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2011初リー 鶏冠谷


日程2011年11月3日 前夜発日帰り
山域奥秩父 笛吹川・東沢流域 鶏冠谷左俣三ノ沢
文責
佐藤駿介
目的W2が沢中においてリーダーを取れるかどうかの確認
コースタイム
()は時刻
西沢渓谷駐車場(5:00)-0:30-入渓点-0:10-鶏冠谷出合-0:30-魚留滝-1:20-二俣-1:20-一ノ沢出合-1:00-三ノ沢出合-2:40-ツメ上がり地点-0:50-鶏冠山山頂-4:10-西沢渓谷駐車場(17:30)
合計時間【12:30】
リーダー・メンバーCL:佐藤駿介(W2)
SL:木内太郎(W2)
無職:上村亮介(W3)
記録西沢渓谷駐車場 
暗闇でも道がついてるのでわかりやすい。次々出てくる看板を頼りに進む。
入渓点
だだっ広い河原、沢装身につけるには好都合。
鶏冠谷出合
2.3回の渡渉後、「谷出合」になった看板。初めは鶏冠谷と鶏冠山登山道が並走。
12m魚止の滝
水流右を直登。序盤はホールド・スタンスともに容易だが、最後ののっこしがかなりキツい。残置スリングがあったのでそれを頼りによじ登る。左岸にアンカーに使えそうな残置スリングあり。
4m大岩の滝
容易。
飯盛沢出合
見落としてしまった。
10mナメ
左岸から取り付き、テラスに出る。右岸へとトラヴァースすると、ルンゼ状の岩が待ち構えている。滝の勢いが強く、足が持っていかれそうになるので水流が多い時はオススメしない。トラヴァース後はルンゼの左側を登る。ザックが引っかかると登攀不可能なのでザックを先に岩上にのせて登った。後続はトラヴァースせずに左岸を直登。滑りやすく、かつホールドスタンス共に乏しくいやらしい。左岸の人工支点からPR出してゴボウ。
奥飯盛沢出合
5段15mナメ
1段目:写真で見る以上に高く、ウォータースライダーは怖い。左岸巻。2段目~:左岸。スリップ注意。
20m逆くの字滝
水線を直登。水流中にガバガバのホールドがあり、それを下手に掴みながらなら容易。左岸上方に人工支点がいくつもぶらさがっており、それをつかんでもよい。
10m2条ナメ滝

釜を持つ滝
身体全体で突っ張って直登。釜の中に足場になる大きな石が沈んでいる。
二俣
休憩のポイントとして最適。
崩壊地
右岸から入っている沢線(遡行図とは逆だが)を高巻いて一気に滝を巻こうかと思ったが、結局崩壊地だけの巻きに。
10m
右コーナーのクラック?(もっと大きいの何だっけ?)をトップ直登し、後続を確保。岩があまりに滑るため、CLが一度2m程を滑落する。ホールドは右壁から取れるが、スタンスをツルツルの岩から取らなくてはならない状況が10m続く為、確保無しだとかなり怖い。途中に残置スリングあるも、不安定。岩に身体をへばりつかせながらなんとか登る。アンカーは上方の巨大な丸太からPRを伸ばして(長スリング3本連結)取った。
一の沢出合
10mナメ滝
左岸を高巻き。気持ち大きめに高巻いても無事沢床に辿りつくが、最後が少しいやらしい。
ニノ沢出合
若干ゴルジュ状になっており、左壁を越えるとニノ沢、ゴルジュを抜けると三の沢といった感じ。
20m4段
倒木が倒れてしまっていた為、シャワークライム必須になっていた。左岸を巻く。
三ノ沢出合
二の沢出合よりも沢の入る角度が狭いので、本沢も三ノ沢も一度に見渡せる。赤テープが今にも取れそうにぶら下がっていた。
ナメ群
途中崩壊地が沢筋の様に入っており(実際水も入っていた)わかりずらい。遡行図を頼りにずっと右へ右へ進み続けるとミスるので、読図しっかり。
1895m地点二俣
水おしまいのテープ見つけられず。
二俣
次のルンゼ状が見える。水を汲む。
20mルンゼ状
高度感、滑る、岩がもろいので意外と注意が必要。
マッターホルン岩
全長10m程の三角形の大岩。水はまったく流れていない。
右岸ザレを登り岩上へトラヴァース。トラヴァースせずに登り続けることもできそうだったが、不安なのでやめる。踏み跡ほぼなしのザレ・ガレが混ざった感じ、高度感もあるので岩に乗るまで緊張する。
ツメ
岩稜(Ⅲ-)を登る。中央左寄りのルートが楽か。チップ多いので注意。登り切ると一瞬だけ激しい藪こぎ。左の方から行けば避けられるかも?ただし登りずらい。
鶏冠尾根
テープ・印はそれ程頻繁には出てこないが、踏み跡明瞭の為ルート取りは容易。「第三岩峰迂回路」の看板をつっきると懸垂下降点につく。アンカーはリングボルト×2、ピトン×2に、スリング数本がかけてあり、それ程古臭い感じはしない。懸垂下降終了点には再び「第三岩峰迂回路」の看板がかかっており、それを無視して正面の岩をのっこさないと元の看板の位置まで戻ってしまう。ゴールは鶏冠谷出合。
備考中級の沢ということで普段の沢に比べて明らかに一段階レベルが上がっているのを感じた。難易度を上げている原因の一つに全体的に岩が滑りやすいということが挙げられる。3人とも何回も転んだ。とりわけ難しい滝はないが、沢歩きやツメ、下山道などといった地味なところがまんべんなく怖く、つらかった。今回ルートファインディングに目立ったミスはなかったが、CTはかなり長いものになった。日帰りは避けるか、下級生は連れて行かないことをおすすめする。
反省CL:リーダーとしての自覚を持つ。ゼンツしすぎない。
SL:自分の意見をしっかり伝える。滝をはさんでのコミュニケーションは控える。
無職:W3としての教育的配慮をもてた。



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