初リー勘七ノ沢
文責:若田
実施日:10/9
メンバー:CL若田(W2) SL清野(W2) 医療長尾(W1) 監督中浜(W3) 監督布勢(W3)
天気:晴れ
地図:地形図「大山」 山と高原「丹沢」
コースタイム(時刻・休憩含む)
6:20県民の森駐車場-7:00二俣・入渓-7:25F1下-8:15F1上-9:05F2上-9:10左巻きの堤防上-9:45F3上-10:05F4下-11:10F4上‐11:40三つ目の堤防下-三つ目の堤防上・リミット-13:10二俣・入渓点-大休止・装備解除-13:50県民の森駐車場
[対処]
最初の堤防:。堤防の登りは残置ロープがあるのでそこまで問題はないがクライムダウンがかなり怖かった。とにかく足場がなく,ホールドも渋いので慎重に進む必要がある。ここでW1が滑り落ちたが,下で支えたため事なきを得た。
最初の堤防を超えると小草との分岐があり,左手にF1が見える。
F1 6m:先にCLとW3が左壁を直登し,後続を確保した。支点は落ち口から少し離れたところにある残置ボルト。落ち口付近にも残置ボルトは存在するが古いので今回は使用しなかった。登りに関しては残置スリング・ロープが登り始めの部分と途中に存在するのでそれを頼ればそこまで難しくはない。今回はW1のために残置をスリングで延長した。
F27m:先にCLとW3右岸を直登し,後続のW1を確保した。確保支点は左岸上部にある立ち木をPRで延長したもの。右岸は2段状になっている。1段目はホールドが豊富で容易。2段目は最後の部分で大きめのホールドをマントリングしながら登ったが確保なしではかなり怖かった。ホールドは見るからにぼろいので注意が必要。
F2後の堤防:F2上から左岸巻きで進む。
F3 8m:左岸から取りつき右壁を直登した。W1のためにPRを出した。支点には残置ロープを使用。対処表では左岸をへつって右壁に取りつくとなっていったが,足場がないので左岸をへつることは不可能だった。左岸に残置紐が存在するので,それを頼って水につかりながら進むのが無難。腰の辺りまで濡れるのでかなり寒かった。右壁は足場が滑りやすいので注意が必要。
F4 二段 一段目は右壁直登で余裕。一段目上から二段目下はCLがPRを張りながらトラバースした。残置支点は豊富に存在するので支点に困ることはない。二段目は左岸のルンゼ状になっている個所を登る。ここの足場が厳しくかなり怖かった。二段目の最後には残置ロープが存在するが見た感じ古いのでそこまで信用できないが,バランスを取る程度には使ってもよい。今回はPR一本でFIXを張ったため,最後の部分でPRの長さが足りなくなりスリングで延長した。
5つの堤防群
一段目は左岸から直登。W1のためにお助け紐を出した。
二段目 対処表では左岸からだったが,左岸が見るからに難しそうだったので右岸を直登した。右岸は高さもなく容易。
3段目 左岸直登。ホールドは豊富だが,最後の部分で足場が厳しいのでW1のためにPRを出した。支点には堤防上の立ち木に張られたFIXを使用。
[下山]
ここで,リミットが来てしまったので下山を開始。下山は先ほどの立ち木に張られたFIX
の方向進む。そのまま進むと5つの堤防群の一つ目を登る前に過ぎた二俣分岐の細沢が現れる。そこを超えると林業用のテープが張られてた場所に出る。そこから尾根に取りつき登山道から下山する。
最初の堤防:この堤防は帰りも怖かった。登りの部分はW1のためにトップがお助け紐を出した。クライムダウンの際は,W1は残置ロープにセルフを取った。
「感想」
この沢は小滝がほとんどなく,でかい滝を超えては超えてという感じで,トップとして非常に楽しかったです。ただし,全ての滝,堤防がそれなりの難易度なので,パーティにある程度の登攀力がないと厳しい沢だと思いました。今後この沢をトップで行かれる方はどの滝も油断することなく登って下さい。特にF4でFIXを張りながら登るのはかなり難しかったので注意を。そして,パーティの様子を見ながら躊躇なくPRを出すなど,後続の安全確保を行って下さい。