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夏山登山 - 日帰り - 北大雪山縦走


北大雪山縦走(黒岳~旭岳)・夏山登山

日時 2022.8.26

山域 北海道大雪山

文責 辻

メンバー CL:辻

天気 曇りのち晴れ。

地図資料 山と高原地図「大雪山」2016版

コースタイム 黒岳七合目発(7:10)-1:00-黒岳(8:10)-0:17-黒岳石室(8:27)-1:13-北海岳(9:40)-0:40-間宮岳分岐(10:20)-1:10-旭岳(11:30)-1:10-旭岳石室(12:40)-0:15-旭岳ロープウェイ姿見駅(12:55) 合計5:45

コース記録(YAMAP)

 

【詳細】

 クワウンナイ遡行がまたも延期された腹いせに、二年生が憧れの大雪山に登ってきました。

 前日に上川から層雲峡に入り一泊し、早朝のロープウェイとリフトを利用して黒岳七合目からスタート。ロープウェイの駅にはコロンビアの売店もあり便利。リフトで上まで上がるとかなり寒さを感じる。本州の晩秋のような寒さで、あまり対策してこなかったことを後悔。手袋、できれば毛下着まであれば快適だっただろう。

 スタート直後の黒岳までの登りは至って平凡。一時間ほど登ると急に視界が開け、大雪山の広大な大地が姿を見せる。奥には旭岳もうっすら見えている。ここからは平坦な道になり楽、しばらく歩くと石室と呼ばれている小屋が見える。ここは普通に人がいて便利そうだった。ここから先はお鉢平をはさんで北を行くルートと南を行くルートがあったが、この日は南のルートを行った。こちらは小屋を見てすぐに二回の渡渉があり、周辺の湿原や花畑を楽しめる。沢の上流には雪渓も残っていた。しかしこの頃にパラパラと雨が降り始める。ただでさえ寒いのに、しみこむ水分に体温が奪われる。麓は晴れ予報だったが、やはり山の天気は変わりやすい。休憩もほどほどに北海岳まで急いだ。

 北海岳の稜線に出ると雨も弱まり、お鉢平の展望が広がる。草原と共に有毒温泉も広がっており、稜線の反対側にはトムラウシ、十勝岳へと続く溶岩台地が続いていた。雄大な景色に息をのむ。とはいえ風も激しく吹きすさいでいたので早々に進む。20分ほど歩いた先の荒井岳、また間宮岳分岐でもお鉢平の美しい展望が見られた。間宮岳分岐周辺はかなり広々としており、風も強い。どうもこのあたりはアースハンモックと呼ばれているそう。ここからはコルまで一旦降り、最後に旭岳まで200m近くを一気に駆け上がる。特に中腹に上がってからの最後の登りは30度近い傾斜に加え滑りやすく、相当の注意が必要。踏み跡にこだわらず溝にたまった礫を足掛かりに登るのが楽だった。ここを登りきると、ついに北海道最高峰旭岳に着いた。頂上に着くと雲も一気に晴れ、北海道の大スケールを楽しめた。ここまで来るとロープウェイから来た登山客も多数。単独で来ていた他の登山者に写真も撮ってもらった。あとは火山灰、礫の登山道を下ってロープウェイで下山。バスまで時間があったのでビジターセンターに寄っていきました。


【総評】

 台地の上に広がった美しく雄大な自然は、まさしく「盤上の楽園」でした。このためにわざわざ北海道まで来てよかったです。この大スケールは日本アルプスにも負けないと思います。前日に入った層雲峡の温泉も気持ちよかった。

 とはいえ寒さ対策は今一つといったところ。防寒具は持ってきていたが、雨にも降られてとても来ている暇はなかった。一年生はこの時期まだ持っていないが、毛下着は必須にした方がいいくらいだと思います。

 来年こそクワウンナイを目指しましょう。





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