文責:中浜
メンバー:CL中浜W2 SL布勢W3 無職小川W3 記録宮本W2 医療清野W1
日程:11/2 前夜初日帰り
資料:東京周辺 2万5000分の1地形図「五日市」「猪丸」 山と高原地図「高尾・陣馬」2011
天気:晴れ 水量普通
コースタイム:4:45林道分岐~6:05沢出合い(沢装着)~6:20出発~7:1010m下~7:355m下(チョックウッド)~8:20同5m上~8:5010m上~10:20ツメ終了~11:00三国山出発~12:12井戸バス停
対処:
林道分岐まで 国立から最終のバスに間に合うようにすると18:40ごろに電車に乗らないといけない。ここでは武蔵五日市駅にジャンタクを予約して林道分岐付近まで行ってもらった。運転手のじいちゃんがクレジットカードを使うのが初めてで緊張していた。分岐の橋でスタードームを張った。石はないのでペグをもっていくとよい。ただペグも刺さらないくらい固いところもある。
入渓まで 過去の記録によると30分ほど分岐から歩くと着く。ただ、クソバカ3人は見逃して後に叱責された。かなり明確に軍刀利沢は見える。入渓点には2本赤テープが見えた。地形図にある軍刀利沢の林道を挟んだ沢はここから少し進んだ先にある。
①幅広2m 左壁直登 CD可
②3mナメと2条4m 左を登る 少々深い CD可
③5m逆くの字 左壁直登、滝の形に添って登る 懸垂下降に適した立木は見当たらない。やるとするならば左岸の立木から滝下に降りられるかと。CDはW1には難しいかもしれない。
CS3m(遡行図記載なし) 次の④と一緒に巻いた。上級生のみ、水量が多くなければつっぱって突破できるかと。巻き道は左から。崖の上の立木に開始点のテープがある。
④8mナメ滝 同上 巻きの終了点に立木にテープがある。落ち口に降りることができる。下降時はCS3mとこの巻き道が使える。もちろん落ちる危険性はあるが予想よりも安定していた。
3m 覚えていない。直登できた。
⑤2段10m 左から巻く。フィックスロープに一応セルフをかけたが、足場は安定している。フィックスロープはまだ安心して使える。ただ、最新の情報を調べること。立木に固定されている。」の上下反転の形で巻く。
⑥3mナメ滝 印象に残っていない。直登できた。この先の二股で休憩した。左岸の炭焼き小屋は見えなかった。
⑦5mナメ滝 計画段階の対処では確保する予定であったが、フリーで全員直登した。左から登った。確保するならば右岸に立木がある。清野が最後のほうで戸惑っていたので、スリングをお助け出だしたほうが良かったかもしれない。
5m 下部と上部に分かれている。下部は水流中をつっぱって登る。上部はチョックウッドに手をかけられるが足が少ない。右足をかけた後に左足が高い位置にあって結構難しい。結局左に逃げた。ウッドに右手をかけて力で上がるしかないのだろうか。その後後続を確保した。立木は右岸の立木をPRと120,60スリングで延長して用いた。
3mナメ滝 直登。
⑧6m 左岸巻き。残地ロープあり。直登するならば右壁がいいだろう。
3m 直登
⑨ゴルジュ 対処通り中浜は左岸へつりで突破したが腰までつかった。スタンスがほぼないのでやめたほうがいい。後続に右岸巻きを指示。ただ少々高さはあるので注意。
3mナメ滝 覚えていない。直登した。
4m 右巻きというか右壁を直登。残地ロープがある。頼らないでも十分直登できる。これぐらいならば頼らないで直登してほしいというレベル。
⑩10mナメ滝 左岸巻き。足場は安定している。落ち口がキレイなナメになっていて踏み入れれば止まらないだろう。落ち口より少し先で降りるのが適切。
⑪滝の連続 遡行図記載のCS滝も問題なかった。ただ読図能力が必要。
ツメ ピンポイントで詰めることはできたが、つかめるものも少なく泥で滑りやすかった。最後の最後の二股を右に行ったほうがいいんじゃないかと宮本が発言していたが、大きなホールがあったため回避した。
グンダリ神社まで 歩きやすい登山道。迷う可能性もないだろう。ここにいう軍刀利神社というのは、エアリアにある奥の院というほうである。熊倉方面の神社に進むと熊倉沢を下降できる。(詳しくは2014年勝見Pの記録を参照)
バス停まで 結構遠かった。バスがしばらく無かったので歩いて藤野駅方面に向かった。途中の停留所でバスを拾った。真実かどうかは不明だが、神奈川交通を使ったほうが運賃が安い気がする。
総評:
今回の山行は過去の記録のタイムを大きく縮めた。その要因は次に述べる点にあると思われる。まずは、一年生、二年生がかなり成熟していたこと。清野は沢合宿を二本こなしていたため遅れずについてきて、セカンドとしての役割を十分に果たしていたと感じる。ただ確保のエイトノットの作成、合図の出し方はまだ課題であろう。中浜、宮本も初リーを迎える身分としてはもちろんのことだが、十分な力を持っていたと思う。このような条件が整えば日帰りにしても帰りのバスに十分間に合うかと思われる。
ただ大きな課題も残された。まず読図の能力である。入渓点を見逃したということは前述のとおりであるが、⑪以降の読図も不安定に思われた。一応中浜は宮本と確認してから進路を決めていたが、リーダーを今後務めるには自分一人でも自信をもって決められる実力を身につけなければならないだろう。清野も反省会で述べていたが、雑誌で勉強する等の努力をしてほしい。沢での実践では少々限界があるので他の一年生も積極的に上級生に質問をして、個々人で見識を広げてほしい。もう一点はメンバーの状況を確認することである。ここでの意味は第一にメンバーの能力把握である。確保がしっかりできるか、合図がしっかり出せるかを事前に確認すべきであろう。第二に遡行中における説明責任にある。リーダーが迷ったのち進路を決定したときにまだ手間取っている者がいれば確認をしてしっかり経過を説明するのが責務だろう。
今回のタイムを参照される場合は以下の点に留意してほしい。入渓点探しにかなりの時間を取ったこと。三国山頂上で長々と休んだこと、軍刀利神社を観光したこと。
布勢さんが寿司をおごってくれた。