます。auはダメです。小池の持ってきたタンタンメンを食って眠る。夜10時ぐらいにフライを強雨が叩いて寝れなくなる。テントに水たまりとかキツすぎでしょ。
翌朝メチャクチャ晴れる。谷川の天気は良く分からん。昨日の荷物が沢にしては重すぎたため、デポ。快適な沢登りでした。とりあえず、上村さんの乳首透けが気持ち悪かったのは最大の汚点ですね。上級生だけのですごく早い。休憩も適当。
とりあえず、草原は滅茶苦茶きれいでした。そのあとは地獄だったけど。ほんとに宝川温泉が無かったら、土合に降りるわってぐらい登山道が終わってる。しかも全部沢靴だからめっちゃ滑るし、悪夢ですね。広河原に着いてたき火をするも連日の雨のせいでたき火がつかない。良質な炭ばっか出来上がる。いじける小池。放心状態の上村さん(最初、自信満々だった彼の眼がどんどん死んでいく様が面白かったです。) 最後は着火剤と段ボールを投入して刹那的な悦びを味わうのでした。
宝川温泉はロンプラで一位の温泉です。最高でした。ツキノワグマ居ました。最高でした。下駄買いました。最高でした。また来ようと思います。
確かに道が整備されていないという点では宝川温泉に通じる登山道はクソです。でも宝川温泉にはそれ以上の魅力があると思います。土合で降りるのはもったいない気がしますね。ただ道は恐いけど。
多分ベストなのは、東黒沢からアプローチかけて、広河原でテント張る(雨恐いなら大石沢まで行く)そこにデポして、沢遡行して、宝川温泉へ抜けるのが良いと思うんです。ホントにあの道どうにかしてほしいですが。あと、連れていける1年生は上級生3人に対して2人が限界かなと思います。そして、ツェルトを張る場合ですが、うまい立木があまりないので、ポールやストックを持っていくことを推奨します。というか持っていかないと無理。