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2017八っす(冬)


文責:葉玉

1.日程
2017/2/25-26

2.山域
八ヶ岳(赤岳・横岳・硫黄岳)

3.目的
冬山技術の向上、(OBとの交流)

4.メンバー
OB:永井さん(H4卒・幹事)、谷口さん(H4卒)、中田さん(H3卒)
現役:葉玉(W2)

5.参考資料
2万5千分の1地形図『八ヶ岳西部・東部』

6.コースタイム(特に断りの無い場合は到着時刻を示す)
1日目
西国分寺駅7:00-車-美濃戸口9:10頃-9:40発-美濃戸山荘10:45-10:55発-少し歩いた後事件発生!-美濃戸山荘11:35-美濃戸口12:30?-美濃戸山荘-(北沢ルート)-赤岳鉱泉14:55
2日目
赤岳鉱泉5:00-地蔵尾根森林限界付近6:20-地蔵の頭7:00-赤岳山頂7:30-赤岳展望荘7:50-横岳9:00-硫黄岳10:15-10:40発-赤岳鉱泉11:35-着替え等-美濃戸山荘12:50頃-美濃戸口13:40頃

事件について(葉玉視点)
美濃戸山荘から北沢ルートに入ってから、歩行速度の違いにより葉玉・中田さんペア(A)と永井さん・谷口さんペア(B)に分かれて歩いていた。Aが先行し、ヘアピンカーブを曲がってしばらくいった所でBを待っていたところ、10分ほど待ってもBが来ない。不安に思いAが引き返したら、Bと出会うことなく美濃戸山荘についた。この時点でかなり動揺する。葉玉が永井さんの電話にかけてもつながらない。しようがないので中田さんが留守電を入れた後、空身でAは美濃戸口まで戻った。Aが美濃戸口についてもBはいない。ここで携帯を確認すると、Bからの不在着信が5件程入っていた。ポケットに入れていたが全く気付かなかった。留守電から、Bはヘアピンカーブ付近でショートカットを使ったことが判明する。Aの2人はこの時初めてショートカットの存在を知った。その後、AとBは別々に赤岳鉱泉を目指し、予定よりは2時間程遅れたものの、無事着くことができた。なお、Aは2度目の通過時もショートカットを見落とした。
今回の教訓:単純な道だからといって適当に歩いてるとめんどくさいことになる。ショートカットの情報は事前に共有し、使用するときはちゃんと報告しないといけない。

7.記録・対処・危険個所等
1日目(天気:晴れ☀)
小淵沢ICから美濃戸口まで向かう途中にはローソンとセブンがある。山行の数日前に暖かい日があったので美濃戸口の駐車場は凍結していた。車は勿論、人も良く滑る。気をつけるべし。
赤岳鉱泉のブログに美濃戸口からアイゼンを付けた方が良いと書いてあったが、最初はツボ足で行き、下り坂からアイゼンを装備した(要するにすぐ付けた)。駐車場と同じく道は凍結しており、ツボ足だと危険。アイゼンをつければなんてことないが。危険個所は赤岳鉱泉までなし。今回は人生の初の営業小屋泊!夕食はステーキ!いろいろと神だった。おじさま達とおしゃべりして19時就寝。
2日目(天気:大体晴れ☀)
3:30起床5:00出発。朝飯は鉱泉から貰った弁当。アイゼンは最初からつける。レイヤリングも赤岳鉱泉からフル装備。地蔵尾根途中までヘッテン歩き。1時間20分程歩いた所(森林限界手前)で休憩したが、その地点から先は梯子と鎖場の連続だった。地蔵尾根上部は本日の核心。急斜面のトラバースやナイフリッジがあり、かなり怖かった。W1がいるならフィックスを張った方が良い。稜線は比較的風が強かったが、普通に耐えられる程度。OBによると2月にしてはかなり弱い風だったそうな。地蔵の頭から赤岳までは岩と雪のミックスで危険だが、地蔵尾根上部よりかは楽。油断しなければ大丈夫。赤岳までのピストン後は本日のメインである縦走開始。横岳までの間にはいくつか梯子と鎖場がある。梯子は気を付けていれば問題なし。鎖場は2ヶ所程危険な場所がある。ピッケルのピックを上手く使って下りたい。他の危険個所としては、1,2ヶ所急斜面のトラバースがある。いずれもしっかりとトレースがついているので気を付けて歩こう。滑落したらたぶん死ぬので、危険だと判断したら迷わずロープを出すべき箇所である。横岳以降の危険個所は特にない。硫黄岳の下りでは雪崩に注意。稜線から樹林帯へ下る所は傾斜こそキツイものの、滑落しても無傷ですむので安心。トレースを忠実に辿れば赤岳鉱泉に着く。赤岳鉱泉から先はただただ凍結した緩い下り道を歩く。駐車場は氷が解けてぐずぐずになっていた。荷物の整理は山荘手前のアスファルト上でやりたい。
山行後は鹿の湯で入浴(600円)。リゾートとして開発されてるようで、施設が充実していた。

〈経緯とか感想とか〉
今回の山行は元々OB3名が計画していたものに、現役が乗っかる形で実現した。経験の浅い文責の同行を快諾して下さったOBの方々には感謝の限りである。同時に、今の現役の力量ではW1を連れていくのは厳しいと感じた。今回と同じルートを現役だけで行けるようしっかりと経験を積んでいきたい。



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