日時 2016/11/3(一橋祭準備日!)山域 丹沢 モミソ沢
文責 葉玉
目的 初リー
コースタイム 新茅山荘7:35-モミソ沢出合い8:26-2段5m8:32-3段8m上9:25-休憩10分-出発9:35-8m大滝下10:43-大滝上11:40-ロープ片付け・休憩等30分-出発12:10-水無川出合い13:15-新茅山荘13:25
お察しの通り入渓まで手間取った。林道からの下降点・水無川までの踏み後は事前にしっかり確認してほしい。
メンバー CL:葉玉(W2) SL:Hukins(W2) 医療:脇田(W3) 無職:永喜(W3)
遡行図 東京起点
地形図 大山
エアリア 丹沢2016
部内記録 2010森田P 2005高野P(2回分)
対処(対処は基本的に森田Pの記録を参考にしている)
入渓まで
登山届は山岳スポーツセンターに提出。道路沿いにポストがあるが提出後に少し引き返さないといけない。車は新茅の沢と同じく新茅山荘に駐車。相変わらず戸沢林道は道が悪いが今回は鹿はいなかった。明るくなってからはいなくなるらしい。新茅山荘ではdocomo〇au◎。駐車場から新茅の沢方面へ歩く。ヘアピンカーブの先っちょにガードレールが途切れている部分があり、テープが2本巻いてある。テープの間には踏み後があるので、踏み後をたどるとよい。水無川の渡渉前に沢装を付け、モミソ沢出合いより少し上流を渡渉した。渡渉では濡れなかったが、渡渉時に滑る可能性があるので渡渉前に沢装を付けるのを推奨する。懸垂岩左のゴルジュがモミソ沢。
2段5m 右壁を直登。問題なし。残置リングボルトあり。
2m 左壁を直登。問題なし。
2mCS 3m 直登は寒そうだったのでまとめて右岸巻き。問題なし。
4:1の二俣(東京起点では大きな支流)は右。これ以降水量がかなり減る
二俣の3m滝 水流左で問題なし。右壁からもいけると思う。
2条3m 左壁を直登。問題なし。
2m 問題なし
3段8m 1,2段目は問題なし。3段目はCLと脇田さんが左岸巻きして後続を確保。確保支点は立木を使い、120スリング3本で延長した。後続は右壁を直登したが、なかなか渋かったよう。W1にはPRを出した方がいいかもしれない。右壁には途中残置ボルトあり。巻き道は明瞭で、途中まで問題ないが、最後のトラバースは注意。W1がいるなら森田PのようにFIXを張ったほうが良い。
2m 水流中を直登。ちょっと怖い。左岸巻き可。
3mチムニー ツッパリで直登。最後の所は水流中にスタンスあり。この辺の滝はだいたいツッパリだった気がする。
2mCS チョンボの方のCS。問題なし
3m 問題なし
2mCS(2個目) シビアな方のCS。左壁にホールドがそこそこあるので、左壁を持って体を持ち上げて突っ張って直登。CS下に残置スリングがあるがボロくて使い物にならない。
3m 直登ルートには巨大な倒木がある。その直前の滝含めて右岸巻き。永喜さんのみ途中まで直登したが倒木の滝の直前で左岸巻きした。永喜さん曰く、倒木が無ければいけそうとのこと。
大滝8m CLがリードで直登、脇田さんは右岸巻き、後続は確保して直登。確保支点は立木をPRで延長してとった。落ち口から数歩の岩に残置リングボルトが3個あるが、立木の方が安心なので立木を使用。巻き道は脇田さん曰くW1は確保したほうがいいらしい。ビレイヤー用の支点は残置リングボルトと持参ハーケン(アングル)でとった。中間支点は残置6個、持参ハーケン(ナイフブレード)1個を使用。今回は多めに中間支点をとったが、前半部分は取らなくてもよいかもしれない(勿論、とるに越したことはないが)。持参ハーケンを打ったのは前半なので、慎重にいきすぎなければ残置のみで登れる。核心部は落ち口への乗越。スタンスがないので残置ボルトを踏んで乗越た。リングボルト支点でスリングを出した方がよかったと思う。反省。所要時間は3人直登で1時間程度。
ツメ
大滝を登ると後は平凡な沢。大滝登ったらすぐ左岸上部にテープが見えるので、そこを目印につめる。ツメのルートは踏み後を辿ったが、あまり明瞭ではなかった。今回使用した踏み後は大滝付近からは死角になっているので、テープを見つけてもすぐにつめようとはせずに偵察に行って楽なルートを探したほうが良い。5分程で仕事道に出る。
下山
読図が大事。あまり右に行きすぎないように気を付けること。テープは林業用だと思うので妄信しないほうがよい。伐採あとを辿れば懸垂岩付近の尾根に出られるが、懸垂岩上部の尾根は痩せているので気を付けること。今回は懸垂岩を登っている人が確認できたので、落石を考慮し懸垂岩手前で左の沢にトラバースし、踏み後っぽいとこを降りた。結果的に渡渉点より若干上流に出た。このルートは懸垂下降をしなくて済むのでオススメ(やりたければその辺の立木を使ってやれる)
感想
水量が少ない沢なのでたぶん12月でも行ける(行きたくはない)。11月上旬なら雨の日でも行けるので雨男にはうってつけの沢。遡行時間が短いので小草や勘七を下降するのが定番だが、車アプローチならモミソ遡下降になるか。個人的には前大沢も行ってみたい。登攀メインの沢なのでW1のトレーニング、W2の技術確認にはちょうどいい沢だと思う。核心の大滝8mも残置が豊富で沢でのリード入門に向いている。秋や春先になることが多い初リーには、大山川と同様に是非とも推薦したい沢である。※リードをする際には、事前にランナウトと外岩で十分に練習すること!